隠れ家(子供の記憶)

びー
実際社会から隠れて暮らしていたことはありません。
でも都会で生活するなかには、ほとんど逃げるように暮らす人もいます。
ドアの覗き穴や窓に、明かりがもれない様に眼張りをしたり、
電話のベルが鳴ったら、合図がないかぎり取らない。
出かける前にはドアの下に、紙切れをはさみます。
ドアはいかに音を立てずに鍵を回し、開けるか。
帰るときは、一番小さい子供がドアの前に人が居ないか偵察に行きます。
スパイごっこじゃありません。
実際そうしていたのは、半分は親の強迫観念のせいですが。
子供には他と比べる基準がありません。
(この音を立てないやりかたは、舞台裏で役に立ったのかも知れない?)
電話が鳴ったら取る、すっかり当たり前になったのは最近です。


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