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2012年10月31日
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ここ数日、まさしく採点マニアのひとり言炸裂でありまして、

皆さんをドン引きさせてしまったのではないかと心配。


いっつもだいたいあんな感じで楽しんでるわけです。


技ごとの合計基礎点を出して潜在的に強いプログラムはどれかとか、
加点が高かったのは誰のどのジャンプかとか、
並んでる数字を見てちょこちょこ計算してるだけで、相当楽しいんですよ。

ちょっと変な人。


さて、そんなわけで、だいぶディープというか、ちょい偏ってるというか、



と、そんな私が、何年も前からずっと不満に思っていること。
そんな話を、今日は少し。


今週末は、いよいよカップ・オブ・チャイナです。


今回は国家間の問題があるということで、話題になることが多かったけど、
私としては、この状況はちょっと不愉快。


だって、今までだって毎年やってきたのに。


おととし、中国籍漁船が領海を侵したということで船長が拘束され、
やはり外交が緊張し、世論がゆれ、彼の地では暴動がおきた。

SMAPの上海公演が延期となり、他にも文化やスポーツの交流が中止されたりしていた。


それもちょうど、この時期。


だけど、カップ・オブ・チャイナに選手を派遣すべきか否かなんて報道、



さらにその年は、12月に開催されるグランプリファイナルも中国が会場で、
でも、そのことを心配するメディアなんて全然なかった。



なのに、今年は大騒ぎ。


もちろん、根本的な国家間の問題の大きさの違いもあるだろう。


だけど、マスコミの注目をあつめるかどうか、という話で言えば、



おととしのカップ・オブ・チャイナのメンバーは、
コヅカ、マチダ、アンドウ、スズキ。

ファイナル出場者は、
タカハシ、コヅカ、オダ、アンドウ、スズキ、ムラカミ。


カップ・オブ・チャイナで優勝したコヅカが、

「ペットボトルとか投げつけられても仕方がない、くらいの気持ちで来たけれど、
 観客の声援が温かくてうれしかった」

とコメントを残していたように、
選手や連盟の派遣役員は、それ相応に緊張して渡航していたのだけれど、
そういう様子を知っていたのは、熱心なスケートファンだけだろう。


だけど、アサダマオが行くとなると、とたんにマスコミは「心配だ」と言う。


彼女自身に罪はないけれど、
正直、げんなりする。



例えば。


ニシコリケイの活躍が取り上げられ、
今「テニスと言えばニシコリ」という報道になっているのは、
テニスファンにとっても、うれしいことなのではないかと思う。


しばらく日本人で強い選手がいなくて、
マスコミの扱いも小さくなっていたところに、活躍できる日本選手が出てきて注目を集めるのはうれしいこと。

間違いなく、今、日本で一番強くて勢いがあるのは彼で、
彼が取り上げられることによって、競技自体に注目が集まるようになってきて、
そのことによって競技の裾野が広がることになったり、
他の選手にとっても、がんばれるきっかけになったり、
競技全体を押し上げる方向に作用している。



だけど。


ゴルフファンにとって、イシカワリョウの話題はうんざりだろう。


彼以外にも選手はいくらでもいるのだし、
彼より強い日本選手もいるのだし。


なのに、マスコミがもてはやすのはイシカワで、
勝っても負けても、とりあげるのはイシカワで。


とりあえず「ゴルフと言えばイシカワリョウ」としておけばいいのだろうという安易なマスコミの姿勢が見えるだけで、
そのことが、競技自体の発展に寄与しているわけでもない。



「フィギュアスケートと言えばアサダマオ」ってのも、なんかそんな感じ。


それこそ、他にも選手はいっぱいいるのだし、
バンクーバー以降の成績で言えば、スズキアキコの方が活躍してるのだし、
もっと言えば、
男子シングルもあるし、ダンスもあるし、ペアもあるし。


フィギュアスケートに関するマスコミの、アサダマオ特別扱いが鼻につくのだ。


そもそも、トリノ五輪シーズンの代表選考に関する報道からして不愉快だった。


ジュニアからシニアにあがってすぐのシーズンにファイナルで優勝して、
そのこと自体は素晴らしいし、称賛されるべきことなのだけれど、
なぜそこで「オリンピック出場の年齢制限に対して、日本スケート連盟は声を上げるべきだ」になるんだろう。


年齢制限があるためにオリンピック代表の可能性はなく、
だからあのシーズンのアサダはのびのびしていて、好成績をおさめていたわけで、
あれが最初から「場合によってはオリンピック行けるよ」と言われていれば、状況は違っていたはず。


代表争いからは対象外と思っていたからプレッシャーと無縁で、
生き生きと演技して勝ち続けた結果、「じゃあ、オリンピック行かせてあげる」
ってのは、はっきり言ってずるい。


他の選手は、「この試合の結果が、オリンピック代表選考につながる」というプレッシャーの中、苦しみながら戦っていて、
ゆえにアサダに負けたりということもあっただろうに、
そういうことは無視して、結果が出てから「年齢制限なくしてあげよう」というのはフェアじゃない。


それをいうなら、シーズンが始まる前に言わなきゃいけなかったこと。


そして、それ以降も、結局のところ、報道はアサダマオ特別扱い。


そのことが、彼女自身へのプレッシャーを強めることにもなっているし、
他も見ているファンからすれば不愉快だし。



ご存じのとおり、私は基本的には男子シングルヲタクなわけで、
「フィギュアスケートが好きです」みたいな挨拶をしたときに、
「そう言えば、マオちゃん、今年は調子良さそうだね」とか返されると、
ちょっと返答に窮します。


「フィギュアスケート=アサダマオ」
「フィギュアスケートが好きな人は、マオちゃんが好き」
みたいな構図は、勘弁してほしいわけです。


いや、嫌いじゃないですけどね。


でも、極端な人は、こういうのが嫌でアンチに転じてたりするんで、実は地雷。



カップ・オブ・チャイナの話に戻ると、
これは「1試合出なかった」で済む話ではなくて、
グランプリシリーズの試合ということは成績がグランプリファイナルにつながり、
その先には世界ランクにつながったりして、来シーズン以降のグランプリの出場や、
世界選手権や、はてはオリンピックの滑走順なんかにまで影響が出てくる話なんですね。


それを、本人の意向とは関係なく、国家間の問題で出場断念なんていうのは、
そのぶん、なにか特別に手当してあげる必要があるんじゃないかとか、
カップ・オブ・チャイナの出場選手だけではなくて、
フィギュアスケート全体を巻き込んでの大きな話になってきちゃう。


国際スケート連盟にしろ、中国スケート連盟にしろ、
組織のプライドをかけて対応すべき問題になるんですね。


なので、そんなことにはならんだろうって、長くスケートを見てる人はわかってた話。


そこを煽っちゃって、まったく…(怒)


会見で、そういう質問が出ればハシモト会長もああいう答え方をするだろうし、
実際に対応をするだろうし。


だけど、同じことをしても、アサダがいなければこんなにマスコミは取り上げなかったんだろうね、とついつい意地悪なことを考えてしまいます。



アサダマオ自体が嫌いなわけじゃないし、活躍してくれればうれしいんだけど、
アサダマオに関連した話題ばかりが取り上げられ、
彼女が関係なければ扱いは小さくなり、
そのことによって、スケートファン以外の人々が
「スケートの話題と言えばアサダマオ」みたいになっちゃってるのがおもしろくないんだ、
というお話。





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最終更新日  2012年10月31日 23時23分58秒
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