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今日は代表的なハーブの1つであるローズマリーについてのお話をしましょう。私の好きなハーブでもあります。ローズマリーという名前はラテン語のros marinusという言葉が語源であり、「海のしずく」という意味で、もともとは、水辺を好んで生育するということからつけられた学名です。実際、(もともとはアジア原産の植物ですが)地中海地方沿岸で主に栽培され、精油の大半はフランス、チュニジア、スペイン、モロッコ、ユーゴスラビアで生産されています。中世の頃、船が迷ったとき、海岸線に多く原生するローズマリーの香りを感じて自分の居場所を知ったという逸話があります。聖母マリアが着ていたマントをかけたところ、白い花が青くかわったという伝説から「マリア様のバラ」とも呼ばれます。一説には、聖母マリアが幼いキリストを連れ、ヘロデ王から逃れる際に迷い込んだ森で、ローズマリーがその姿を隠してくれたという話から「マリア様のバラ」と呼ばれるようになったともいわれています。花言葉は「記憶・想い出」で、愛や貞節の象徴とされます。様々な品種があり、立性(トスカナブルー 、マジョルカピンク、マリンブルー、ミス・ジェサップ、レックス)と匍匐(ほふく)性種(フォタブルー、プロストラータス、モーツァルトブルー)に分かれます。花の色は、青~紫色のものがほとんどですが、白や桃色のものがあります。ローズマリーは、ポリフェノールの含有量が非常に高く、優れた活性酸素消去活性・抗酸化力を発揮します。イギリス薬局方およびドイツコミッションEモノグラフ収載ハーブで炎症抑制効果があり、欧州では関節炎の医薬としても使用されます。ポリフェノールの一種である(カフェタンニン類、シソ科タンニンともいう)ロズマリン酸には、花粉症の症状を和らげる作用があることが知られています。ローズマリーには精神を安定させ、記憶力を改善する作用、頭脳明晰作用、気力の回復、集中力を高める作用があるとされますが、それは、ポリフェノールの一種である(フェノール系ジテルペン化合物の)カルノシン酸には抗酸化作用の中でも神経細胞の維持に重要な役割を果たす神経成長因子の生成を高める効果があることが報告されていることによるものです。アルツハイマー病に効果があると研究されている理由はここにあります。アルツハイマー病でなくても、頭痛や言語、聴覚、視力などの回復を助けます。ナポレオンは、アルプス越えの際、疲れた兵士の志気を高めるためにオーデコロンを多用したといわれています。彼はローズマリーの精神を集中させる作用に注目して、一日に数本ものローズマリーのオーデコロンを愛用していました。背丈165cm、てんかん症に悩まされながらも人並みはずれたスタミナと桁外れの記憶力を持ち、カリスマ的指導力を存分に発揮し、わずか数週間にしてフランスを掌握したナポレオンは、兵術を考える力をローズマリーのパワーに求めていたのかも知れません。ポリフェノール(フェノール系ジテルペンの)であるカルノソールには、生体防御機構を活性化させる作用があり、解毒効果を高めます。フェノール系ジテルペンのロスマノール、環状トリテルペンのウルソール酸にも類似の効果があります。他にも、ポリフェノールである(ケトン類の)ベルベノンには鎮静作用、胆汁分泌促進作用、粘液溶解作用、抗真菌作用、脂肪分解作用、傷の治癒を促す作用、免疫能を高める作用、抗炎症作用、抗真菌作用、殺寄生虫作用などの働きがあります。やはりポリフェノールの一種である(フラボノイドの)ゲンクワニン配糖体には強い抗酸化作用があります。ポリフェノールである(モノテルペン炭化水素類の)αーピネンは森林の香りのもとですが、吸入すると体をリラックスし副交感神経が活発にする作用があるためです。ほかに強壮作用があります。モノテルペン炭化水素類としてはカンフェンも含み神経興奮作用(コーチゾン作用)、鬱滞除去作用、抗炎症作用、強心作用が期待されます。オキサイド類であるシネオールは胆汁分泌促進(利胆) 健胃、殺菌、防腐作用があります。この優れた殺菌・防腐作用によって肉の鮮度を長持ちさせることから肉料理にしばしば使われ、カレーのスパイスとしても利用されています。