Magazine X, XI, XII

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           古代エジプトから現代への便り
       ―想いを馳せるのは黄金と緑溢れた古代の日々―
                第10回

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   カイロ、エジプトからお届けする、観光のアドバイスや考古学に纏わるお話。
     古代のドラマチックな話も、現代の驚くべき話も聞けてしまうかも?!
          ネフェルティティが皆さんにお届けするのは
      気が向いた時だけに、ふら~りとお届けする気まぐれなお便り。
           たまに届く特報も耳よりな情報ですよ♪

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こんにちは。
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初めましての皆様、メルマガ登録、ありがとうございます。

前回のメルマガで、過去ログが全て消滅してしまったということを書きましたら、
ある読者の方から、なんと
「今までのメルマガを保存してあったので、お送りします」
と、素晴らしくも、バックナンバーをゲットすることが出来ました。
あぁ、素敵な読者に恵まれているなぁ…と感動。本当にありがとう^^

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~本日の目次~
*ネフェルティティ近況報告
*今回のお題『太陽の王?それとも法螺吹き?ラムセス2世』
*古代エジプト学マメ知識『政略結婚』
*本日のお薦め『メルマガ』は?
*お詫び&お知らせ
*次回予告

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☆★ネフェルティティ近況報告★☆

さて、エジプトは灼熱地獄になっています。夜はまだ涼しいですが。
しかし、昼間の暑さと言ったら…あぁ…考えたくありませんね…。
先日の暑さは、本当に酷かった。
44度にまでなったんですよ!!!
脳みそが熱くなって、頭痛がするという状況を想像してみてください。
そんな感じです…?
(想像できた貴方は凄いですよ!!)

さっさと、この学期を終えて、日本に帰国したくて仕方がありません(笑)。
夏休み3ヶ月は、日本で楽しく過ごそうかなぁ、と。

さて、それでは今日の本題に入りましょう~。

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☆★本日のお題『太陽の王?それとも法螺吹き?ラムセス2世』★☆

古代エジプトにおいて、非常に長い間、王座に就き、
数多くの遺物を残した、偉大な王と言ったら、この人しかいませんね。
ラムセス2世です。
トトメス2世の軍事能力と、アメンホテプ3世の建造能力を足したような王でした。

まずは注意しておきますが。
そんな素晴らしい王、ラムセス2世に関して、
クリスチャン・ジャックが「太陽の王ラムセス」という本を書いています。
あの本を読まれた方…結構いらっしゃるのではないでしょうか。
あそこには、ラムセスの兄が非常に意地悪で、
ラムセスの治世を邪魔しているように描かれていますが…。
ラムセス2世に関して残されている記録には、
そんなことは一切…というより、兄に関することなど書かれていませんから、
事実と混乱しないでくださいね。
あれはあくまで叙事詩として書かれたものですから。

ではでは、ラムセス2世の治世で最も有名なことについてお話しましょう。
ラムセスが、彼の建築した主な建物全てに描いているもの…といえば、
ヒッタイト王国との戦いである「カデッシュの戦い」です。

世界遺産に登録されている、アブシンベル神殿にも描かれているので、
ご存知の方は多いことと思いますが。
ラムセス2世が、馬に引かれたチャリオット(戦車?)に雄々しく操りながら、
大きな弓を引いて敵を狙っている図…。
そして、捕まえてきた捕虜達を一握りにして持っている図…。

つまり、このエジプトに残されている全ての記録(つまり彼が描かせた壁画)には、
(この戦いにおいて、エジプトは、際どいところまで追い詰められたものの、)
神であるラムセスの力によって、大勝利を収めるに至った、と記されているわけです。

一方、ヒッタイト側に残されている資料によれば、「両国引き分け」とされているらしい。
中にはヒッタイト勝利と記されているものもあるようですが…。
実際、当時の軍事力や経済力を考えるに、両国が互角引き分けに終わった、
というのが、最も妥当なところのようです。

…ラムセス2世は…嘘つきなの??

