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ミヤワキ的コラムの書き方です。ネタ晴らしみたいで逡巡したのですが、新聞コラムなどをみても一般的な方法ですし、なにより「実用性」が高いので紹介しました。本稿で「劇中劇」ならぬ「コラム中コラム」で、先のマイナビと一部、ネタかぶりしているのはコピペではありません。実はもっと刺激的なというか挑発的な構成が一度ボツになり、書き直しとお盆休みで2週延期されたからです。読み比べていただくのも面白いかも知れません。■Web担当者Forum 現場の心得 第276回「一番はGoogle+」と締めくくる、鏡の売りかたに見る読ませる工夫http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2012/08/22/13449
Aug 22, 2012
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メリットとデメリットは表裏一体です。 インターネットの発達により「検索」で多くの情報に触れることができるようになったメリットが、じっくりとひとつのテーマを探求するチャンスを奪ったデメリットを生みました。 例えば「ウィキペディア」の情報は網羅的ですが、過ちも多くなにより時系列に非常に弱く、正確性に偏りがあります。アニメやオタク情報など詳しいようでありながら、当時の時代性を無視し、作家やアニメーターが後付けで解説したことを「正史」として公開しています。 ネットのない時代は、当時の雑誌を古本屋で探して辿ることで完全に時代の空気(雑誌掲載の広告やタレントに表れます)をフォローすることができたものです。 どちらが良いかは利用する立場と、その情報の重要性により異なりますが、便利さや最新を礼賛することに疑問を感じるというか馬鹿の所業に見えて仕方がありません。 だから、どうしてもWeb業界に批判的になってしまうのです。■マイナビニュース"次はLINEだ!"という煽りの前に「タダより高いものはない交流0.2」http://news.mynavi.jp/column/itshacho/177/index.html
Aug 22, 2012
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本稿読者のためにさきに伝えておきますが、この連載はこの本が最後でひとまず終了します。 そこで最後に選んだのがこの『ブルーオーシャン戦略』。 わたしのビジネス展開の「基本」がこれです。 ブルーオーシャンとは敵のいない静かな海。 反対はレッドオーシャン。競合が競い合い、互いに傷つき血を流し赤く染まる水面のイメージです。 別の言葉に置き換えると「勝ちやすきに勝つ」 ビジネスの極意といって良いでしょう。月商3万円から生還した社長の「人気ビジネス書 実践カスタマイズ」■Appleの成功のカギは色だった『ブルーオーシャン戦略』[前編]http://news.mynavi.jp/column/businessbook/010/index.html
Aug 22, 2012
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わが家も領土問題を抱えています。領有権のほうが正しいでしょうか。築四半世紀を超えていた拙宅件事務所を35年ローンで購入したのは、来るべきハイパーインフレに備えてのことです。民主党政権誕生前夜で、彼らの政策を実行するには輪転機をフル回転させてお札を刷らなければ国家破綻は免れず・・・<続きはこちら>
Aug 22, 2012
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タイトルが全てです。 ところがこれを指摘する人は皆無です。 今回はセミナーの準備から先取り原稿。 どちらに軸足を置くかで取るべき戦術は変わるのですが、両者に跨げば戦力ダウンは避けられません。 この当たり前のことに気づかずにSNSで時間を浪費します。■Web担当者Forum 現場の心得 第275回ツイートとリツイートはリソースを食いつぶす関係にあるhttp://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2012/08/08/13374
Aug 8, 2012
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広告業界に軸足を移すとニタニタと笑ってしまいます。 物書きとして正義の心を燃やしてしまうと怒り心頭に発します。 それが広告の世界です。 そして薬事法に関して言えば、さらに厚労省の自己都合による規制は両面からいらだちます。 だから野放しの分野が多く、損をするのは情報弱者です。 ・・・という警告も含めております。■マイナビニュース薬事法をかいくぐる広告の裏技も通じない「自分探し0.2」http://news.mynavi.jp/column/itshacho/175/index.html
Aug 8, 2012
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私事ながら今日は結婚記念日で、式は明日の長崎原爆の日で、そんな日にやることに抵抗感もあったのですが、妻の親戚が新潟で農業関係の仕事をしており、式を挙げるなら田圃の手間がかからない真夏か年末と義父に指定されていたからです。 そして結婚を許可する条件は式を挙げること。 なかば嫌がらせのように細かな条件を出されましたが、とにかく結婚は本人達のものという考えに私も賛同しますが、言葉を足せば「本人たちだけのものでもない」 というのも事実です。感情的にも法律的にも姻族という親戚になるわけですから、妥協できることは妥協する方が得策と、この日を選んだのでした。 入籍を前倒しにしたのは「フジテレビの日」というのは半分本当の理由です。当時のウジテレビ・・・もとい、フジテレビはこの日の一週間前から電波を私的利用して自己宣伝を繰り返したのは、いまの「お台場合衆国」に「韓流マンセー」を足したぐらいえぐいもので、これをみれば記念日を忘れることもないだろうという目論見です。 そして残りの半分はやはり長崎であり、ソ連が侵略してきた日は避けたかったことであり、また、式と同じ日というのは義父のいやがらせへのささやかな抵抗だったりします。 いまでは義父と仲良く酒を酌み交わし、NHKラジオと朝日新聞を情報源とすることから構築された世界観を修正することを楽しみにしております。 その義父から結婚当初くりかえし言われたのが「性格の不一致で離婚するな」 ということ。性格は違うのが当たり前、それを乗り越えるのが夫婦だということで、酔うと一晩に3回は繰り返されたものです。 一時の感情で行動するなと言う意味が込められていたのでしょう。 わたしももちろん、彼女の人生を預かったのですから、それは当然と理解していました。 さすがにこれは公然と語ることではありませんが、妻以前の色々な「交流」のなかで泣かせた人もなくはなく、別れに未練はありませんが、とった態度や行為で傷つけたことを反省はしているからです。 人生を預かったという表現を田嶋陽子先生は嫌うかも知れませんが、それは短絡的な片方からの見方で、多分、妻はわたしの人生を預かったつもりでいることでしょう。 それをお互い様というのですが、われわれ夫婦は逃げも隠れもすることができず、独立してからは商売でもパートナーとして互いの人生にそれぞれも責任をもって生きております。 それは結婚でふれた「姻族」に及ぶこともあります。 例えば私の血縁が倒れたときも、妻は文句のひとつもいわず支えてくれ、わたしが仕事で動けないときは、代理として動いてくれましたし、役所関係の手続きでは、私以上にわたしの家族のために働きました。 自分のことを自分で語るのは美学に反するのですが、妻の家族に色々あったときは以下同文です。義母が倒れた際、義父より見舞いの回数が多かったこととだけは添えておきます。 責任です。であるがゆえに、妻に負わすことができない責任が発生したとき、わたしは親族でも切り捨てます。その親族と話し合った上で、どうしでも相容れないときに、血族を取るか妻を取るかで妻を選んだのは、彼女の人生を預かり、おなじく預けている責任からの決断です。 どちらにも良い顔をした先にまつのは破綻です。 さて、本日予定していた野田首相の再稼働反対デモの首謀者との面会が先送りとなりました。民主党の伝家の宝刀(量産型)なので驚くこともありませんが、デモを繰り返せば首相に会えるそうです。 毎週金曜日に官邸周辺で行われるデモを礼賛する声が高いのは主に新聞メディアで、かつての学生運動と重ねた論調は、単なるノスタルジーに過ぎません。メディアは左翼崩れや、学生時代に丘サーファーのようなファッション左翼が少なくありません。坂本龍一もこの類です。 たかが電気。電気仕掛けのカンペを見ながらと言い放ったこの人、先週のプロパガンダワイドショー「報道ステーション」に出演した際、マフラーに長袖で、この日の東京の気温でこのいでたちは「たかが電気」でエアコンを効かさなければ辛すぎるのですが「自分のことは棚上げ」は左翼の伝統芸なので驚きもしませんが。 端的に言えば再稼働反対デモは「民意」ではありません。 正しくは「国政を動かす民意」 ではないということです。 デモという意見表明は結構。言論人が筆を持ち、ワープロを叩き反対するのと同じです。言論の自由、表現の自由が認められているのですからどうぞご自由に。 しかし、議会制民主主義において政治に直接影響を与えることができるのは、それぞれのレベルの議員です。 仮にこれを飛び越えて「民意」が反映されるのであればそもそも「議員」などいらないのです。 そして「議員なんかいらない」という素朴な感情にはこう問います。「誰が法律を作るの?」 ニヤリと笑ったあなたはご存じですね。「官僚」です。 この20年ですっかり定着した「官僚悪玉論」との整合性がとれないのです。 特に原子力政策において経産省の天下りと批判を受け、やり玉にあげられる「原子力ムラ」の一翼を担う官僚を野放しにしろというのと「議員はいらない」は同義なのです。 だから民意を全てに反映させれば、とはオタク畑の文芸評論家 宇野常寛氏によるNHK「日曜討論」で主張で、いまのネット技術を念頭に置いていると思われるのですが、これが実現した暁には、我々国民は「カネミ油症救済法案」から「尊厳死」、そして何より「予算案」 のすべてに目を通し、可否を下さなければなりません。さらにこの理屈を正しいとするなら、「舎人三丁目の老朽化したガードレールは、いつ交換するのか」 といった自治体レベルの案件も背負わされることになります。 もちろん、ラーメン屋はラーメンを作りながら、子育て世代の主婦や主夫はオムツを替えながら、法案に目を通し、その意味するところを考えなければならないのです。