月の旅人

月の旅人

豪華な部屋とベリーダンス

豪華な部屋とベリーダンス




18時をちょっと過ぎて、このツアーのメイン(?)であるホテル・リッツ・カールトン・イスタンブールに到着。雨は止んでいた。
初めてベルボーイさんに出迎えてもらいながらホテル内に入る。なんたって超高級ホテルなのだ。
「おお~っ(* ̄o ̄*)」
さすがに高級感が漂っている。←まんまな感想(笑)
嬉しさに小躍りしながら(嘘)フロントの前を通って奥へ進み、ピアノが置かれたレストランの椅子に腰掛けてルームキーを渡してもらうのを待った。
EさんとOさんがチェックインを済ませている間、私たちはさっそく写真撮影に挑む。アンティークなテーブルで揺れるキャンドルの明かりと天井から下がっている幾つものシャンデリアを入れてまずは自分たちを撮り、続いて私はEさんにもらったトルコ帽をKさん夫妻、Mさん夫妻にそれぞれかぶってもらって写した。両夫妻とも本当に雰囲気のある素敵なご夫婦で、トルコ帽もとても似合う。キャンドルの明かりが優しいオレンジの光で照らす、味わい深い写真になった。


室内入室するなり、
「すっご~いっ♪o(≧∇≦)o」
と、私たちは歓喜してそれを連呼した。なんて豪華な部屋!!
ドアを開けるとクローゼットがあり、その正面に見えたバスルームがこれまで見たこともないくらいに豪華だったのだ。バスルーム、なんてありきたりな言葉は到底ふさわしくないように感じられるほどである。大理石の洗面台の上には壁の端から端まである大きな鏡が金の額縁に嵌まっていて、感動しながらとりあえずそこを通過するとふ……っかふかの枕が2つも重ねられている立派なベッドがある部屋が現れた。
ビジネスデスクやソファが完備されているうえ、これまたクローゼットかと思うような立派なチェストの両開きの扉を開けるとテレビが入っていて、ビジネスデスクの上にはワインセラーまで置かれていた。デスクの下のくず入れも「花活けるん?」というような立派な木製で、ベッドの上には黒いトレイにWelcome Cardやリッツ・カールトンの紋章入り巾着がきちんと折り畳まれて2人分乗っていた。その横には天気予報カードも置いてあったが、どのマークにもチェックが入っていなかった。自分でつけるのか?( ̄- ̄;) 初めてのことなのでまったくわからない。それぞれのふ……っかふかの枕の上にはWelcome DrinkならぬWelcomeお菓子が乗せてあり、リッツ・カールトンの紋章入りの小さな銀の箱を開けるといつだったか道中でEさんにももらったことがある『ロクム』というお菓子が2つ入っていた。ロクムはトルコ菓子の中でももっとも有名らしく、お餅とグミの中間のような食感のサイコロ状のお菓子である。中にナッツやフルーツなどが入っていて、表面に砂糖がまぶされている。250g1000円くらいから売られているようだ。
ベッドサイドにスリッパまで用意されていることに喜びながらバスルームへ向かい、改めてじっくりと見る。もちろん見るだけでなく写真も撮りまくる。照明1つ取っても豪華なバスルームには、バスタブとは別にシャワールームがあった。しかもなんとガラス扉である。(* ̄- ̄*) 純白のバスローブも用意されていて、ハンドタオルにバスタオル、そしてもう1種類その中間のタオルも用意されていた。
リッツのバスルームシャワールームの横にあるトイレもガラス扉で、壁にはスルタンらしき姿をした人の絵が飾られていた。
超高級ホテルって、いろんなところで豪華なんだねぇ。←庶民のまんまな感想その2

バスルームには大きな鏡の他、手前にもう1つ円形の拡大鏡があり、さっそくそれで遊んだ。(笑)
1人が拡大鏡に顔が移る場所に立ち、もう1人がそれを写真に撮る。やけに大きく奇妙に伸びた顔になってかなり笑え、2人して大爆笑しながらなんとかブレないように写した。この旅の最高傑作である。(笑)
それから廊下も同じく豪華なため撮っておこうということになり、様子を覗うため扉を開けて顔を覗かせると、隣の部屋の大学生Kちゃんもちょうど同じタイミングで顔を覗かせた。互いに目が合うなり、
「すっごい豪華やね~っ」
「すっごい豪華ですね~っ」
と声を揃えて言ってしまい、噴き出した。そのあとKちゃんはすぐに顔を引っ込めたが、私は廊下に出てみきちゃんを呼び、トルコ絨毯が敷き詰められ壁には額もかかっている廊下をしっかりと写真に収めた。


夕食はベリーダンス・ショーを見るためホテルを出、再びバスに乗って『GAR NIGHT CLUB』へ向かった。
長~い1つのテーブル席にツアーの全員が座り、EさんとOさんの提案で突如シャンパンで乾杯することになった。お金はいらないと思って部屋のセキュリティーBOXに入れてきてしまったため私たちはまた後で代金を支払うことにして、みんなで乾杯する。
これほどいろんな人と話せて楽しいツアーになるとは思ってもみなかったため、尚更嬉しくて楽しくて仕方がない。
まずは前菜の盛り合わせが出たが、全部を食べる前にベリーダンス・ショーが始まった。
民族舞踊ベリーダンストルコの民族衣装に身を包んだ4組の男女が一列に並んでステップを踏み、その横で肩から提げた大太鼓を鳴らしている男性が1人いた。素朴なステップダンスが終わると、次に登場したのは金のビキニに長いパレオを巻いたような出で立ちのエキゾチックな女性ダンサーである。途端に、最前列と2番目に陣取っていたおじさん2人が食い入るように写真を撮り、ビデオを録り始めた。身を乗り出さんばかりにず~っと撮影している。私たちはその向かい側の3番目と4番目に座っていたが、おかげでシャッターチャンスがなかなかなくて、諦めて写すとブレてしまっていたり、良く撮れていると必ずおじさんの白髪坊主頭がでんっと真ん中に入っていた。( ̄▽ ̄;)はは…
そこで、私たちの中でそのおじさんのニックネームは『おっちゃんショー』に決定した。(笑)

