詩など。

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蒼生祥子。

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2007.07.18
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カテゴリ: カテゴリ未分類
昨日、可愛がっていた猫が死んでしまいました。。。

仕事を終えて家に着くと、いつものお迎え軍団
(注 家のドアの前で、4匹の猫がいつもチョコンと座って待っていてくれてるんです)
の中で、その子の姿だけ見当たらなくて、探してみると・・・

もう、死んで数時間経っていたんでしょうか。。。手足は一杯に伸ばされていて、死後硬直が完全に始まっていて。。。







その子を保護したのは、約八年前。

とある旅館の屋根裏部屋で生まれた野良猫のその子は

目が開いて直ぐ程の時。

ヨチヨチ屋根裏を歩いていたのでしょうか?



泣き叫び助けを呼んでいるところを保護され、

その後、どうやっても親元にかえせなくなってしまって

私が引き取ることになりました。




哺乳瓶のミルクから、流動食、そして普通のキャットフード

大きくなっていくうちに、私の耳たぶを子猫がお母さんのおっぱいを吸うように

じゅっじゅっと吸ってはゴロゴロと嬉しそうに喉を鳴らし

両手を私の枕に当てると揉み揉み。。。

名前を呼ぶとしっぽをブンブン振り、

話しかけると相づちのようにしっぽをブンブン振り、

泣いていると涙を舐めてくれて

いつも寝るときは私のお腹のところ。






この子が出産するとき

もう一匹、丁度出産時期が重なってしまった子が居て

三日前に自分の出産を終えたばかりのその子は

今度はもう一匹の子が出産を始めると

同じ箱に生まれたばかりのその子の子供を連れて入り



自分の子と、生まれたばかりの子と一緒に

おっぱいを飲ませつつ、次々に取りあげて・・・

その後、猫二匹が一緒に子供を育てて・・・


猫だけど私にとっては、家族でした

言葉が通じるわけもないのに

なにかが通じている存在・・・


彼女が昨日逝って

私は最初、心の理解が出来ませんでした

涙が出なくて・・・

何も感じなくて・・・

いくつも別れを経験したから

別れ強くなったのかな?

って、思いました。。。

でも、そんなことなくて。。。


冷静に彼女の体を数度なでた後

埋葬する準備のため

手頃なバスタオルを探し

青いバスタオルをなんとなく手に取り

そして彼女の体の上にふんわりと掛けて

すっと抱き上げたとき・・・




涙が溢れてきました。。。


固い両手足と冷たくなった身体を

しっかりと抱きしめた瞬間

涙が止まらなくなって・・・


一人で逝かせてしまってごめんね

気付いてあげられなくてごめんね

もっともっと・・・・

いろんなごめんなさいの気持ちが溢れて

止まらなくなって・・・

ごめんねごめんねって言いながら

私は抱きしめて・・・






そしたら・・・

バスタオルの下から

『ゴロゴロゴロゴロゴロ』

はっきりと喉鳴りが聞こえてきて・・・

私は思わず、被せていた青いバスタオルを剥ぐと

やっぱりゴロゴロ喉鳴りが聞こえて・・・


『とーすけ? 生きてるの? とーすけ!』

そう慌てて声をかけたのですが・・・

やっぱり、とーすけは生きていなくて。。。



気のせいとかそんな短さではなくて

はっきりと聞こえたあの喉鳴りは

何だったんでしょう。。。



思い上がりなのかもしれないけれど・・・

いつも抱きしめると必ず

喉を鳴らしていたとーすけだから・・・

優しい子で私の哀しみとかに

とっても敏感なとーすけだったから

私のための優しいメッセージだって

思いたい。。。



こういうことって有るんでしょうか。。。

どうして聞こえたのか

もしかしたら抱き方のせいで音が出たのかなって

思ったけれど・・・

あんなに長く鳴るわけないし・・・




何も解らないけれど・・・

わたしは良い意味に取りたい



その最期のゴロゴロを聞いたとき

『ありがとう』って気持ちで私は一杯になったから。。。






彼女のすべてが今、幸せでありますように。







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Last updated  2007.07.19 02:59:48
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