念願叶ったバルセロナの地に降り立ったものの、パスポートにその証明となるスタンプを押されることもなく気づいたらスーツケースを受け取っていた、という感じだった。
部屋に入ってみると「かわいい~」「広~い」「ベランダある~」などと口々に言い、すっかり上機嫌になった私たち。単純である。(笑) 
「地中海や~っ♪」
そんな誇り高いカタルーニャ地方のバルセロナ南西にある村で1852年6月25日に銅細工職人の5人兄弟の末っ子として生まれたのが、アントニオ・ガウディ・イ・コルネットである。
この目で見たくてたまらなかったサグラダファミリアの『降誕のファサード(門)』を、まずは車窓から見上げた。そのときの感動もかなりのものだったが、それでも車窓越しであるためか下車してから改めてサグラダファミリアを見た感動の比ではなかった。震えが走り、鳥肌が立つほどの感動が体を駆け抜ける。フィレンツェのドゥオモを見たときもそうだったが、今回は念願の対面だけにそれ以上で体がしびれる感じがした。