わたしも多少はものを知っているほうですが、これが農業や林業となると専門外。正しいジャッジを下す自信は皆無です。 いや、原発のような重大な問題だから国民の声を。 というのは正論のような詭弁です。重大な問題だから「専業」として国民に雇われた議員が検討すべき課題なのです。 その点、山口知事選に出馬した脱原発アイドルと評される飯田哲也さんの行動は理に適ったもの。我が国では主張や志があり政治家を目指すことは制限されません。 結果は落選でしたが、その行動だけは評価していたのですがその後の主張が残念です。「知事選では25万票対18万票で負けたが、18万票は私の 訴えた脱原発への信任だ」 とは先週末、デモでも飯田氏のスピーチ。 大きく二つの錯誤があります。 まず、多数派は脱原発ではない。少なくとも飯田氏の主張そのままを是認しなかったと言うこと。 次に「山口県民の民意」に過ぎないと言うこと。過ぎないというと山口県民にお叱りを受けるかも知れませんが、山口県のホームページにある県民数は601,568人です。 「区」に過ぎず、とかく嘲笑の対象となる我が町足立区の人口は「670,792人」です。1割以上も総数が多い足立区民の意見はそこに含まれていません。当たり前ですが。 数を頼りに正しいといえば都会の意見が有利になるのはその通りです。地方に負担を押しつけることを良しともしません。しかし、数を持ち出して正当性を主張していることに数を持って回答すれば、論理が破綻していることが明らかになるのでもちだしたにすぎません。 そして根本的な問題は、少数意見の全てを採用することなどできないということです。反対にこれがまかり通るなら、選挙のたびにあちらこちらから出馬する「羽柴誠三郎秀吉(青森県の実業家)」 さんが累計得票数をもって当選させろと言う理屈が成り立たなくもありません。 それを是とするならなにも言いはしません。 ただ最後に問います。「すべての原発がとまった日本の未来に誰が責任を持つのか」 脱原発派は「未来の子ども達のために責任がある」と再稼働を反対します。とても美しい言葉です。それでは原発が止まったあとの世界はバラ色なのでしょうか。 自然エネルギーは多少知識のある人間なら、いますぐ代替とならないことは常識です。50年後は分かりませんが、その50年間をどう凌ぐのでしょうか。世界が競争社会で、油断と停滞が死を招くことは、日本の家電メーカーがいま、教えてくれています。 グローバルスタンダードの世界では1秒後の覇権を争っており50年間をまってくれることなどルーピー鳩山ですら考えもしないことでしょう。 これは読者から教えて貰ったのですが、お隣韓国ではポスコ建設が、政府の立てる電力需給基本計画にのっとり原発を2基建設すると東亜日報が報じています。 連日産業の「敗北」が報じられる韓国は原発を増やし、日本が減らし、その先にまつ未来に誰が責任を取るのでしょうか。 飯田哲也氏の行動を評価したのは、知事というその「責任」を背負おうとした点です。 翻り「サイカドーハンタイ」と叫ぶのは結構。では、彼らの誰が、その先の未来に責任を持つのでしょうか。山本太郎さんでしょうか。坂本龍一さんでしょうか。千葉麗子さんでしょうか。落合恵子さんでしょうか。 大江健三郎さんだけでないことは確かです。高齢ではなく「勘違いだが、仕方がない」 的な論拠で「沖縄ノート」の主張を引っ込めないような人間性ですから。 誰も責任を取らない再稼働反対。 むろん、彼らだけを責めるつもりはありません。 なぜならこの国の舵を取る「民主党政権」になってから、だれひとり「政治責任」 をとっていないのですから。何度も言いますが、野田首相を筆頭に、震災直後からいままでの混乱と混迷と停滞の責任を誰も取っていません。菅直人時代に前原外務大臣(当時)が政治資金規正法に絡み辞任しましたが、あれは辞めずに追究されれば「公民権停止」に及び、議員辞職へと追い込まれるリスクから逃れる「自己保身」でしたから。 しかし、一時の感情で未来を決めていはないでしょうか。 かつて民主党に票を投じて、いま再稼働反対を唱えているなら責任を取るということが以下に難しい問題であるかを、娶った妻を護るためには親族する切り捨てる覚悟が責任を負うとうことであることを考えて欲しいものです。
Aug 8, 2012
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経営者の夢は給料のいらない従業員。 これに間違いはありませんが、社長とて鬼ではありません。 いやむしろいくらでも給料を支払わせて欲しいと願っているのです。 ・・・儲けさせてくれるならと条件付きで。 毎月1000万円儲けさせてくれる社員になら月給100万円を喜んで支払うのです。 とても「現金」な話しですが、そんな「現金」な話しを実現するひとつの提案です。■スクロール360 通販支援ブログ【第42回】100万円の報酬を要求する社員を雇う方法http://blog.scroll360.jp/ec/keiei/post-659.html
Aug 1, 2012
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間口は狭く、奥行きは深く。 これが焼き鳥屋理論の骨子です。 それでは焼き鳥屋理論とはなにか。お店を出す際は専門性を前面に押し出しなさいということです。 つまり「居酒屋」ではなく「焼き鳥屋」。 そして今回はその焼き鳥屋の奥行きを深くする方法を紹介します。■Web担当者Forum 現場の心得 第274回商品ラインナップを充実させる“焼き鳥屋理論”http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2012/08/01/13304
Aug 1, 2012
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忠犬ノダ公。 彼を見ていると早期教育の重要性を再認識します。 忠犬ノダ公とは野田佳彦首相。役所の中の役所と呼ばれる財務省は手練手管の政治屋が就任するものですが、初めての大臣就任が財務副大臣で、そのまま大臣に昇格。 つまりノダ公にとって政府とは財務省なのです。 そして財務省のシナリオに逆らうことなどない従順なポチとして育て上げられ増税へポチまっしぐらです。 しかし、財務省は企業で言えば「経理部」。大切なポジションですが国家の運営を経理部に委ねるのは危険です。彼らは金の出入りしかみない仕事で、そこで汗を流す国民の姿を知らないからです。■マイナビニュース社長のぷっちんプリンと「財務省0.2」http://news.mynavi.jp/column/itshacho/174/index.html
Aug 1, 2012
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この連載もいよいよ最終コーナーです。 今回は「引き寄せの法則」をより踏み込んで知るには最適な書です。 オカルトと笑うのは簡単ですが、そう笑うあなたに本文より抜粋「ネガティブなイメージほど実現しやすい」 これが「引き寄せの法則」です。オカルトというより「自己啓発」ですね。ただし、これは恋愛にも適用されます。 恋愛でいつも失敗する人は自分で失敗をたぐり寄せているのです。月商3万円から生還した社長の「人気ビジネス書 実践カスタマイズ」■うまく行かない理由は自分が引き寄せている『ザ・シークレット』(1)http://news.mynavi.jp/column/businessbook/008/index.html
Aug 1, 2012
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宗旨替えしたわけではありませんが、反省と事実を。 で、以下は編集長のボツをくらったところ。 原文では文末にこれがありました。本文とは無関係です。 快進撃を続ける楽天市場はこの7月より社内の公用語を英語にしました。言葉とは文化に直結し、発想や思考メカニズムに強く影響します。結論から話しはじめる英語と、過程を経なければ結論に至らない日本語の違いです。 楽天市場の顧客担当者も楽天社員で公用語は英語となります。 それが定着し、英語で思考するようになり日本語で質問する日本人の顧客に対して「ノー。それはダメで~す」 と理由の前に否定すれば、反感を買うのは必至です。 また「Rakuten」の「R」を、舌を丸め発音すれば「ルラァクゥテェン」。 イラッとしますが「Rakuten Ichiba」とすれば、「楽天市場」がなくなる日はすでにやってきた・・・とはしゃぐのは往生際が悪いのでやめておきます。 ここまで。 ちなみに英語公用語化の先には「日本脱出」を視野に入れているとわたしは見ています。香港あたりに拠点を移して、IT企業がよくやる税制を使えば、法人税は20%ぐらいまで圧縮できるので。■Web担当者Forum 現場の心得 第273回「楽天市場で儲ける方法」http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2012/07/25/13247
Jul 25, 2012
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すっかり維新の会にお株を奪われた、みんなの党。 党首の渡辺喜美さんは多分、お人柄は良いのでしょうが深みがない。うわっつらをなぞっているように見えて仕方がありません。 ご本人と面識がないので断定はできませんが、しかし、地方議会で着実に勢力を拡大しており、その関係から「みんなの党」に所属した地方議会議員をみているとこんな評価を下したくなるのです。「ぞうきん掛けを嫌って自民党から脱走した人」 額に汗することなく、理想だけを繰り返し、自民党のなかでもやっかいがられていたことは本人も気がついていたけど、自民党にいた立場から民主党ブームにのっかることもできずに、くすぶっていた若手の受け皿。ということ。 もっと言葉を辛辣にすれば「自分探しをしていた元自民党系議員」 主張はなるほどと頷くもの多いので頑張って欲しいとはおもいつつ「アジェンダ」というセンスがどうしても頷けません。■マイナビニュース政権交代と"の"の法則に通じる国民不在の「アジェンダ0.2」http://news.mynavi.jp/column/itshacho/173/index.html
Jul 25, 2012