王たるもの、負けたなどと壁画に描くわけにはいきませんし、
実際負けた訳ではないのだから、勝ったと書いてもいいや~という事なのでしょう。
他の王もしてることですし。
ま、今も昔も、政治なんて、こんなものですよね。

※ ヒッタイトとエジプトは、後に平和同盟を結びました。
※ ラムセス2世のミイラは、カイロ考古学博物館に安置されています。

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☆★古代エジプト学マメ知識『政略結婚』★☆

日本の歴史にも、政略結婚というのは良く出てきますね。
織田信長の妹姫も、確かそういった感じで浅井に嫁いだんでしたかね。

そういった政略結婚というのは、どこの国にもあるもので、
古代エジプトでも行われていました。
国内で、有力な貴族同士の繋がりを強くする為に結婚するというものありましたし、
国際結婚も存在していました。

今日の話に出来きたラムセス2世も、
平和同盟を結んだ後で、ヒッタイトの姫を貰っていますし、
他の王も、シリアやヌビア、ミタンニから姫を貰って繋がりを強くしています。
中には、外国から来た王妃が力を持っていた例もあります。

そして、とても興味深いことに、
エジプトの姫は、一度として国外に嫁いだことはありませんでした。
何故だか解りますか?
エジプトにおいて、姫というのは王位継承権を持つ存在だったのです。
つまり、国内で王となる人物と結婚することに意味があったということです。


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☆★お知らせ★☆

メルマガ発行にあたって…「ネフェルティティ」というネームでやってきました。
HP変更や状況変更に伴い、色々なハンドルネームが雑多してしまい、
色々と混乱を招いてしまっているようで申し訳ありません。
(自分も、ワケが解らないときがあるくらいで…r(--;)

というわけで、ここでハンドルネームを全て羅列しておきます。
どれで呼んで下さっても構いません。ややこしくて、ごめんなさいね。
ネフェルティティ → メルマガ、HP別館
嵐夜       → 本家HP
飛雪feishe    → 海外在住の集いHP & 海外在住人間のメルマガ
Gamila → 楽天、カフェスタ以外の方へのHP
         → その他の場合
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☆★次回予告★☆

さて、今回の配信で、やっと10回目を迎えたわけですが。
皆さんの中で、エジプトの歴史というもののイメージがつかめてきたかな…?
と、ちょっと期待してみたり(*^o^*)
というわけで、次回からは、古代史を最初からお話していきます。
どのように王朝が成り立ち、エジプトが素晴らしい文明を発展させるに至ったのか。
なぜ、古代エジプトの文化は滅びてしまったのか。
そういったことを、時代を追ってお話ししますね。
どうぞ、お楽しみに♪

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           古代エジプトから現代への便り
       ―想いを馳せるのは黄金と緑溢れた古代の日々―
                第11回

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こんにちは。
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古代エジプト史を時代を追って解説していこう!というわけで、今日はその第一回目。
皆さんのご期待に沿えるよう、頑張っていきますので、どうぞ宜しく。

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~本日の目次~
*ネフェルティティ近況報告
*今回のお題『文化開花 ”Pre Dynastic Period”』
*古代エジプト学マメ知識『古代エジプト人の食生活』
*お知らせ

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☆★ネフェルティティ近況報告★☆

6月も、もう間近ですね~。
日本は6月くらいから暑くなるんでしたっけ?…梅雨…だっけか…?
すでに日本の気候システムを忘れかけてる私ですが、大目にみてやってください。
だって、エジプトの気候に慣れたら、日本が解らなくなってしまったんだもの。

というわけで、エジプト脱出まで残り10日を切った私。
プレゼンテーション、論文を無事に(?)終えて、あとは期末試験のみ。
暑い気候の中での勉強というのは、なかなか捗りませんが…とにかく頑張ります。
応援してくださいね♪

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☆★本日のお題『文化開花 “Pre Dynastic Period”』★☆

王朝が現れる前、古代エジプトでは、様々な小さな文化が花開いていました。

まず最初に開花したものはPaleolithic Periodと呼ばれています。
当時のエジプトは、それほど温度も高くなく、不毛な大地は比較的少なかったようです。
そして、サバンナ気候であったことから、
カモシカ、象、サイ、ダチョウ、羊、兎、ガゼルといった野生の動物が生息しており、
人々はこれを狩って食べていたようです。
この時代の石器は、ナイル沿い、及び砂漠に点在するオアシスに散布していることから、
エジプト全土に近い規模での文化だったと思われます。
1994年、この時代の遺跡発掘が行われ、子供達の遺体が発見されました。
これが、現在確認されている中で、もっとも古い人骨に属します。
Paleolithic Periodが過ぎると、エジプトの天候が変化し始め、
人々は、ナイル周辺もしくは湖の緑辺に移住し、その暑さを凌ぐようになりました。

