無痛分娩という出産を選ぶこと

びー
私は実際、「無痛」では産めませんでした。27時間、分娩台に上がるまで、わめくほどしっかり陣痛を経験しました。
しかし、日本でいわゆる「無痛分娩」と呼ばれる「硬膜外麻酔」(チューブの留置をするもの)をしました。
そこの病院では、これを「和痛」と呼んでいたのですが、どうも調べれば調べる程、人によって基準が異なるため話がややこしくなります。

■無痛分娩(硬膜外麻酔チューブ留置)は全身麻酔では無く、やり方が正しければ麻痺もなく、痛みだけがとれる。
■非常に高度な麻酔技術を要する(脊髄の手前のところに入れるため)出来る医療機関は限られる。
■ずっと無痛なのではなく、途中から陣痛の一番大きい山の部分だけを削るかたち、分娩台では自分でいきめる。

実は出来婚となる前、出産しない道を選ぶかと、あちこち調べていたので、
産婦人科の知識が豊富となり、その結果、普通にお産をしようという方より
和痛についてなど知識が豊富になったと思います。

ソフロロジーの呼吸方も使用しました。後で知ったのですが。
いきみ逃しは上手いと言われましたが、限界があります。
結局は、尾骨が突出していたので、かん子分娩となりました。
お産は百人居たら百通りです。骨盤の形が皆違うのですから、当たり前。
かなり切開したので、麻酔が無かったらもっと大変だったでしょう。
この世の中でお産だけ自然なんて、日本の医療の女性蔑視の体勢のせいでは?
結局教科書に載ってないから、助産婦さんも勧めないだけでしょうね。

選んだ理由:自分の生活が現在100%自然に暮らしていないから、医療的手段に少しでも頼るなら(病院で出産するなら)少しでも自身に負担の少ない経験をしたいと思った。
(出てくる赤ちゃんも無駄な緊張がなく楽だとする意見もあり。)
突発的な事故の際、麻酔のチューブがすでに背中にあるため対応が早いこと。

海外(米では自然分娩のブームがあり50%くらい?程度で、仏は90%、東南アジアなどでも自然分娩は度胸があると驚かれる)
日本だけが麻酔専門医が少ない現実、
日本の医療体制は、女性蔑視?の傾向から抜けきれていないため、その不備を美しい精神論としておしつけられているだけでは?という疑念の方が、
麻酔のリスクを考えるよりはるかに強かったから。

病院選び何箇所もまわり、硬膜外を「和痛」とうたっている病院で産んだ。
そのせいか、よく聞く無痛分娩の進行ではなく、ずっと痛みは感じていました。麻酔なんて入ってないと思ったし、陣痛が子供を脱出させる?原動力なのがよくわかった。
骨盤に問題があり、子供がひっかかった。
帝王切開の段階ではなかったので、かなり切開してかんしで掴んで出しました。

痛みがあるから母になるというのは、いささか疑問です。それでは、子供を生まない女性は母になれないのでしょうか?里親などの方は?
自分が痛みが残ったことと、今感じてる子供への愛情は無関係に思えます。
もちろん個人の価値観の違いは大切だと思いますが、効き目が満足出来なかったにしろ、苦労して選んだことに誇りを持っています。
転院したある大学病院(そこは麻酔がなかった)の助産婦さんの言葉。
「私もやってみたかったの。でもこの仕事してたからあきらめたけど。
あなたはしたいことを選んでね。私は産むとき後悔したから。」

促進剤、バルーン、浣腸はしていません。背中のチューブの針も、その前の痛み止めのチクリしか感じませんでした。え陰切開や縫合は痛くありませんでした。
私は過呼吸症候群も持っています。今のストレス社会で周りでも珍しくもないですが。体重は8K増ちょうどでした。麻酔による胎児の回旋異常はありませんでした。脱出できなかったのは私の尾骨のせいです。使う麻酔薬についても事前に院長にメールして、薬品名を控えてあります。
複式呼吸も自信はあるほうだったし、呼吸を吐いているあいだは筋肉の弛緩があるので痛みは軽減されること、呼吸法は細く長く吐くものでしたが地域の母親学級で勉強しました。当日、このまま入れずに行こうかと(できるとも)
思いましたが、自分で選んだやり方に一票投じたかったのです。
子供は順調です。できればもっと子供は持ちたいと思っています。そのときも同じ選択すると思います。里親にも興味を持っています。産むことと、親になることは、少し違うと思っています。


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