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最近、ぞっとすることが多くなりました。夏風邪ではありません。 株価の下落に無策の日本政府でもありません。慣れましたというか、自民党政権時代に株価が下がれば政府の責任とがなり立てていたマスコミとエコノミストが異常だっただけで、為替に関してはもう少し、手を打って欲しいですが、市場に任せるということでしょう。 全体主義の恐怖です。将来のエネルギー戦略の策定に向けた公聴会で東電をはじめ、電力関係者が発言したことを「やらせ」だとして場内が紛糾し、その後、政府は電力関係者に発言させないことにしました。 広く国民から意見を聴取する会です。電力関係者は国民ではないようです。電力関係者が原発維持に意見表明したとして、それが個人の思想信条ならば封殺するのは憲法違反です。これがまかり通るのは遵法意識の低い民主党政権ならではですが、少なくとも原発や電力についての基礎知識は、「福島の事故が起こるまで知らなかった」 と宣う素人よりは詳しいことでしょう。その彼らの知見を排除しているのです。全体主義では個別の意見より、全体の意思が優先されます。全体と言えば聞こえは良くとも、導くもの次第でナチスも国民の総意で選ばれた指導者層です。 ナチスの例は極端ではなく、一度全体主義が浸透すると間違っていると声を上げても、声を上げる行為自体が封殺され、抹殺され、外部からみて賢明な意見も、全体の内部の論理でしか評価されなくなります。 さらに全体側は常に正しいという倫理が構築されるので、その反対に存在するものが無惨な扱いを受けても同情する心など生まれません。 いま、ある東電を筆頭とする電力会社への批判を上げます。・再稼働反対・電気代を値上げするな・電力は安定供給しろ・社員の給料をもっともっと減らせ・社長は土下座 仮に、東電の社員が社内会議を経た総意のもとに、福島原発を破壊して今の惨状を生み出したのなら、まだわかります。しかし、未曾有の大震災が引き金であることは疑いようがない事実でしょう。 事故対策や対応などに問題がないといっているのではありません。「東電には何をいっても良い」 という空気を批判しているのです。これはイジメと同じです。 それとこれは何度も指摘していることですが、東電の抱える問題の大半は破綻処理して国有化すればクリアになるものばかりで、それを避けた政府が自体を混乱させているのであり、現在筆頭株主になったのですから、いま現在でも打つ手は沢山ありながら何もしないのは民主党であり、それを生み出したのは我々なのです(無論、わたしは投票していませんが、責任がないというつもりはありません)。 そして全体主義に陥ると自己批判という習慣がなくなります。 自己批判とは存在の否定に繋がるからです。というか全体を批判するものは全体の敵として抹殺されます。 その最たる例が「意見公聴会」での電力会社社員への糾弾です。 彼はいわば「アウェイ」と想像に難くない地に乗り込み、身分を明かして主張を展開しました。議論を是とするなら、立場の違う意見に耳を傾け、受け入れられること、られないことそして自分の主張と照らし合わせて、自説を修正し、あるいは自説を磨き上げるのが作法です。 ところが意見どころか、その人の存在から否定を始めます。 あれが全体主義の恐ろしさで、魔女狩りと同じです。 もちろん、議論という高等な大人のコミュニケーションが苦手な幼い人も意見を述べて良いのが公聴会で、自分以外の意見を大声で阻害することもあるでしょう。しかし、政府が参加そのものを禁止したのですから恐ろしい話しです。 大衆迎合であり言論封殺で、思想信条の自由を侵す行為であり一昨年、東京都のいわゆる「非実在青少年」の漫画販売規制に関して立ち上がった漫画家や有識者(笑)が、盾にしたものですが脱原発には閉口します。というか、重なる人も多く、するとダブルスタンダード、二枚舌で、所詮はその程度なのだ唾します。 人気商売の人たちは、人気のあるほうにおもねり、それも全体主義を加速させることも添えておきます。 一方で、原発ゼロを主張する側に「活動家」が紛れ込んでいることは、デモや集会の度に立てられている「のぼり」をみれば明らかです。 そんなことはない、一般の市民が・・・というのは幻想です。 感情的に脱原発を訴えている一般の市民はいるでしょうが、脱原発をこう記せば分かりやすいでしょう。「反核」 活動の中核を担うのは活動家です。そして活動家の目指すところは国家解体です。そんな彼らは公聴会から除外されません。原発や電気、ともすれば産業や経済にすら疎く、市民活動しかしてこなかった菅直人のような連中がエネルギー政策を左右するのです。 あ、そうか。菅直人はいまだに民主党の新エネルギー政策を担当しているので辻褄が合いました。失礼しました。 電力会社社員が意見表明したことを持って「やらせ」 と批判し、ついには憲法まで無視するに至りました。そしてこれを批判する声は国民にありません。「やらせ」という事実のすり替えもありますし、いまの全体は電力会社をなぶることに正義という名のエクスタシーを覚えているからです。 しかし別の角度から見ると、巧妙に仕組まれた「やらせ」とみることもできます。 電力会社社員というスケープゴートをだすことで、特定の思想信条に偏った憲法違反の「公聴会」を是認することに民主党政府と活動家達は成功したということです。 これを「前例」とすれば、政府はなんでもやれます。 例えばいま話題の「オスプレイ」もそう。 公聴会を開いたなら、防衛関係者や米軍に近い人の参加は「やらせ」と批判されることでしょう。 安全性の確認と声高に叫んでいるものに論拠は乏しく「事故率」 でいえばオスプレイは基準を満たしており、片翼が接地し爆破炎上する映像が繰り返し流されますが、あれは試作機で21年前のものです。 21年間、改良も改造もしない機体を米軍が実戦配備することなど論理的な思考では思いつかない発想です。 すると確率ではなく絶対を求めます。 これは理屈に過ぎません。そりゃぁ事故ゼロは理想です。 しかし、それがあり得ない現実であることを普通の大人はは知っているはずですが、全体主義という病に犯されると、ありもしない幻想にリアルを見いだすから厄介です。 これが生み出される背景は全体主義者は内部の論理で世界を完結させるからです。日教組の論理や九条を守る会の屁理屈もこれと同じです。 そしてオスプレイは兵器です。兵器には軍事機密が詰め込まれ、同盟国でも明かせない秘密の宝箱です。これを開けて安全性を確認できないのかというのは防衛も外交も素人どころか、隣の家の息子が自動車で事故をしたからと、彼の安全運転技術が確認できるまで、ウチの前を走らせるなといっているのと同じです。 普天間基地の周辺住民の安全性確保とは別の次元で議論しなければならないものまで同じ箱に入れ、同じ尺度と偏った正義で反対をぶちまけているのが全体主義という病に落ちたいまの日本です。 わたしがゾッとするのは、こうした社会です。 反対意見は封殺され、まともな議論はできなくなり、全体が喜ぶ意見だけが真実とされ、国民は熱狂のまま破滅へと向かいます。
Jul 25, 2012
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クチコミは難しい? それとも簡単? 結論を述べれば商売の基本ということです。 そしてもう一つの結論。「ネットで流布しているクチコミ論の大半はオカルト」 ということ。多くは特殊要因により成立した偶然です。それを後付けの理由を探したところ「クチコミ」しかなかったということです。 またアルファーブロガー(笑)という、これまた偶然成功したネットの住民の「クチコミ」論が拍車をかけます。彼らはまだネット市場のパイが小さかったとき、プレイヤーの少なさから偶然注目を浴びて、そのときに小金を稼ぎ、ファンを獲得し、市場が大きくなるに比例して実入りも増えて、成功の理由を語るときに「偶然」以外の言葉を探して「クチコミ」を見つけたに過ぎません。 さらに「広告代理店」の存在・・・については本稿にて。■Web担当者Forum 現場の心得 第272回「クチコミに魔法の杖は存在しない。クチコミとはオカルトか武器か」web-tan.forum.impressrd.jp/e/2012/07/18/13202
Jul 18, 2012
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楽天の英語公用語化はその先の目的に思いを馳せると、なるほどと頷けます。もちろん、私の見立てに過ぎませんが、じつは本稿で指摘したことは見立ての半分です。 社員の大半が英語を自在にこなせるようになった暁に「国外脱出する」 というのが、次の段階と睨んでいるのです。 単純に本社を移転させただけなら「租税回避」として、国税にあげられます。課税権は国家を国家とする根幹で、どの国であろうと容易に手放さないからです。 そのため、仮に他国に逃げ込んだとしても、正当な主張があれば当該国は協力します。 しかし、英語ネイティブとなり「日本語しか通用しない日本国内に本社があるほうが不合理」 となれば、本社移転も現実的となります。地政学的に見れば香港あたりがベストでしょうかね。 そして楽天だけではありません。英語公用語化とは、「海外脱出」 という視点からもみると、なかなか面白いですよ。■マイナビニュース英語公用語化の目的は進駐軍?! 楽天とワンマン経営者に見る「らしさ0.2」http://news.mynavi.jp/column/itshacho/172/index.html
Jul 18, 2012
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脱原発の活動家たちの大量動員と、物見遊山が相まって代々木公園に7万人の人が集まりました。これは凄いこと。動員が主導しても、昨今は各左翼勢力も組織率が低下しているなかで、一般市民を巻き込めたという点において「市民活動」という看板が輝きました。 ところがどうも水増しはやめられず、その前に「1」を書き加えて叫ぶは「17万人」 です。で、またネットで検証しようかと思えば、既になされていたので車輪の再発明は今回はしません。■原宿・表参道.jphttp://hara19.jp/archives/12425 6~10万人が限界という結論でした。 そしてこの呼びかけは当初「10万人の」とあったので、それを上回ったと喧伝したのでしょうが、なんでも「1000万人」を目指しているそうで、早晩実現することでしょう。もちろん「主催者発表」 で。 坂本龍一氏が壇上に上がりスピーチします。「たかが電気のために、なぜ命を危険にさらさなければならないのか。 お金よりも命が大事だ」 電気とお金、そして命が錯乱した文章に目眩がします。 そしてその「たかが電気」で動く「iPhone(iPod Touchかもしれませんが)」をカンペ代わりにしているところに学生運動崩れの卑怯者ぶりが集約されています。 坂本龍一はいうかもしれません。エコで発電した電気だから。 お金に色がないように、電気にも色がついていません。 仮に孫正義さんが主導するメガソーラーから買い取った電気だととして、中央日報によれば孫さんの会社は、韓国の財閥企業のひとつハンファソーラーワンから太陽電池モジュールを購入しています。 各家庭から集めた「太陽光発電促進付加金」が韓国企業に流れる構図は、まさしくお金に色がついていない事例で、仮にこの理由を単価の安さという経済合理性に求めるなら、そこから「電気代」を無視することではきず韓国は原発大国です。