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教育実習



 正直、実施前は母校で教育実習を行うのはあまり嬉しくなかった。母校の雰囲気や授業での指導方法などはある程度知っているし、これらの事項が分からない他高校へ行った方が何もかも新鮮であり、自分自身を更に向上させる事が出来ると思ったからだ。あまり期待しないで教育実習が始まった。しかし、実習が終わった今私はむしろ母校で良かったと思っている。恩師(元担任)には会えたし、知っている先生が多いので、余計な緊張が無かったのも要因の一つ。しかしそれらよりも一番良かったのは「教育は常に変わる」という概念が生まれたことである。

 卒業してから3年間と2ヶ月。母校は私の代と比べ、内面的にも外面的にも大きく変わっていた。たった2週間、されど2週間。その中で、私は母校で様々な事を教えてもらった。「教師」という概念について色々と教えてくれたのは先生方や他の教育実習生もあるが、一番教えてくれたのは生徒だった。接し方、指導方法、人が物事を理解する過程。それは過去の母校の雰囲気から私が予想していた内容とは完全に外れていた。完全なコメントという形ではなくとも、生徒達と接しているうちに、自然と理解できるのだ。「ああ、これが教育なんだな。色々な教育があるのだな」と。気がつくと、私が勝手に確立させていた「教育」の概念が完全に崩れた。こうして自分自身を向上させ、教育というのは経験やコミュニケーションを糧にいくらでも変わって行けるんだなと思った。もし教育実習が母校ではなかったら、こういった教育の変化が分からず、濃厚な2週間にはならなかったであろう。

 授業というのは「勉学」だけの為にあるのではない。勉学を通してコミュニケーションを取る事が大切である。共に考え、共に冗談を言って笑い、しかしふざけ過ぎない。本当に教育というのは難しい事であると理解した。正当な教育方法というものは存在しないので、教師自身が実際に生徒と接して、教師自身が見つけた「一番理想な指導」を創るべく実行すべきではないであろうか。

 今回の実習は、教師になる意思を更に固めた。もし、私が将来本当に教師になれたならば、「理想の教師像」をしっかりと掴み、常に自分自身を向上させ、教育でも専門知識でもスペシャリストとして活躍したい。そして、1人でも多く生徒の夢を実現する事が出来たら、教師にとってこれ以上嬉しい事は無い。

 これから教育実習を行う方へ告ぐ。教育実習は遊びではない。アルバイトやインターンとは全然違う。安易な気持ちは無駄な教育実習となる。たった数週間、されど数週間。教育実習生が、立派な教師として過ごす事が出来る期間である。教育実習は、如何に生徒と親しく過ごすかが大切である。教師として楽しい事はもちろん、辛い事も理解し、それを含めて果たして教師としての道を歩むべきかを決めて欲しい。


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