2010.04.18
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シノケンジムニープラス


先月のTDRで、アピオコンプリートカーTSRを駆るシノケンこと
篠塚健次郎がドライブする記事が登場。


[ジムニー専門誌]ジムニープラス5月号JIMNY plus May.2010 No.33

日本人でパリダカ初優勝した時代、テレビでも
この世界のシノケンというセリフはよく耳にしました。

1997年、初めてTEAM APIOがパリダカ参戦した年に
私も同行スタッフとしてパリの街中を、真っ赤なモチュールの
コートを着て街を歩いていました。
街中で、シノズカ、ミツビシ?と見知らぬおじさんから声をかけられました。


ダカールのクラブメッドというホテルにいた時も
ホテル滞在中、唯一館内アナウンスがあり、翻訳してもらうと
午後6時半からホテルのメインホールにて今日のパリダカの
放映を行いますとあり、その時間になると老若男女、
おばあさんのような人まで集まってその日のパリダカダイジェスト版を観ていました。
日本でいえば、その日の大相撲ダイジェストあるいは
高校野球中継か?と思えるほどの浸透ぶりでした。

フランスでは英雄ドライバーだった世界のシノケンの事を
自動車産業大国なはずの日本では、
たかが10数年ほどで、もうその国の若者は
名前すら知らないという事実に

含んでいる気がします。

なんてことを感じたのはなんだか眠れずに日付から変わる時間に
サントリーの山崎を呑んでいた時です。
かつてはサントリー宣伝部の創るCMは凄かったですし、
パリダカの菅原さんがCM制作に関わっていた時代は

80年代~90年までは、カップヌードルやチキンラーメンにも
パリダカやカヌーの野田さんが登場していました。

どうもここ10年の間に
日本という国は、夢や冒険に憧れる「男のロマン」のようなものを失い、
若者にインスパイアとなるべくクルマやオートバイへの憧れをいだくような
映像はすっかりみなくなりました。
あるのは子供が店長になったり、あるいは
エコを表面に打ち出した減税というお金だけのアプローチばかりです。

企業の方針と、広告予算の中で広告担当者は
高度なコストとのバランス感覚となによりもセンスが必要で
たとえば1980年代のSONYのCMや協賛するテレビ番組にも
それが現れていました。
1982年私が高校生の頃にサイモン&ガーファンクルの
ニューヨークセントラルパークコンサートの番組協賛がソニーでしたが
その番組のスポンサーというところもすごいですが、CMが
著名な絵にスカボローフェアを重ねるという粋なCMでした。

テレビ番組がだめでもクルマやオートバイの専門誌が
憧れる写真が掲載されていればと願います。
当時10代の終わりから20代の前半にかけて
私が熱狂していたサイクルワールド誌には
サーキットの分野には昨日挙げた名前のフォトグラファーの方々が
ケニーロバーツやスペンサーの写真を、
ビンテージでは小野かつじさんが、ペアスロープのスウェットを革つなぎの
上に着て、ドカのシングルやマチレスで攻める記事があり、
さらにオフ車の世界では、内田正洋さんによる歯切れのいい文体で
バハカルフォルニア半島を走る記事やBAJH1000の記事などがあり
オートバイの世界の魅力はこれから底なしに見えたものでした。
今聴きながら書いている音楽もその時代にバハ半島をHONDAのXRで
走りたいな、とイメージしながら聴いていたクリス・レアのオンザビーチという
アルバムです。

今はケータイや他に楽しみが増えたからという理由で
若者のクルマ離れだのと結びつける以前に、
そもそも魅力もロマンも白物家電化したクルマにはそれがないんです。
もちろん開発に携わるエンジニアにはないものに取り組むロマンが
あると思いますが、ここで言いたいのは単純にそのクルマのステアリングを
握りしめて、まだ見ぬ地平線に向かって疾走する自分をイメージできるクルマという
意味のロマンです。


Chris Rea / On The Beach

1986年の作品
このアルバムのタイトル曲が有名なんですが、他にもシビレル曲あります。
たとえば
Little Blonde Plaitsという曲のイントロ部分を聴くと
バハカルフォルニア半島の漆黒の中を走っていたら
朝焼け前のシルエットで浮かびあがる巨大なサボテンと荒野の映像が
浮かんできます。

なんて戯言を書いて眠りについた午前3時半。






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Last updated  2010.04.18 07:44:23
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