するとそのモジュールの生産に電気が使われており、つまりは原子力により実現したもので「脱原発とはなんぞや」 という素朴な疑問が残ります。これへの回答は至極シンプル。「自分のことしか考えていない」 菅直人や仙石由人と同じです。もう少し、言葉を重ねれば、自分の分かる範囲を世界の全てと信じて疑わない愚かさが、学生運動崩れに良く見かける特徴です。 脱原発は良いでしょう。わたしもベクトルだけなら賛成です。 では、それを誰がやるのでしょうか。最低でも1万年は管理しなければならない核のゴミを解決する術を人類はまだもっていません。 仮に廃炉にできたとして、そのまま放置すれば鉄は錆び、コンクリは劣化します。祈り続けたからと言って放射能の半減期が早まるという科学的データはまだ検証されていません。 脱原発により一時的に(長期的に代替エネルギーが開発されたと妄想しても)地球温暖化ガスの増加は避けられず、坂本龍一は「人類は低炭素社会に移行すべきだと思っています」 とも語っています。これは震災前の発言で状況が変わったとするなら、まずは過去の発言を「総括」してから、次に映るのが責任ある大人の態度・・・のはずですが、学生運動崩れの基本思考は自己中心的な「今は今」 なので、つける薬が見つかりません。つまり、過去にどんな発言をしていても、新しい事実が見つかれば考え方が変わるのは仕方がなく、そのときそのときを真剣に生きていればそれで良い・・・と、これを自分勝手というのです。 学生時代に未来も考えず、性欲を愛と錯覚し、結婚し子をなししかし、それは社会人になった自分の認める世界ではなく離婚し、新しい世界での人生の伴侶を見つけ、新しい命の誕生に眼を細めるも、単身赴任したその先で、新しいパートナーと運命的に出会ったのだから仕方がない。だって運命だもん。 誰とは言いませんが、その時々に誠実であることは大切ですが、菅直人も坂本龍一も「その時々だけに誠実」 にみえて仕方がないのです。そして私の中の価値観でこれは大人の所作ではありません。だから、「たかが電気」といいながらデジタル機器をカンペにできるのです。 すいません、いつものことですが前置きが長くなりました。 この脱原発集会の主催者や参加者は「私たちの声が届いていない」 と口にします。それは自分たちの希望通りにならないときの決まり文句だろ言うという突っ込みは脇に置き、では私たちの声というのがそんなに正しいのかというのが今回の主題です。 先日のNHK「日曜討論」に宇野常寛さんという「批評家」が出演していました。わたしのなかの理解で彼はアニメやサブカルに一過言を持っている人に過ぎず、この日の主題は「政治」で何を語るのかと、ザッピングしてたまたま捉えた主張に耳を傾けてみてガッカリ。「現在の選挙間隔では民意を汲み上げるのが遅い。 ネットなどを使い迅速な意見集約の場が必要(筆者要約)」 これを「民主主義の成熟」と絡めて語るに思わず侮蔑用語が口をついてでました。それは日教組教育の呪縛なのかも知れません。 民主主義が成熟した先に待つのは文明の破綻だからです。 それでは宇野常寛説を採用し、先の脱原発派の唱えるように国民の声がすぐに国政に反映される「ネット投票」を活用したとしましょう。技術的には今でもすぐに可能です。 それでは問います。Q:原発の再稼働に反対しますか? いまならYesが多いとして次に続けます。Q:原発は廃炉にした方がよいですか? これもまたYes。が多いでしょうか。それではQ:廃炉後の1万年以上の管理期間が必要とされていますが、 その管理団体はどこが適切で、その費用は誰が負担す べきでしょうか。 おそらく団体は国でしょう。すると費用も国民ということ までは「民意」も理解できることでしょう。Q:廃炉管理費用分の増税は理解できますか? 数字が示されていなければ、Yesとなるでしょうが、具体的な数字が示されると「民意」がブレ始めるのは、東電の値上げや増税からも明らかです。そもそも財源が怪しい「子供手当」に賛成したのも「民意」です。Q:原子力は安全保障上重要な役割を果たしていますが、 それでも放棄した方がよい技術でしょうか。 本稿読者はともかく、一般的な日本人なら原子力はいらないと答えることでしょう。Q:我が国はロシア、中国、北朝鮮と核兵器やそれに準じる 兵器を持った国と国境を接し、また領土問題、拉致問題 を抱えていますが、彼らが武力に訴えて日本を侵略して きたときにどう対処しますか。 たぶん、日教組教育にどっぷりつかっている人は「そんなことはおきない」 と一笑に伏すことでしょう。脳内でお花畑が咲いている人は幸せです。Q:先ほど、中国が尖閣諸島に上陸しました。阻止すべきですか。 いまならYes。毅然とした態度でとなるでしょう。Q:それでは奪還には自衛隊がよいでしょうか。海上保安庁が 適切でしょうか。 議論が分かれることでしょうが、テレビ朝日とNHKが自衛隊を動かさないために論陣をはり、海上保安庁が有利なるとわたしは見ています。左翼は自衛隊が、我が国を守ろうとするすべての存在を嫌います。Q:残念ながら海上保安庁の職員数名が射殺され、残りは「不法 入国者」として中国に拘束されました。それでも実力行使に よる奪還を継続しますか。それとも「外交努力」が望ましい と考えますか。 ・・・いちもにもなく「外交努力」に傾くのが「民意」です。 もちろん「マスゴミ」の煽り方次第ではありますが。 すべては仮説の話しで、筆者の思いこみかも知れません。 しかし、脱原発ひとつとってもエネルギー問題はもちろん、国防、安全保障、科学技術、産業振興といった高度な専門知識を前提とした複数の視点からの議論が必要で、チラシをみるだけのために新聞を取っている家庭の主婦に正しい判断がくだせるとはわたしには信じられません。あるいはスマホのソーシャルゲームに興じて、病気の我が子を見殺しにする主婦が下す決断も民意です。 「民意」を信じ込むということは、家庭の主婦の感覚と、ニートの諦観と、専門家の意見を同じ一票で割り算するということです。 そして民意がルーピー鳩山を生み出したのです。 ちなみに「ヒトラー」も民意により選ばれたひとりです。 民意や国民の声。これが必ず正しいとは、タチの悪い洗脳です。 ましてや民主主義とは妥協の産物に過ぎません。 ちかごろ市民活動家だけでなく、批評家も政治屋も、ときには政治学者まで「民意」を第一、揺るぎない真実のように語りますがそれは「カルト」です。少なくとも批評家ぐらいは、議論の土台が正しいのかとという批判精神を身につけて欲しいものです。 人がかならず正しい判断を下すとは限らないのは、自分の歩んできた道を見れば明らかです。にもかかわらず「民意」を最上位におき、それを正しいと叫ぶなど、どれだけ「傲慢」なのでしょう。
Jul 18, 2012
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自戒を込めて。 社内のLANにぶら下げていたハードディスクがクラッシュしました。 重要データは分散して保護しているので大した影響がないだろうと高を括っていたら、経理データがそこに依存していましたし、年に数回の仕事の作業用の資料がそこにしかなかったことが判明。 どちらも数年前や、数ヶ月前から辿ればデータ復旧ができるのでどうにかなっていますが、作業進捗に影響がでております。 そしてクラウド。これはいつ壊れるかわかりません。サービス提供会社もすべてを保証はしませんしできるわけがありません。 逆にクラウドは運用データ、あるいは保険として、メインデータは社内にバックアップを残すのがベストです。という話し。■Web担当者Forum 現場の心得 第271回「緊急事態には検索キャッシュを活用。クラウドでもバックアップを」http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2012/07/11/13149
Jul 11, 2012
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特定の考え方のはなしばかり聞いていると人は自然と洗脳されます。 いまの脱原発の動きにもそれが見えてきます。 日に日に排他的となり、盲信する様子がオウムのそれと重なるのです。 中吊りの見出しで申し訳ないのですが、今週の週刊プレイボーイでジャーナリストの江川紹子さんの提言として「脱原発、革命ではなく条件闘争が必要」 ありました。本文を読んでいないのは申し訳ありませんが、わたしもこの立場です。飲めるもの、飲めないもの、譲れるもの、譲れないラインと条件を提示して交渉しなければ、脱原発など実現できるわけがないからです。 原発事故が起きれば取り返しがつかない。これは本当。 だから即時原発はなくさなければいけない。これはウソ。 原発は電子情報のオンオフとはいきません。廃炉には時間がかかり廃棄物の管理はほぼ永遠です。 とにかく再稼働は反対だ。ならば原発を止めた関西で、大規模停電が発生し、死人がでた責任は誰が負うのか。 それは関電だというのは甘えです。関電も政府も甘いですが、脱原発カルトもまた甘いのです。いや、狂信的に止めろとしか言わないことが関電・・・というより政府と官僚が甘く見る原因・・・と、わたしは見ています。 再稼働容認派の意見に冷静に耳を傾けると突っ込みどころが満載でひとつひとつニキビを潰すようにやっていけば、もう少しだけ現実が良くなるんですがね。■マイナビニュース脱原発がカルトに重なる「洗脳0.2」http://news.mynavi.jp/column/itshacho/171/index.html
Jul 11, 2012