カンファー(ケトン類、樟脳)には脂肪・粘液溶解作用、瘢痕形成作用、肝臓強壮作用、筋肉弛緩作用等の他に虫除け作用、殺虫作用等の働きがあります。カンファーとシネオールには他にも発汗・利尿作用があることから、水分が滞留したむくみや肥満を改善します。精油に含まれる成分の含有率は生産地や種類によって異なりますが、主成分は1.8シネオール、α‐ピネン、カンファー、リモネンです。80kgの花びらから1kgの精油が精製されます。 生のハーブそのものの場合の主成分はカルシノン酸です。よって、求める効果によって精油と生のハーブとの使い分けが必要となります。カルシノン酸をとりたい場合はオリーブオイルなどの油脂、白ワインに生のハーブを漬け込んで料理に使う、お酒として飲むとよいでしょう。また、ローズマリーは殺菌。収斂作用があるため、それでつくったヘアトニック(5ml無水エタノール&45ml精製水に2滴混合する)やシャンプー(50mlあたりの無香料シャンプーに2滴)は、フケ・脱毛を引き起こす脂性頭皮を改善し髪の成長を促進するのに向いてます。その収斂作用はまた、肌を強化し、引き締める効果があり、たるんで、しわのある、老化した肌を若返らせる効果があります。 それにまつわるエピソードとして、14世紀にハンガリーのエリザベート1世王妃が、僧院から献上されたローズマリーの入った「ハンガリー水」を愛用し、すばらしく若返って、隣国の王子から求婚されたという話があります。確かにローズマリーには、老化した肌を引き締める効果がありますが、王妃の場合は患っていた痛風がローズマリーによって改善されたことが大きかったのではないかと思われます。ローズマリーはそのことから痛風だけでなく、リウマチ痛、筋肉痛も緩和することで知られています。多数のポリフェノールが組み合わさってそのような効果が現われるのです。このように多数の作用がありますが、ローズマリーはその刺激性(カンファー、シオネールなどによる)ゆえに妊婦、高血圧、てんかんの方は使用してはならないことを忘れてはなりません。はるか中世から宗教儀式などにも使われ、上記のように多数の作用があるローズマリーは民間に浸透しいろんな芸術作品に登場しています。欧米で女性の名前としてもよく使われています。あなたも一度ローズマリーを手にとってみませんか。何かの役に立つかもしれませんよ。
2007.05.23
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今日は朝寝で英会話の夢をみて疲れた サロンRoseRelief オーナーのあろまママです。 さてと、生活の木の15種類のハーブセットが 届いたので早速、今日のお題である エルダーフラワーにカモミールを 加えて飲んでおります。 ほのかに甘いお茶という感じでしょうか。 いけてます。 では、メディカルハーブ第三弾いきま~す エルダーフラワー 学名:Sambucus nigra 和名:西洋ニワトコ 科名:スイカズラ科 使用部位:花部 主要成分: ・フラボノイド配糖体(ルチン、クエルシトリン) →ルチン:ビタミンP、バイオフラボノイドと呼ばれる 野菜や果物から発見された水溶性の植物色素の 水溶性ビタミンで、毛細血管壁を強化し、 血圧降下作用、血管収縮作用・発汗作用がある。 →クエルシトリン:利尿・緩下作用により解毒の働きを強め、 便秘の解消にも役立ち、新陳代謝を活発にさせる。 血圧調整・毛細血管の強化作用をもつ。 血管の浸透性を改善することで、 毛細血管を丈夫にして血行をよくする。 血のめぐりがよくなり、カリウム塩と共同して 血圧を調整する。 消炎作用がある。胃壁のただれや傷を治したり、 ストレスやバランスの悪い食習慣などで弱った 胃腸をやさしく治す。 のどの痛みをやわらげるのには、 濃く出した浸出液(ハーブティー)を冷まして、 うがいをするとよい。 なお、エルダーフラワーに含まれるフラボノイド類には 抗アレルギーの働きもあり、花粉症・鼻炎を緩和する。 更には活性酸素除去の働きがあるため、 細胞の老化防止に役立つ。 ・フェノール類(クロロゲン酸) →クロロゲン酸:コーヒーやプルーンなどに 含有されているポリフェノールの一種。 高い抗酸化作用と共に、発がん性物質を除去する 効果効能を持つ。 