次にNeolithic Periodという時代に移ります。
人々は比較的定住した生活をするようになり、陶器を作り始めるようになりました。
また、Wattle(編み細工)や塗料を使用した土器作りをしていたことも確認されています。
ナイル周辺の人々は、魚を取るようになり、自給自足生活がいっそう定着したようです。
また、砂漠地方でも、人類の痕跡が確認されています。
この時代の最後辺り、(5900BC)ナイル流域で、家畜が飼われ始めたようです。

そして、Badarian Cultureという農耕民が現れ始めた時代へと移り変わります。
この時代のことは、残念ながら詳しくは解っていませんが、
この時期に作られたと思われる土器が発見されています。
土器には、赤褐色の色で模様が描かれており、これがこの時代の特徴です。

そして、Naqada Culture I (Amratian)に。
現在のルクソールより少し川を下った場所にあるナカダというエリアを中心に栄えました。
この時代の墓が多く発見されており、この時代、既にエジプト人の中で、
「葬式」というものが定着していたように思われます。
墓の内部は、きちんと布団のように布が敷かれ、枕も置かれ、
その上に遺体を寝かせて、上からまた布(ガゼルなどの皮)をかけていたようです。

そして、同じエリアにおいて文化が進化します。それがNaqada Culture II(Gerzean)。
この時期になると、エジプトは急速に社会的に複雑になりはじめます。
果物を多く食べ始めたという痕跡が確認されています。
この時代の遺跡として、TOMB100という墓の集合体が発掘されていますが、
ここからは初期のミイラとも呼べる遺体が発見されています。
墓の内部には、土器や陶器が置かれており、殉死の習慣もあったようです。

ナカダ文化の最終版とも言える、Naqada Culture IIIは、Dynasty 0とも呼ばれます。
上エジプトの経済において、多くの力あるものが出現し、軍事力に力を入れ始め、
エジプト全土を統一しようと動き始めました。
この時代の墓がナカダから発見されていますが、これは当時としては最大規模のもの。
力を持つものが増えてきた証拠でしょう。
ちなみに、この時期。
下エジプトの方でマアディ文化(Maadi Culture)というものが開花し、
独特の陶器を生み出していたようです。



というわけで、ごく簡単にポイントだけを押さえてみましたが、お判り戴けたでしょうか?
この時代のことは、エジプト史の中でもあまり知られていない分野に属し、
皆さんも「知らないぞ~」というようなものが多かったのではないでしょうか。
実際、私も大学で学ぶまでは、それほど知りませんでしたし。

次回は初めての王朝、初期王朝時代へと入っていきます♪

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☆★古代エジプト学マメ知識『古代エジプト人の食生活』★☆

古代エジプト人は一体、何を食べていたの??

私達が彼らの食生活を知る手がかりは、3つあります。
1. 壁画に描かれている食べ物
2. 発掘現場から出てきた食べ残しの化石
3. 発掘現場から出てきた食べ物のレプリカ

それによれば、彼らは非常に色々な種類のものを口にしていたようです。
以下、それらを列挙しましょう。
<飲み物>
ビール(非常にアルコール度の高いものだったようです。)
ワイン(葡萄から作っている壁画が残されています。)
ミルク


<食べ物>
野菜(様々な種類。現在とそう変わらない。)
果物(葡萄、林檎、バナナ、スイカなど。)
魚(20種類の川魚の骨が確認されています。)
牛肉
モロヘイヤらしき草(スープにして食べていたようです。)
チーズ(羊、牛などから。)
パン(焼き菓子風の甘いパンも多くあったようです。)
蜂蜜
ガチョウ(塩漬けにしてから食していたようです。)
ごま(ごま油も作っていたようです。)
羊肉
豚肉(アマルな時代の遺跡から多く発見されています。)
ナツメヤシの実(現在エジプトと同じ要領で、甘くして食していたようです。)
卵(最も一般的だったのは、ペリカンの卵のようです。)
オリーブの実(オリーブオイルも作っていたことが確認されています。)

どうでしょう?
驚くようなものはありましたか?
彼らの食生活、いまのエジプトよりも健康的だったかもしれないですね…。


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☆★お知らせ★☆

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           古代エジプトから現代への便り
       ―想いを馳せるのは黄金と緑溢れた古代の日々―
                第12回

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古代エジプト史を時代を追って解説していこう!というわけで、今日はその第2回目。
前回は王朝が出来るまでの時代をざっとご紹介しました。
今回はその続き…。
連載みたいで、なかなか大変ですが、頑張ります^^