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ちかごろ橋下徹さんとそのまんま東さんがかぶってみえて仕方がありません。 出自は異なりますが、どちらもタレントとして名前を売り、政治経験のないまま首長になりマスコミに注目され、そしてどちらも知事の時代は、他県からみてそれなり程度の仕事をしていたように見えますが、次のステップに移るあたりから発言がぶれはじめている点が奇妙に重なるのです。 あ、あらかじめ明らかにしておきますが、維新の会を信用していません。それは取引実績のない企業に売り掛けをするようなものだからです。また、その企業が大言壮語を吐けば眉に唾を塗るのが大人の所作です。「とにかくやらせてみれば」 で失敗したのは民主党。いや、これなどはやらせる前からあきらかで、逆上がりができない体操選手をオリンピックに選んだ国民の罪です。 そして政治はとにかくや、とりあえずといった、新入社員や「はじめてのお使い」 に送り出す我が子とことなり、大人がその人生をかけて背負う大任であることは少なくとも日本以外では社会常識です。 それともうひとつ。維新や革命を簡単に口にする大人をわたしは信用しないからです。清新なイメージのある維新ですが、江戸城の無血開城を除けば血なまぐさいテロと粛正の時代であり、権力闘争があったことを歴史の素養があれば知っていること。 またフランス革命を筆頭に体制転覆には大きな血が流され、独裁者チャウシェスクが銃殺され、その映像を世界中に発信したルーマニアは、いまだに革命の後遺症に悩まされています。 維新も革命も歴史の一場面であり、ドラマなら迎えるエンドロールが流れません。維新や革命を口にする連中は、例えば官僚制を打破しアントワネットを断頭台に送り込めば、幸せの蝶々が飛んでくると脳内花畑を全開にしますが、その後かならず訪れる混乱から目を背けているのです。いや知らないのでしょう。無知は罪です。 例えばこれを10代や20代の若者が口にするのなら、健全な若さと眼を細めるかも知れません。いわゆる維新のキーパーソンは若者でした。 ところがオッさん(30才過ぎたらオッさんです)たちがこれにはしゃぐ様は無教養であり無知に過ぎます。まるでバイ○グラを入手して、いつ使うかと居酒屋ではしゃぐ定年間際のサラリーマンです。奥さんにすら相手にされていないのに。 さて、そんな維新大好きな橋下徹さん。 ちらちらと見える馬脚にニタニタしているのですが、野田首相を絶賛しました。彼一流のイヤミかと思えばどうやら本気らしい。 集団的自衛権にTPP、そして増税と当初言ったことをすすめていると持ち上げます。それに女性宮家に尖閣購入を加えれば、昨秋すでに指摘していることの裏付けとなります。「野田は歴史に名前を残したいだけ」 なんでもいっちょ噛みです。増税に命を懸けるなら、もっと簡単な方法がありました。「増税法案が可決した暁には、衆院を解散し国民に信を問い、 わたしは次回選挙に出馬しません」 民主党内から自爆テロと罵られるでしょうが、政治生命を懸けるとは成否を問わずに身を引く覚悟を意味します。いや、上手く行ったのなら辞める必要がない・・・というのであれば、命を懸けちゃダメ。 政治家の信念を貫き通す。で、充分でしょ? 命がけだから、ほら、話を聞いてよ・・・で、聞いて貰ったら何事もなかったようにのうのうと政治屋を続けるのであれば、それを「狂言自殺」 と呼ぶのです。あるいは小学生男子の「命かけるか?」 という挑発レベルに過ぎない軽い言葉です。 一流は一流を知りますが、ムジナはムジナしか理解できないくせに一流を語ります。彼の野田評価に重なります。 橋下市長に話を戻せば、大津市のいじめ問題を記者会見で問われて目に涙を浮かべます。 子沢山の父親としての気持ちは分からんでもありませんし、いまどき涙を流すものを批判すれば冷血漢となじられ、ときには子供がいないからだろうとプロフィールを調べて罵倒する人もでてくるのですが、あえていいます。「そこは怒る場面だろ」 目を赤らめる姿が琴線に触れた人も多いでしょうが、市長という立場で記者に問われたのであれば、リーダーとして回答すべきであり、非公開の場でご遺族を前に流す涙とは訳が違うのです。「大阪市では絶対に許さない」 と怒り心頭に発してみせるべきなのです。もちろん演技で。 そもそもリーダーは感情をあらわにすることに慎重でなければなりません。感情は判断を鈍らせますし、態度に出せば足元を救われかねません。だから演じてみせるのです。 余談となりますが、これも自民党と民主党の違いで、かつての自民党は腹芸やタヌキとよばれる政治家が多く、本気で茶番劇に取り組んでいることも多々ありました。一方の民主党は本気なのはわかりますが、一本調子で怒っているときに怒っている演技しかできません。そして、はらわたが煮えくりかえっているときにニヤリと笑ってみせる大人の余裕がないので、向きになって反論して、それが自分を縛る縄になるのが彼らの芸風です。 被害者を思い涙を流す姿に人間味を感じる・・・というより橋下徹さんに関して言えば、直情的な人間味は充分に伝わっており、短絡的と紙一重であることはすでに誰もが知っていることでしょう。 すっかりこの国では「人間味」がどんな状況でも好意的に受け入れられるようになりましたが、これほど危ういものはなく東電の自己保身もまた「人間味」の現れです。 移ろいやすい人間味に左右されるリーダーほど恐ろしいものはありません。もちろん、人は成長しますし、伸びしろに期待する楽観論で述べるなら菅直人の100倍は期待できます。 しかし、すわ国政! とわたしは応援できません。
Jul 11, 2012
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入校後、財務省がようやく重い腰を上げました。 消費税は海外からの電子書籍、海外に拠点を持つネット広告の会社には適用されず、ツイッターやFacebookを持ち上げている阿呆は国益を損ねているという暗喩も込めております。 そしてこれは消費税だけの問題ではありません。 法人税や事業税などもかなりの割合でとりはぐれており、これらへの回収策も講じないまま増税をし、参加したのかと思っていたTPPは店晒しにされ、後は入りのカナダに追い抜かれました。 やるべきことをやらず、後回しにできることをやる。 それが民主党です。それは野田になっても変わりません。■Web担当者Forum 現場の心得 第270回「Facebookは非課税、ヤフーなら増税。消費税と電子取引の抜け穴」http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2012/07/04/13101
Jul 4, 2012
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オリンピックのアンブッシュマーケティングについてはこれが3作目。というか、すべての連載で書いています。それだけ馴染みが深いとも言えますが、本稿がいちばん「言えないこと」です。 実例をスケープゴートにオリンピックビジネスを冷やかしています。 だいたい金儲けしすぎで、充分に選手や競技にお金がいっていない問題はないがしろにされ放置され、もっと悪し様に書くこともできたのですが、JOCの会長は旧皇族。すこし筆が鈍ったことを告白しておきます。■マイナビニュース五輪招致で東京音頭が消える!?「待ち伏せマーケティング0.2」http://news.mynavi.jp/column/itshacho/170/index.html
Jul 4, 2012
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過去の交際がばれて博多に左遷されたメンバーもいましたが、そもそも恋愛禁止というお約束のなかでしたから甘い処分ともいえますが、そもそもどうでも良いことです。 大の大人が時間を投じるものではないのですが、AKB48の上手さはずばり2点。ひとつは本稿で指摘したように「総選挙」 という政権交代ブームに上手に便乗したことで、大の大人の口の端に乗りやすくなったことがひとつ。そしてその実、総選挙とは「アンケート」や「ランキング」。日本人は他人の意見が大好きです。■スクロール360 通販支援ブログ【第41回】AKB48に学ぶアンブッシュマーケティングhttp://blog.scroll360.jp/ec/keiei/post-651.html
Jun 27, 2012
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レバ刺し禁止は政権交代の腐った果実です。 と、ITとは関係のない切り口ですが、的を射ていることでしょう。 で、本稿では編集に落とされたのですが、商売をしているならグレーゾーンを目の前にしてどうするかという判断が迫られます。 まいどお馴染み「スタミナ苑」は、生ものを10年以上前にすべてやめました。近所の焼き鳥屋も生ものをやめています。 一方で、続けているお店もあります。 グレーに立つなら、2ちゃんねる。 匿名サイトだからこそ拾える情報もあります。 と、ここが編集に落とされたところです。 非合法を推奨するように受けとられると不味いと。 ちなみにラスト、レバ刺し。わたしは明後日。■Web担当者Forum 現場の心得 第269回“レバ刺しナウ”規制をビジネスチャンスに変えるWeb担当者のひらめきhttp://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2012/06/27/13053
Jun 27, 2012
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いまでこそ、お金の心配をそれほどせずに生活していますが、学生時代など普通の生活をしている同級生との格差に歯痒い思いをしたことは一度や二度ではありません。 そもそも「部活」を続けるのにもお金が必要です。シューズにユニフォーム、道具のいるスポーツならその費用、部活帰りのジュースをガマンするのは屈辱的ですらあります。 こうした原体験のためか、アメブロの成功に冷めた視線しかありません。しかし、彼らに憧れる社長って多いんですよね。 ちなみに、いま、お金の心配をあまり知らないのは「足を知る」 を信条としているから。■マイナビニュースアメブロとソニーに重ねる「ビジョナリーカンパニー0.2」http://news.mynavi.jp/column/itshacho/169/index.html
Jun 27, 2012
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先週、原発の再稼働を都民の住民投票で可否を問うという直接請求があり、その決議が都議会で行われました。「みんなで決めよう『原発』国民投票」という「市民団体」が署名を集めたものです。 この団体のホームページを見ると原発について賛成も反対もひっくるめて、原発の是非は国民が決めるということだそうです。調べれば結構、偏っている気もするのですが、それは今回の本題ではないので割愛します。 そして議会は否決しました。当日の模様は東京MXテレビの報道でみました。報道番組とはいえ、一部を切り取るもので、そこに作為があることは珍しくありませんが、否決が決まり傍聴席で大声を張り上げる人がいました。言葉のひとつひとつは聞き取れませんが、どうやら否決に不満のようです。 この団体の関係者であろうとは報道からの推測に過ぎませんが、だとしたらおかしな話しです。「みんなで決めよう」といいながらみんなの代表である都議が諮って否決したのなら、それを粛々と受け入れるのもまた「みんなで決める」の結論です。 結論に不服をもつのも思想信条の自由で、つぎにまた政治的活動をすることを止めるものではありません。しかし、傍聴席からがなり立てるのは大人の所作ではありません。 そもそも直接請求とは、読んで字の如しで請求はできますがそれは結論ではありません。今回は原発賛否の住民投票の条例制定を求めるものであり、請求を受けた首長が議会を招集してその議会が「いらない」と結論をだせばそこで終わりとなるのがこの一幕です。 繰り返しになりますが、その後のことはその後として。 しかし、先に指摘したようにルールに則り、署名を集め首長に求め議会を開いたその結果が不満でがなり立てる行動の意味するところは「とにかく俺の意見だけを聞け」 と見えても仕方がないでしょう。 