実証実験において、肝臓における脂肪分解を 促進する効果があると結果が報告されている。 ごぼうやサツマイモなどにもこのクロロゲン酸が 含有されている。(切り口が茶色くなるのは、 クロロゲン酸の抗酸化作用によるもの) ・粘液質 →ハーブに含まれる粘り気のある成分 粘膜保護作用がある。 甘い香りで分泌される唾液とともに 喉を潤してくれる。 ・ミネラル(特にカリウム) →血圧降下作用 (ナトリウムポンプの正常作用による場合と 腎臓でのナトリウム再吸収を抑制する場合 によって血圧上昇を防ぐ) 筋肉や心筋の働きを正常に保つ (カリウムは多くの酵素を活性化させることで、 筋肉のエネルギー代謝を助け、また、 カリウムとナトリウムの出入りによって、 神経伝達、筋肉の収縮などを助ける働きがある。) 便秘への働きかけ (カリウムには筋肉の収縮・弛緩を助ける働きが あるので、腸内の筋肉の働きを促し蠕動運動を 助けて、便秘解消に働きかける効果がある。 もっともストレス性の痙攣性便秘には逆効果。) 老廃物の排泄の手助け (尿酸やたんぱく質の燃えカスなどの老廃物の 腎臓における排泄を促す。) 腎機能障害の方は過剰摂取に注意 (高カリウム血症を招く) ・精油:hotrienol、イソロイシンメチルエステル ・青酸配糖体サンブニグリン(痕跡量) →発汗作用、毒性があるが微量なので問題なし。 作用:発汗作用、利尿作用、抗アレルギー作用 適応: 風邪、インフルエンザ、花粉症 →抗アレルギー作用があるため、カタル症状を鎮め、 「インフルエンザの特効薬」と呼ばれ、 くしゃみ、鼻水、鼻づまりといった花粉症の症状にも 用いられる。 お茶を熱いうちに飲むことで血液循環を刺激して 発汗を促し、熱を下げたり体内の毒素を排出する。 これによりくしゃみや鼻水、悪寒といった 風邪の初期症状や花粉症の症状を軽減する。 レシピ: <花粉症> 細かくしたエルダーフラワー3gに熱湯200mlを注ぎ、 3分間抽出。 抗アレルギー作用が症状の元である鼻の粘膜の炎症 や目の充血を軽減する。 <風邪・インフルエンザ> 細かくしたエルダーフラワー3gに熱湯200mlを注ぎ、 3分間抽出。 カタル症状を緩和するエルダーフラワーは 鼻水、くしゃみ、鼻づまりなどの解消に有効である とともに、熱を下げる発汗作用も持っている。 その他: 英国では砂糖を加えたコーディアルで親しまれている。 果実は黒っぽい赤色をしており、 転化糖、フルーツ酸、タンニン、クエン酸、ビタミンC、P、 アントシアン系色素、微量の精油が含まれており、 発汗作用、利尿作用、緩下作用があり、 花と同じく、風邪・インフルエンザの初期症状、 花粉症などのカタル症状、リウマチなどに用いられる。 香りは花(きんもくせいが似ている?)、 あるいはマスカットに似ていて、 爽やかさと華やかさを持ち合わせた香り。 味はやや甘み(砂糖の様な甘さではなく お茶の甘み)があり名前の通り花のお茶という感じ。 40~70℃程まで冷めると甘みを感じるようになり リラックスできる感じがある。 そしてその自然な甘みから、味わって飲んでいると 唾液が出てくる。 また、華やかな香りが気持ちを明るくさせてくれ、 他に鼻のとおりも良くなる。 精神面への作用があると考えられ、 落ち込んだときや眠りたい時などに効果がある。 ブレンドの例: インフルエンザ対策ティー 材料:エルダーフラワー ティースプーン 1/3 ペパーミント ティースプーン 1/3 リンデン ティースプーン 1/3 (ペパーミントやヤロウとブレンドすると、 発汗作用が促され、インフルエンザに効果的) 花粉症やアレルギーの緩和には アイブライト、ネトル、ローズヒップを1:1の割合で 入れると良い。 風邪のひきはじめに エルダーフラワー1/2+ジンジャー1/3+ ペパーミント1/2+ヤロウ1/2 不眠・不安にはリンデン、レモンバーベナなどといった 組み合わせがよい。 特にアイブライトのように苦味があるハーブと 組合わせると苦味が抑えられる。 カモミール、ペパーミント、メリッサ、ラベンダーなど も相性がよいハーブである。 エルダーフラワー1+ペパーミント1/2+ヒソップ1は まるみのあるふくよかな味わいが特徴。 やさしく包み込んでくれるブレンドティー。 