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2025.06.17
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カテゴリ: 映画



李相日監督の映画を2本観たあとに、現在公開中の「国宝」を観てきました。吉沢亮と横浜流星のダブル主演といってよいでしょう。歌舞伎役者の父をもつ俊介(横浜流星)と、極道の家に生まれながら、ひょんなことから俊介の父を師匠として歌舞伎役者をめざすことになった喜久雄(吉沢亮)の友情と確執を軸に物語は進んでゆきます。まず、2人が代役をたてずに歌舞伎を演じたことに驚きます。映画を観たあとに、5代目板東玉三郎(人間国宝)の歌舞伎映像をみると、やはり本物との違いは歴然としています。しかし、彼らの努力もまた本物で、映像美とあわせて実に美しい姿でした。それぞれ才能をもちながら、運命や自身の迷いに揺れ動く喜久雄と俊介の関係は、3時間という上映時間の長さを忘れさせる魅力がありました。ただし、喜久雄をめぐる女性たちとの関係はもっと丁寧に描いてほしかったと思います。もちろん喜久雄にとって、女性たちとの関係にあまり思い入れがなかったことを示しているのはわかります。しかし、女性たちの人生が喜久雄によって翻弄される様子がほとんど伝わらないので、喜久雄の歌舞伎にかける情熱もまた少し軽く見えてしまうのです。一方でそこを深堀りすると、今度は歌舞伎を中心としたこの映画の主題がぼやける面もあります。両者の兼ね合いが難しいところですね。でも、全体を通じていい作品であったのは間違いないです。アカデミー賞を何部門かで取りそうな作品でした(私だったら、まず撮影賞をあげたいですね。フレームワークとか、歌舞伎の舞台の生き生きとした姿を巧みにとらえていました)。
なお、事前に2本作品を観ていたことで、何かこの作品のとらえ方が変わったかと考えると‥‥あまり変わりませんでした。ただし、本作品も含めて共通しているのは、「出自」にかなり重きを置いているところですね。ご自身の経歴も関わっているのでしょうか。






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最終更新日  2025.06.17 22:06:50
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