これに先立ち、同じく報道からですが、都庁のロビーで首謀者か代表者かわかりませんが、30代後半の男性がインタビューを受けていました。 彼は、いままでこうした活動をしたことがなく、昨年の原発事故を受けてのことだと。そして言います。「政治を知らなかった(聞き覚えの要約)」 興味がなかったというニュアンスをわたしは感じました。 すこしだけ人生の先輩としていいます。「40近いオッさんが知らない世界にしゃしゃり出るのは 恥ずかしい行為」 これが20代ならその行動力に眼を細めるかも知れません。 しかし、まもなく40才なら、知らないことを恥じるべきです。学ぶに遅いとは言いません。しかし、知らないことを知らないまま行動に移るのは、とても恥ずかしいこと・・と、わたしの美学は叫びます。 こういう反論もあるでしょう。「いま、なにかやらなければならない」 行動力のある馬鹿が現場を混乱させることは菅直人が証明してくれたことです。忘れたのでしょうか。それともそれすら見ていないのでしょうか。 ちなみに住民投票には50億円かかると、ある都議がいっていました。 原発は命の問題なんだ。お金じゃない。 しかし、お金もまた命の問題です。死ぬほど食べられなかった経験をしたことがない夢想家だけが銭金を棚上げすることができます。あとお金に絡んで生き死に直面していないと分からないでしょうね。 というわけで、わたしはお金も命の問題、経済も増税も命の問題と考え、原発だけを特別視する立場には立てません。 話を戻します。そうはいっても、一度くらい住民投票しても良いのではないかという主張に唾を吐くのは、一度くらいはとやらせた民主党政権の体たらくによります。 そしてなにより住民投票とは素人の判断に委ねるということです。原発という経済から安全保障に関わる問題を、先のアラフォーのオッさんのように素人を恥ずかしいと思わない住民が判断する、いやさせようという発想が論外です。 と、結論に移る前に「素人」について。アラフォーの男性についてこういう声もあるでしょう。「知らなくても良いのだよ。いま、気がついたのだから」 これ、脱原発の活動家やプロ市民がよく使いますが、ほかにこれを語るのは新興宗教ぐらいです。いま、教え目覚めました。救われますと、ね。 素人の判断が正しいとするなら何も決まらなくなります。 一度、住民投票が行われれば、原発の再稼働だけで終わることはないでしょう。味をしめた素人は何度も自分の声を届けようと・・・正しくは、自分の意見に従わせようとすべてに噛みついてきます。なぜなら、自分の意見を主張してもその後の事務処理他の実務について、こうした素人は関与しないからです。平たく言えば「言うだけ番長」 か、「評論家」 ですから。そもそも素人の実務は負えませんし。 原発の次は安保でしょうか、海兵隊、TPP、消費税に年金、歴史認識、なんでもありです。 すると「次に何を決めるかのための住民投票」 となります。 デモや政治活動を否定するものではありません。住民投票を求めること自体も同じくです。しかし、その場で「素人」を掲げそれを恥ずかしいと誰も教えてあげない、あるいは認識すらないことこそ、日本の病巣なのです。 昨日、ようやく衆院で可決された増税ですが、これは自民党政権時代から繰り返されてきた言葉で「決められない政治」 というものがあります。 しかし、造反 小沢一郎と先の都議会傍聴席を重ねたときに「決まったことを認めない国民」 もそこにあると発見します。 認められないのは「素人=無知」だからです。 小沢一郎氏など「三権分立」すら分かっていませんでしたからね(記者会見で小沢に逆質問された記者が「あんた馬鹿か」と言い返せなかったのはさらに阿呆ですが)。 素人だから決まったことの意味が分かりません。 素人だから知らなくて当然で、素人だからもう一度ぐらいチャンスがあるはずで、素人だから・・ねぇ、相手しなさいよ。素人の俺の、わたしの話を聞きなさいよ。 素人を自認するなら、プロのいっていることが理解できるようになるまで勉強しましょうね。
Jun 27, 2012
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オリンピック商戦の阿漕さには閉口します。 で、本稿の主題は「自己責任」。「表現の自由でなら戦える」 ということです(笑)。 ちなみにわんこ代表は、アンブッシュキャンペーンの王様ともいえる楽天市場に出店している店舗です。楽天はなんでも「便乗」し、かつて自分も指摘されていましたからね。 そして余談。JOCのサイトを訊ねると「電話番号」がどこにもありません。クレームを受け付けないというか、なんというか。 東京五輪に賛成していましたが、その熱が相当程度下がったことを告白します。■Web担当者Forum 現場の心得 第267回「オリンピックはNGで五輪はOK。アンブッシュマーケティングとの境界線」http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2012/06/20/12985
Jun 20, 2012
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Facebookの限界は早晩訪れます。というか、成長のベクトルを変えないとならないのは自明であるのは、地球の人口は無限ではないからです。至極、当然の話。 そして人に与えられた時間は24時間。 で、これをどう奪い取るか、囲い込むかが娯楽産業とネット業界の至上命題です。 その視点に立てば「スマホ」によってFacebookが窮地に追いやられる可能性もまた自明です。■マイナビニュースFacebookが消失!? ネットビジネスが追い詰める「プラットフォーム0.2」http://news.mynavi.jp/column/itshacho/168/index.html
Jun 20, 2012
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オウム真理教の最後の特別手配者が逮捕されました。 居住地の近所をうろうろし、漫画喫茶や個室ビデオ店を転々として逮捕できなかった2週間は警察の失態でしょう。推測でしかありませんが、「まさかこんな近くに」 という思いこみです。と、いうのは「夜」を過ごせる場所というのは限られており、そこをしらみつぶしに探すものだからです。もちろん公園などもね。だから、滞在していた漫画喫茶に警察が訪れておきながら見逃した可能性もあるとみています。 警察の劣化は地元竹の塚警察署管内での交通法規の乱れからも明らかで、一時停止不履行など可愛いもので、信号無視など見慣れた光景となっております。 そしてオウムと言えば以前は世田谷区の専売特許だったのですがすっかり我が町足立区の「拠点」が有名になりました。ウチからは徒歩で2~30分のところにあります。煤けたビルを買い取り、白く塗り直したその姿はやはり異様です。白装束を連想させます。 施設前を歩くと「覗き穴」がいくつもあり不気味です。劣化した警察が区民を守ってくれるかいささか不安がよぎります。 高橋克也容疑者はまだオウムを信仰しているといいます。自首をした平田信容疑者、先日逮捕された菊池直子容疑者は洗脳が解けているといわれていますが、洗脳はそう簡単に解けるものではありません。 と、いうのは「洗脳」とは「常識」を書き換えることで、これを変えるのは困難です。また「オウム真理教」のインチキ臭に気づかずに「依存」してしまう個性の持ち主です。別の依存に乗り換えることはあっても、依存を断ち切るのはとても難しいのです。 平田信容疑者に関しては「教祖の死刑延期」というラインが捨てがたく、菊池直子容疑者に関しては、オウムからオトコに教義の軸がずれただけでベースは変わっていないのではないでしょうか。そして徐々に明らかになってきていますが、そのオトコ、高橋寛人容疑者もなかなか香ばしい。 高橋克也容疑者からゆすっていたという疑惑もあがっていますが初期の報道で内装業とあったのに、事実婚の爆弾娘 菊池直子容疑者はヘルパーとして働き13万円の収入で、家賃3万円の古民家という表現がお世辞も過ぎる物件に住み質素な生活をしていたとするならば働いていなかった可能性が高く、一般常識で推測するに「ヒモ」。つまり、菊池直子は都合の良い金づるだったと。 高橋寛人容疑者の悪意は今後あきらかになるでしょうが、依存心の高い人間は、他人の世話を焼く行為そのものに依存することもあり、質素な生活もオウム時代の延長とみれば苦になるはずもなく、すなわち洗脳は根本的には解決していないということです。 そして誰でも「洗脳」されている・・・というはなし。 ここで繰り返し指摘している「アンチ自民党」などその最たるものです。とにかく自民党の悪口をいえばインテリのようにみられ、すべての責任を転嫁できたのです。以前はこれを「甘え」 としましたが、「洗脳」のほうが適切と訂正します。 政権交代しました。直後からルーピーはルーピーとして振る舞い洗脳された国民は不安に思いながらも教義を疑うことがないのはオウム信者と同じです。進退窮まったルーピーは職を投げ出しペテン師に安堵します。 小泉、安倍、福田、麻生と自民党末期政権時代には批判した「たらい廻し」 を民主党に当てはめないのはダブルスタンダードですが、信仰に理不尽はつきものです。しかし、ペテン師は神になどなれるわけもなく、いよいよ進退窮まり、その正体に国民が気づき洗脳が解けかけたところに震災がやってきます。 そしてペテン師は悪魔になるわけですが、不安に駆られた国民は悪魔にすがりつきます。なぜなら「アンチ自民党」と刷り込まれた教義の行動原理は「自民党以外」だからです。 とはいえこの1年の体たらくとドジョウの増税で徐々に洗脳が解けている人も現れ始めました。 しかし、オウムと同じく洗脳を解くのは困難です。 例えば幻冬舎の舘野晴彦氏。テレビ朝日の朝のワイドショー「モーニングバード」にて、民主党の体たらくについて「なにより選挙が大切」 と大の大人が当たり前のことを言います。まぁ啓蒙活動としては大切なので良いことですが、政治評論家の伊藤惇夫氏が「そもそも前回の選挙前からマニフェストに問題があることは わかっていた(意訳)」 と苦言を呈すると目を向いて反論します。「実現できなった何かがあるかも知れない」 だからそれはなに? と液晶画面のこちら側から問いかけるわたしを見つけます。この何かには自民党の協力が不足していたとか、自民党が足を引っ張ったとか、自民党の陰謀があったとかいいたいのでしょう。インテリ層ほど洗脳が解けにくいのは、自負と自信と、いまの地位がなくなることへの不安からで、その構図はオウムにはまったインテリと同型です。 ちなみに伊藤惇夫氏といえば民主党設立の主犯のひとりで、その彼がマニフェストの欠陥を言い連ねるのはニタニタしてしまいますが、その前に反省の弁、あるいは謝罪を聞きたいものです。 で、調べてみると舘野晴彦氏、自称ジャーナリストの上杉隆氏のシンパ。