写真を撮るのに必死になっていると、前菜の盛り合わせも全部食べられぬまま有無を言わさずお皿を下げられ、続いてメインディッシュのチキンが運ばれてきた。が、そのうちダンスもまた変わり、再び写真撮影に忙しくなる。デジカメはフィルムカメラよりもシャッター速度が遅いのか、それとも単に私の腕が悪いのか、画像を確認するとブレてしまっている写真が多いため何度もトライすることになり、結局は2人のおじさん同様写真撮影に専念することになってしまった。そのため、メインディッシュもひと口食べたくらいで下げられることに……。(T_T)
その次の男女4組のベリーダンス・ショーはお客さんも一緒になって輪を描いて踊ることもあったりしてみきちゃんやMのおばさんも参加し、それが終わると先刻のエキゾチックな女性ダンサーが衣装のままカメラマンを従えてテーブル席に現れ、私たちと強制的に写真を撮っていった。ポーズを取る間も与えない速攻撮影である。できあがった写真をあとで見せられたが、案の定中途半端な手の動きと表情で、キマっているのはダンサーの女性だけだった。
「いらんな……」
即同意し、2人ともその写真は買わなかった。

腹踊りそのあと登場した腹芸のショーは、非常にウケた。何より愛嬌があって可愛いかった。ものすごく飛び跳ねていて動作も大きく、芸をしている当人はかなり大変に違いない。その途中で切っただけのリンゴやオレンジのフルーツが出されたが、これまた食べずに終わった。( -_-)フッ ←すでに諦めの境地
最後は顔を出して肩で息をしながら挨拶をして舞台袖に消えていった2人に惜しみない拍手が送られ、続いて登場したのはブルーのビキニドレス姿の“ダイナマイトBODY”な美女2人。またもやおじさん2人がカメラとビデオを構えて大喜びである。当然ながらまた私は写真を撮りづらくなったわけだが、いい加減みきちゃんも私もおかしくなって笑ってしまった。アルコールが入っているため、少しハイになっていたせいもあるかもしれないけど。
ステッキを頭の上に乗せたり大きな胸の上に乗せたりして踊る美女たちは、そのうち客席から2人の男性を指名して舞台に誘った。中国人風の真面目そうなおじさんと、アメリカ人風の眼鏡をかけたひょうきんそうな30代くらいの男性である。何をするのかと思えば、持っていたステッキをそれぞれの男性の頭に乗せただけだった。( ̄_ ̄;)

その次にはロシアの人がかぶっていそうなふさふさの帽子をかぶり、裾の開いたハーフコートに細身のパンツ、そのうえに膝丈のブーツを穿いたスタイルのいい男性が3人で登場。まるでバレーダンサーのように高く飛んだりくるくる回ったりする様子が綺麗で、みきちゃん共々見惚れていた。
彼らはそれだけでなく、1人が板を体の上に乗せて仰向けになり、スパスパと切れ味の良いナイフをその板めがけて投げた。少しズレれば顔や体に突き刺さる危険な芸である。それなのにただ投げるだけでなく、バレーダンサーのように華麗な振りをしながら投げるのだ。美しくも危険な妙技に会場から感嘆の声と拍手が沸き起こった。
ナイフ投げその後会場からジーパンを穿いたラフな格好のかっこいいお兄さんが選ばれ、本人の許可を得て仰向けに寝転んでもらい、板を置いた。ナイフ投げをしようというのだ。すると3人のうち1人が、それは危険だからやめろ、と抗議し始め、
……どうなるの?(・・;)
と思っていると、おもむろにナイフが振り下ろされ、仰向けになったお兄さんの板の上に刺さった。
ごめん、というように急いで腕を引いて起こされたお兄さんは、どこまでも爽やかな笑顔で客席に送り、ピューピューと指笛まで鳴らしてもらって大きな拍手を受けていた。

それからまた白のビキニドレス美女が1人現れ腰を器用に動かして妖艶なダンスを披露し、その途中で2時間ほどのベリーダンス・ショーの鑑賞を終えて私たちのツアーだけお店を後にした。
みきちゃんはショーの後半かなりの睡魔に襲われて居眠りをしていたりもしたが、ホテル・リッツ・カールトンに着くまでの短い時間も気を失うように睡魔に襲われていた。
私は居眠りに気づくたび「見とかへんの?」と起こしていたのだが、睡魔が去ることはなかったようだ。f^_^;)

10分もせずにホテルに戻ったが、すでに時間は23時を過ぎようとしていた。眠くなるのも頷ける時間である。
それなのにホテル内のショッピングルームへと続く左右に分かれた手すりの装飾が美しい階段で写真を撮ろうとしていると、ベルボーイさんがそれに気づいて、撮ってあげましょうか、と言ってデジカメを構えてくれたのだが、残念なことにバッテリーが切れてしまった……。今日はかなり写していたため、予備のバッテリーもない。
それを伝えて(伝わったか……?)お礼を言い、部屋へと戻った。
セレブになった気分でシャワーを浴び、ふ……っかふかの枕に埋もれるようにしてベッドで就寝。
あ~楽しい1日だった♪ヽ(*^^*)ノ



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