2006.12.15
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日経新聞12月14日付けによれば、「東京都は13日、火山災害からの復興を目指す三宅島で来秋、日本初の公道レースを開催することを決めた。」との記事があった。 フリーペーパーaheadにも石原都知事がマン島TTレースを下見をした記事が掲載されていたが、どうやら実際に動き出したようだ。

 若い頃にシングル(単気筒)バイクにのめり込み、その後もバイク人生だった私にとって昨今の国内バイクメーカーの元気のなさや鈴鹿8耐レースの人気衰退ぶりの話を聞いて寂しい気がしていた矢先だけに、久々にうれしいビッグニュースである。
 しかもバイク=暴走族の3ナイ運動の中で育った私としては、よもや、お役所主導でバイクのレースを開催するとは随分時代も変わったものだとある種の感動を覚える。

 ちなみに独身寮に住んでいた頃の部屋にはマン島TTレースのポスターを貼っていたほどマン島TTファンである。当時の映像で、黄色いヘルメットのジェイダンロップやドカで全開のトニーラッターなどが脳裏に浮かんでくる。
 1人の2輪ファンとしてとてもうれしいニュースだが、逆に不安な面もある。それは元々長い歴史をレースとともに歩んできたマン島と、火山災害にあったバイクと縁のない三宅島では、あまりにその歴史と土壌に差がある。さらに万が一の際のマスコミの応対ぶりに、おおきな温度差があるだろう。たとえば1台のオートバイが場外へ飛び出し観客の多くに死者が出た場合に、マスコミはその安全管理や責任追及を主催者に・・・・その後の展開は想像に容易い。
 とくにバイクには事故がつきもので多くの場合4輪よりも死亡率が高い。最近ではバイクの性能も向上しサーキットレースに於いては安全性はかなり向上しているらしいが、公道であれば話はかわってくる。クラッシャブルゾーンのスペースが、専用設計されたサーキットと比べて格段に違う公道は、危険率が高い。新たに舗装し、さらにサーキットして利用できる広さとクラッシャブルゾーンを新設し、さらにモナコGPのコースのように普段はそこが島の住民の足として使用できる公道であれば有効活用できると思うがそのあたりまで計画が来秋という短期ではとても難しい計画だろう。
 カフェレーサーが普段でも集うことができるカフェや、あるいは宿泊できるホテルなども完成すればどんどんと夢も広がるが、フェリーの輸送の問題なども含めて一朝一夕に、いくらお金をつぎ込んでもマン島にはならない。
 大金を投じて箱物だけは立派な美術館が完成しても肝心な展示する絵もなく、来場者も見込めない自治体主体の失敗が数多く存在するように、民間企業が会社の利益の中から投資効果を試算して慎重に展開するのとは違い、税金を投じて行う自治体の事業計画には民間のシビアさに欠けるとこがある。ホンダはじめヤマハ、スズキ、カワサキといった国内4社のバイクメーカーの協力も必要だろうし、インフラの整備も必要だ。そしてなによりも定着するにはまず長い年月をかけて行う継続の強い意志が必要だと思う。都知事が代わって中止になったり、あるいはわずか数年で幕を閉じるくらいならばはじめから開催しない方がいい。歴史はお金では買えないのだから。

 開催する前から消極的な意見ばかり書いても仕方ないので、私見を述べてみたい。三宅島の住民にとっては火山灰は憎き負の遺産だと思うが、そのマイナスな火山灰をこのモータースポーツの島としてプラスに有効利用するプランである。

 すでにある山や自然を取り壊してなにかを造るのではなくすでにある三宅島の地形・地質=火山灰を利用して4輪や2輪の世界的なレースが開催(たとえばジムニーの耐久レースや、三宅島ラリー、キャラメルトロフィー(グリコにスポンサーを依頼?)等ができれば、まさに三宅島の負の遺産を逆転有効利用できると思うのだがどうでしょうか?石原さん。





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Last updated  2006.12.15 19:07:34
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