なるほど。洗脳を解くには正確な情報収集が欠かせないことを教えてくれます。 先の「モーニングバード」では丁寧な取材で「グリーンピア」や「議員宿舎」などを掘り起こしてきた玉川徹氏。 もともと朝鮮日報新聞と揶揄される朝日新聞を母胎とするテレビ局で、その社員ということもあり、アレな発言もなきにしもあらずでしたが、数字とデータをあつめて追い詰めるアプローチは嫌いではありません。 ところが洗脳とは恐ろしいものです。 東電、政府、そして経産省と、だれも信頼できない状況のなかで原発への不信感を募らせるのは分かりますが、ならば彼らの発言そのものを疑うべきでしょう。 その経産省が白熱電球の製造中止を前倒しにしてLEDの普及促進を要請しました。日本エネルギー経済研究所はすべての電灯がLEDになれば原発13基分のエネルギー削減につながると発表しています。 玉川氏はこれを引用して「イノベーション」だと啓発する姿は宗教のそれです。 原発再稼働に関し経産省のデータを疑う姿勢を崩さない彼が元経済産業省資源エネルギー庁所管の日本エネルギー経済研究所の発表を鵜呑みにしているのです。ウィキペディアによれば理事長は経産省からの天下りです。 節電に向けてLEDを普及させたいという目論見からの引用かもしれませんが、その礼賛の仕方は洗脳された信者のそれです。 しかし電気の専門家に聞いたところ「LEDはこれからの技術。まだ安定していない」 といいます。施行現場では小さなトラブルの連続で、照度を落とすとちらつきが激しくなり実用に適さないこともあり、費用対効果からみれば蛍光灯に軍配が上がるケースが多いそうです。 利用が進むことで「イノベーション」がおこる可能性は否定しませんが、それと目下の節電は位相の異なる議論で、玉川氏はこうした論、つまり都合の良い理屈とデータをつなぎ合わせる役人の主張を非難してきた立場だったはず。 そして脱原発、再稼働反対という立ち位置からも、関西の電力不足は午後の「ピーク時」だけの問題だと繰り返し指摘してきました。 ならば白熱灯のLED化は議論の筋が違います。 だって午後に電気(電灯)は不要なのですから。 日が暮れて、電力消費のピークを過ぎてから白熱灯でも蛍光灯でもLEDだって仕事の本番を迎えるからです。 さらに東電の値上げに憤慨するのなら、庶民にまでLEDを買わせる国民負担も同じく怒りに震えなければ。しかし、節電になりひいては脱原発となるためなら、多少の「ポア」は仕方がない・・と。「脱原発」はすでに宗教なのかもしれません。 洗脳は静かにやってきて、やがて深く人格を取り込みます。 オウムの洗脳は他人事ではありません。
Jun 20, 2012
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連続スマホです。 というかグーグルとアップルの熾烈な競争は、次期iPhoneにも現れていますが、一方で手を組む・・・というか、どちらもどちらで簡単に敵と味方に分かれることができないのも本当です。 ただ、日本のスマホの状況についてはキャリアとメーカーが好き勝手にやっており、総務省が指導にはいらなければならないレベルですが、「原子力ムラ」 と同様「総務省電波利権ムラ」 はグルになっています。もちろん、テレビ局も♪ そもそも毎年スマホを含めたケータイを買い換えるってエコじゃありません。■Web担当者Forum 現場の心得 第267回アドワーズのランディング先がFlashなら要注意、進むスマホ包囲網http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2012/06/13/12946
Jun 13, 2012
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本稿は先週の月曜日に入稿しております。 そして「再稼働ありき」であるのは当然です。 だってストレステストはなんのためにやるの? という話し。 脱原発でも結構ですが、それならば廃炉にする費用、廃炉後の核廃棄物の管理施設の建設費に、その防衛費用(防衛です。警備ではありません)は誰が負担するのか、といった現実的な銭金の議論をはじめなければなりません。 最近、自民党を虐められなくなった朝日新聞系メディアは東電を叩くことに夢中になっていますが、東電に当事者能力がないのなら破綻処理しなかった政府の問題であり、再稼働も脱原発も政府の責任・・・なのですが。 誰のためのストレステストなのか。 ・・・あ、民主党のためかもしれません。■マイナビニュース再稼働ありきではないストレステストは「0.2」http://news.mynavi.jp/column/itshacho/167/index.html
Jun 13, 2012
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■徹底解析!! Facebookというビジネス ステマといわれたくないので告白しておくと献本していただいた本です。つまり買っていません。というか、拙著の編集者が担当しており送られてきました。 で、タイトルとみて「けっ」と礼賛本かと放置しました。 ツイッター社会論でひと山当てた出版社だということも理由です。 ところでツイッターで出世した津田大介氏がテレビに登場する度にネットブックを持参していますが、まるで林家ペーさんにおける使い捨てカメラに見えて、すでに芸人としての風格が漂っているのは流石ですね。 各界の著名人がそれぞれの立場からFacebookを語ります。 ただし、この各界と言ってもWeb業界で戯れている連中なので基本礼賛ベクトルです。冷静な議論のふりしてマンセーと叫ぶのは工作員と同じレベルです。これも芸風。家電芸人を思えば優しい気持ちになれることでしょう。 しかし、本書の素晴らしいところは本当に批判的な意見を掲載しているところ。「ウェブはバカと暇人のもの」で一躍オピニオンリーダーとなった中川淳一郎さんの論はいつもの感じのWebとの距離感ですが、こうした視点は少ないのでいつも注目しています。 そして秀逸なのが山田順氏の考察「フェイスブックの危険な落とし穴」 は、アメリカ社会の特殊事情からあぶりだしていて必読です。 結局、アメリカは超格差社会で、民族差別というか住み分けができていて、惜しむらくはIT業界のセレブに「ユダヤ人」が多いことにも踏み込んで欲しかったなぁと。陰謀史観になると論点がずれるので難しいところではありますが。 さらに先の中川淳一郎さんの考察で「なるほど」と自分をみつけました。詳しくは本書を手にとって欲しいのですが、「Web業界では学生時代にもてなかったであろう人間が活躍して いる」 という指摘。わたしが冷静な視点を持ち続けられるのは、おこがましいようですが学生時代は結構モテたからなのかと独りごちました。勝手に捕捉すればWebに過大な幻想をもてるからこそ、はまり込んで作り込んでそこに居住できるということかと。■徹底解析!! Facebookというビジネスhttp://www.as-mode.com/check.cgi?Code=4862489346
Jun 13, 2012
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石原慎太郎都知事がぶちあげた尖閣諸島購入問題について街角インタビューで60才は越えたであろうご婦人が答えます。「社会保障とか他にもやることはある」 つまりは反対です。 ここに現代日本の病巣を見た思いがします。 遅ればせながら申し述べれば、尖閣購入資金で寄付を募った翌日には、ほんの気持ちだけですが寄付をしております。 すでに寄付金が11億円を突破したこの盛り上がりを猪瀬直樹副知事は「ツイッターなどのインターネットの力」 といいます。お言葉を返すようですがわたしは産経新聞で寄付が始まったことを知りました。なにで知ったかは本件において些少のことですが、猪瀬直樹氏をもってしてもネットの全能感という錯覚には抗しきれなかったようです。 話を戻します。 大阪で無差別の通り魔殺人が起こりました。 多少だけ腕に覚えのあるわたしは、通り魔事件を見る度に「小学校1年生からの武道必修化」 が必要だとお茶の間で叫んでいました。武力による抑止力を狙ってのものです。事件の多くが刃物や自動車など、おのれ以上の道具を頼ってのことで、取り押さえられてみると非力なその姿をみるにつけ「やったらやられる・・・かも」 という潜在意識に植え付けるためにも武道の必修化は抑止力として働くのです。 しかし、今回は違います。報道によれば暴走族上がりの暴力団育ち。そしてジャンキー。しかもムショ帰り直後でいわば肉体的にはメンテナンス済みの、いわば「暴力のプロ」 が刃物を持って暴れたのです。これに抗する最善の方法は走って逃げるしかありません。 その殺人鬼が語った理由が「死にたかった」。 死刑になれば殺してくれるという理由で罪なき人を殺めたのです。本当に自分勝手な理由です。自分のことしか考えていない究極のジコチューといってよいでしょう。 こうしたキチガイは残念ながらいつの世にもいるのですが冒頭のご婦人に重なって見えました。 いわずとしれた吉本芸人による「扶養不足」。 個別の事案についてはともかく、「不正」ではないと言い張るのは、ホリエモン氏や村上某氏と同じ発想ですが、少なくとも芸人が強弁して良いものではありません。 特にお笑いとは時の権力者すらこき下ろす以上、己の身辺はきれいで・・・ある必要はありません。いや、身辺が汚いのなら汚いと自覚し認め、それを笑いにしなければなりません。 本件に関しては突っ込みどころがあるのですが、すでに多くの指摘があるので2点だけ。「どちらの芸人も母親やプラバシーをネタにしていた」 にもかかわらず、プライバシーを理由に詳細を語らないのはあまりにも自己中心的な発想ではないでしょうか。利用できるときは利用するが、都合の悪いことは法律を盾に口をつぐむのです。 そしてもう一点は梶原氏の方で、母親が住む自分名義のマンションローンを毎月40万円ほど返済しながら、生活保護費を受けとっていたことは、支給していた役所に大きな問題がありますが、釈明会見で不正でも違法でもないと言い張ったことはすでに指摘したとして、レポーターに売却を指摘された際に「親族の借金の抵当にはいっていた」 といいますが、名義人の許可無く抵当に入れるのは不可能。 ということは梶原氏が判子を押さなければ無理な話・・・というよりは、もともとの住宅ローンから繰り上げ返済か、借り換えをしておいて、さらに抵当にいれるほどの金融知識や金融経験があれば、さらなる借り換えやローンの条件変更が可能であることは自明です。 それにそもそも抵当権とローンは同一のものではありませんから、抵当権はそのままにローンの条件変更は金融機関が応じるかどうかの商取引の話しです。 彼の説明は自分に都合のよい理屈をつなぎ合わせているだけなのです。奥さんとの性生活まで語る梶原氏が、プライバシーを理由にするのもまた勝手すぎる嫌いがありますが、羞恥心を覚える感性はそれぞれとはいえ、一般でいえば自分勝手な話しです。 