ジャーマンカモミール 1+エルダーフラワー 1も かなり相性がよいブレンド。 紅茶との相性もよく、紅茶にエルダーフラワーを ひとつまみ入れると、まろやかで甘い香りを楽しめる。 <いろいろと使えるエルダーフラワーシロップ> 材 料: エルダーフラワー 10g はちみつ 500g レモン 小 1個 作り方: 1.ミルクパンでお湯を沸かし、エルダーフラワーを煮出す。 2.1をこしたものにはちみつを加え大きな鍋に ボウルを入れてそこにミルクパンを入れて温める。 3.10分ほど温めてはちみつとエルダーフラワーが 綺麗に混ざったら冷やしてから保存容器にうつす。 4.3にレモンスライスを入れて出来上がり。 冷蔵庫で保存する。 好みでミネラルウォーターやお湯、炭酸水で割って飲んだり、 このシロップを焼きたてのクレープの上にかけるとおいしい。 <エルダーフラワーカクテル> 材料:エルダーフラワーシロップ、白ワイン、 炭酸水、レモン、ぺパーミント 作り方: 1.エルダーフラワーシロップを白ワインで割る。 2.お好みで炭酸水を注ぎ、飾りつけにレモンを浮かべ ペパーミントを飾ります。 花から作られる蒸留水は、美白効果のある化粧水としても 用いられる。 洗面器にエルダーフラワー10gをいれ、熱湯を注ぎ、 立ち上る蒸気を顔に当てることで、しわやしみ、そばかす、 にきびや吹き出物の改善効果も期待できる。 しもやけの改善には、水で浸出させたハーブティーで 作る湿布をあてるとよいとか。 <ハーブバス> エルダーフラワー、ペパーミント(あわせてカップ1/3) を木綿の布袋に入れて口でをひもでしばってバスの中で もみほぐすと、喉痛におすすめのハーブバスができる。 フレッシュなエルダーフラワーの茎と葉を煮出した液には 防虫効果がある。ありの通り道やナメクジの通り道に この液をまいておくとよい。 ハーブ全体にいえることだが香りがとびやすいので できるだけ新鮮なうちに使い切ることがよい。 エルダーは9mほどの高さになる木で、 色々な民間伝承があり「万能の薬箱」と呼ばれるほど 多くの病気の治療と予防に効果があるとされてきた。 デンマークでは妖精の母フルダがエルダーの根に 住んでいると信じられ“身にかかる危険なしに、 この木を破壊できるものは誰一人いない”と言われたほどで、 もし禁断の木が建物を建てるのに使用されるならば、 その住人はすぐにモノノケの手が脚をひっぱると 伝えられていた。しかし1月6日の晩だけは、 その枝を切ることができたとのこと。 また魔除けの効果があると信じられていたため、 この枝で十字架を作り墓の上に植え、 やがて根づき花をひらき葉をつければ、 埋葬された人は至上の幸福を享受しているということを 表わすと言い伝えられてきた。 ついでに言えば、家を災厄から守り、栽培する人に 自分自身の家で死ぬことを保障するなどなど、 色々な伝説や迷信がある。 そしてエルダーは別名『パイプツリー』と言われ、 若い枝の中心部が簡単に抜けてストロー状になるので、 火をおこすのに用いられたり、子供の頃にこの枝で 作った空気鉄砲で遊んだヨーロッパの人々にとっては、 とても親しみのあるなつかしい木である。 効能エルダーの木は歯痛を治し、蛇、蚊、いぼを防ぎ、 神経を鎮め、発作をおさえ、金属の食器から毒を消し、 家具の虫よけにもなるなど、まさに「万能の薬箱」と 言われるのもうなずける。 17世紀には「粘液浄化薬」として好まれ、 鎮咳去痰薬として、また利尿薬として用いらていた。 ヨーロッパの田舎道や森によく見かけられ、 中世ヨーロッパにおいては守神を招くハーブとして 村の入り口に植えられていた。 また、聖書ではキリストが張り付けにされた木 や裏切りのユダが首を吊った木としても有名である。==================================あろまママは面白いと思われた方、あって見たいと思われた方、一度、あろまママのサロンへいらしてね。人気ブログランキングへ←今日のお話がためになった、面白かった方はポチしていただけるとありがたいです。書く励みになります。
2009.01.16
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