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~本日の目次~
*ネフェルティティ近況報告
*今回のお題『初期王朝時代 “Early Dyanstic”』
*古代エジプト学マメ知識『王名リスト・第1、2王朝』
*本日のお薦めは?
*お知らせ
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☆★ネフェルティティ近況報告★☆
きゃー日本帰国が迫っております。
私が日本に帰国している間は…、
メルマガはお休み…ってことになりかねないのですが、どうぞご了承くださいませ。
どうしてこんなに頻繁に発行してるか…というと、↑これが理由だったんですよね。
発行できない分、先に発行しておこう!という魂胆です。
ど~も、スイマセン。


本日期末が終了!
結果はどうあれ、とにかくこのセメスターから解放されるのが何より幸せ(笑)。
次の授業は9月ですから、それまでは休憩が出来ます♪

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☆★本日のお題『初期王朝時代 “Early Dyanstic”』★☆

第一王朝…古代エジプトにおける壮大な王朝史の幕開けです。
以前にもこの時のことは触れたことがあると思います。
統一した王の謎や、ナルメル王のパレット、ホルス名セト名などのことで。
覚えていらっしゃるでしょうか?

紀元前約3100年ごろ。
上エジプトのナルメルが下エジプトを征服し、史上初の統一国家を創立しました。
首都はメンフィス(現在カイロに近いですね)。

ナルメルがエジプトを統一したことを記念して作られたのが、
「ナルメル王のパレット(現在、カイロ考古学博物館1階にある)」です。
(実際に統一したのが誰であるのか、という問題には多少疑問があります。
 伝承によればメネス王、もしくはあは王とされていますが、
ナルメル王というのが最も有力な説なので、それをここでは定説として扱います。)

サッカラの北側に、当時の高官の墓が残されており、
メンフィスにも多くの高官では無い者たちの墓が存在します。
Den王、Qa’a王の墓は、Unm el-Ghabという場所にあり、現在発掘されている最中です。

第一王朝の王達は、国外に部下を派遣できるほどの力を保持していたようで、
シナイ半島から銅やトルコ石、レバノンから木材、アフリカ内部から象牙などを輸入し、
王の権力を確たるものにしていったと見られます。
確かに王権、政治、経済ともに安定に向かってはいましたが、未だ不安定な部分もあり、
それからの王朝によって確立されることになります。

この時代、ヒエログリフ(古代エジプト象形文字)の基礎となるものが生まれたようで、
王の名前などは、きちんとヒエログリフで記されています。

第2王朝に関しては、あまり詳しいことが解っていません。
ぺリブセン王や、カセケムイ王に関しては、以前にお話したことがあると思います。

この王朝時代、王族の中で、王権の争いがあったように思われ、
また、それが石碑に残された絵から推察できます。
ペリブセン王とカセケムイ王の名前が記された石碑などは、その代表的なものです。
この石碑は、現在、カイロ考古学博物館2階に展示されています。
こういった、この時代の王権の動きが、後に、王族神を中心とした神話や、
エジプト宗教の基礎になったと考えられています。
(神話“ホルスとセトの戦い”など。)


次回はいよいよ古王国時代に突入です。
エジプトから連想されるピラミッドが出来始めた時代のことですから、
きっと興味を持って読んでいただけると思います♪

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☆★古代エジプト学マメ知識『王名リスト・第1、2王朝』★☆

第一王朝
(Scorpion)←映画になってたスコーピオンキングをイメージしないで下さいね。
(A’a) ←つい最近、発見された名前なので、どこに位置されるのかはハッキリしません。
Narmer ←エジプトを統一した王とされています。
Aha
Djet
Den
Queen Merneith ←古代エジプト最初の女王ですね。詳しい事は何一つ解りませんが。
Anedjib
Semerkhet
Qa’a

第2王朝
Hetepsekhemmy
Raneb
Nynetijer
Weneg
Sened
Peribsen ←以前のメルマガで触れたと思います。
Khasekhemwy ← 以前のメルマガで触れたと思います。

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☆★お薦め紹介★☆

本日のお薦めは…
私が発行に携わっているメルマガで、友人達で集まって作っています。
こちらの方は日記形式。
アメリカはテキサス、コロラド、ワシントン。そしてエジプトの私。
海外生活をしている私達の生活を、ちょっとだけご紹介します。
女性だから見えるもの、女性だから感じる事。
海外だから見えるもの、海外だから感じる事。
ちょこっと読んでみませんか??

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Life in Overseas 波乱万丈、女の海外生活、楽じゃぁないさ。
エジプト、テキサス、コロラド、ワシントン、ハワイ…。
私達の日々を面白おかしく綴ります。
海外留学、海外旅行をお考えの方に。
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