どちらの芸人も親子断絶でもしていればまた違った話になったのでしょうが。ついでに梶原氏でいえば、国会でも取り上げられながら吉本と密接なテレビ局が報じない事実として、生活保護費を受給していたご母堂は、健康食品の広告塔になり、自分を前面に押し出した「塩昆布」を販売しております。 そのテレビ局で言えば、節電を呼びかけてスマホのCMを垂れ流しています。スマホはバッテリー消費が激しく、つまりガラケーと比較して電気を大量に消費します。 いやいやスマホの消費電力などわずか・・とはその通り。 しかし、その僅かの節約を積み重ねる姿勢が、社会全体の節電を求める声になるのです。 その電気を創り出す発電所の原子力バージョンに反対する人がそのスマホからツイッターで大騒ぎします。素人はもちろん、「反原発タレント(活動家)」もつぶやきます。そして取り巻きがご丁寧に拡散します。「声なき声を広めよう」 ということでしょう。ならば同時に節電のために「これからは定時ツイートにします。 毎時0~5分にだけツイートします。それ以外の時間は 節電のためつぶやきません。フォロワーのみなさんも 不要不急のツイートはやめましょう」 とツイートした脱原発活動家を寡聞にして知りません。 節電への取り組みがみえないまま、原発だけとめようとするその背中がわたしにこう語りかけてきます。「自分の生活は壊さずに自分の主張を通したい」 ここで冒頭のご婦人に再登場願います。 尖閣諸島を東京都が買うことの筋道を問う人がいますが無理が通れば道理が引っ込むのが国際政治での筋道です。 安全な会議室での議論と、硝煙の匂い漂う国境線をめぐる争いは自ずと結論が異なります。 ところがこのご婦人は「社会保障」という我が身に直結することのほうが大切だと主張します。テレビの街灯インタビューにつき、前後を切り取られている可能性も否定できませんが、それでも放送されるということを踏まえた上で「公益より私益が大切」 と発言したのです。これを時代と呼ぶのでしょうか。
Jun 13, 2012
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スマホはきます(笑)。 ここまで政官財をあげて応援していればダニでもゴミでもマスコットになることでしょう。 ただし、これは次回に予定している原稿で指摘しますが、すべてのWebサイトにとって必要か、全面移行しなければならないかというと・・・迷っています。 そして原稿で書きましたが、Web業界でスマホを礼賛する理由はよくわかります。なぜなら「簡単」 だから。つくるのがとても簡単です。それはかつての「ケータイサイト」 のムーブメントと同じです。■Web担当者Forum 現場の心得 第266回スマホ対応のすすめとスマホ化の指標。土建業界に吹くWebの風http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2012/06/06/12905
Jun 6, 2012
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芸人のスーパー財テク術はさておき、本稿はいきどおりとともにまとめました。本稿の主人公のケースは知っていたのですが、調べてみるとそのすべてが「本業」。 そういえば「助成金ブローカー」なる存在がいたことを思い出します。 で、その実態から見れば芸人の生活保護も酷いですが、企業の不正受給同然の助成金もえぐいです。■マイナビニュース生活保護と助成金の相似形「役所が勧める企業の不正受給0.2」http://news.mynavi.jp/column/itshacho/166/index.html
Jun 6, 2012
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すべての社会人向けに書き下ろしました。 わたしの人生を変えた本といっても良いでしょう。 本書を読んでいなければ会社員を続けていたかも知れません。いやでも辞めていたでしょうね。しかし、辞める不安に押しつぶされずに済んだのは間違いなく本書のお陰です。 アマゾンのレビューを見ると批判を多く見ますが、断言できます。 批判する奴はヘムだと。 そして本稿の結び手前の「太字」が最大のメッセージかもしれません。月商3万円から生還した社長の「人気ビジネス書 実践カスタマイズ」■人によっては使えない!? 『チーズはどこへ消えた?』http://news.mynavi.jp/column/businessbook/007/index.html
Jun 6, 2012
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増税内閣が再起動しました。「最強の布陣」 と胸を張ってから5ヶ月。今度は「最強の布陣Z」 といったところでしょうか。この「Z」はアルファベットでいうところの「後がない」という意味です。 増税に政治生命を懸けるといったのですから、もはや引くことはでき・・・ないこともないのが民主党の流儀でした。ルーピーしかり、菅直人しかり。 すると次には「α」や「β」と続いて行くかも知れません。 ようやくまともな「防衛大臣」を得るコトができました。 少なくとも森本敏さん、もとい大臣に国家観はあり、基礎的といって余りあるほどの知見をお持ちで、素人、ド素人に比べるのが非礼であることは言うまでもありません。 これに対して自民党が「民間人では政治責任がとれない」 とするのは論外。これは言っちゃダメ。民間人どころか大臣の責任をとるのは「任命者」 つまり野田ドジョウ総理なのですから。 だからいま、声高に叫びます。「カモン! 中国漁船、レッツゴー 北朝鮮。いまだロシア!」 冗談はさておき、増税にまっしぐらのドジョウ総理。 財政再建が待ったなしであることに異論を唱える人はいないでしょう。国会の借金を家計に重ねるのは暴論に過ぎないとはいえ年収400万円の家庭に1億円の借金を抱え、さらに毎年5~600万円ずつ借金をしているのですから。 マイホームの返済では年収の3割が限度とされているのはそれを越えた返済額を設定すると、続かず破綻するからで、それをもとにすると無利息でも83年返済にかかる借金を抱えて・・・あ、年収の倍以上の借金を増やし続けているのですから、この計算は無駄な時間でした。 財政再建のための消費税増税は収入アップを狙ったもの。 しかし、税率アップで景気が冷え込めば所得はダウンするリスクもあります。身近な例でいえば、時給があがってもシフト(勤務予定)を減らされれば所得が下がるのと同じです。 そもそも財政再建は消費税増税だけではありません。 無駄遣いだけではなく、必要な予算も可能な限り減らす「歳出の削減」と、経済成長による法人税や所得税、加えて既存税率でも税収が増える「経済成長」もその方法です。 こうした手段を講じずに消費税だけ上げようとするところにドジョウが人間になれない理由を見つけます。 今回はとても簡単な話です。 まず「高校無償化」。これに対して民主党の連中、もといセンセーたちは「中退率の低下」 をもって成果と強弁します。 これをひと言でも吐いたセンセーには、是非、国会会期中は東京にいることでしょうから、空き時間にでも都立高校の中堅校未満に足を運ばれるとよいでしょう。 いま都立高校は偏差値50、つまり平均点に満たなくても合格する学校がボリュームゾーンを形成しており、馬鹿でも健全に育つというのは妄想で、学力に準拠した不健全さのなかで成長しています。 平たく言えばチンピラとオタクとキャバ嬢の生産工場。 少なくとも「見た目」に関しては、ピアスに化粧はあたりまえ。腰パン、茶髪、金髪も普通です。タバコを吸いながら学校に通うのも当然で、見つかって停学を食らうのは「運が悪かった」 というレベルです。 この実態から中退率の低下を推測するなら「金払ってまで学校に行かせる意味が見つからないが タダならぷらぷらさせるよりはマシ」 と思っている親が、いままでと同じく放置しているだけのことでしょう。高校無償化のまえは放置された子供は自分で学費を稼ぐように親から言いつけられたり、あるいは授業料をちょろまかすなどして続かなくなったのでしょう。 つまり、「勉強しない高校生のために税金が使われている」という可能性を精査しなければ成果を誇ることはできないのではないでしょうかという話し。 約4000億円。だから一定程度の成績を残している生徒だけの無償化とかなら、学力向上対策であり就学支援としての意味があるのですが、まぁこれは良しとします。 なぜなら、高校無償化で積み上げられた借金とは、この生徒達が社会に出てから返していく借金で、つまりは利益の「先食い」 であり、手軽に現金を入手できる「カードローン」 と同じだからです。未来にツケを残さないと、ドジョウも脱原発の市民運動家(笑)がいいますが、今の子ども達も先食いしたカードローンで豊かな生活を送っているので結論的には同罪です。(笑)としたのは、この論法からみれば(笑)とするしかないからです。ツイッターをはじめとするソーシャルメディアで自由な意見を表明できるのはそれだけ豊かな社会を構築した先人達の努力があり、そこに原発が果たした役割を鑑みれば、「すべて悪」 のような単純な議論にのることはできず笑うのです。 ついでに「子ども達に未来は選べない」 という主張もありますが、それは人類史そのままでしょう。 少なくともわたしは「自虐史観」の日本を望んで生まれてきたつもりはありません。同胞が拉致されたら、敵の首都を壊滅しても奪還する国家に生まれたかったものです。 話を戻せば、「子供手当」も同じです。2兆円のばらまきも「先食い」です。 そしてこれについて、「子供」はたしかに選べませんが、その「親」が「政権交代」により望んだ「カードローン」なのですから、親の愛情とニタニタと見守るしかありません。 そもそも野田総理は「政府広報」で、最近、とばしまくっている元TBSの女子アナ小島慶子さんとの対談という形式のステマ・・・もとい、記事広告で「毎年1兆円ずつ増え続ける社会保障費」 として、増税の必要性を訴えています。 ならば社会保障費を見てみましょう。 厚生労働省のサイトにあったPDFによれば2009年度で約100兆円の支出があります。 これが1兆円ずつ増えていくのでさぁ大変だと。 お待たせしました「簡単な話」です。 つまり100兆円の1兆円ですから「1%の削減努力で増税は不要」 ということ。 企業が支出を見直すさに1%など鼻く・・・、節水や節電だけでも可能なレベルです。 たった1%の削減努力をせずに5%も消費税を上げようとするのでしょうか。いや比率なら「1%の削減をせずに、いまの税率を100%アップ」 ということ。5%が10%ですから100%の純増。 いやいやこの社会保障費には年金や生活保護などの福祉も含まれているから。 なるほど、どこぞの芸人のマンション代まで面倒見るとして、それを見逃せと強引な理屈は並べませんが、ならばそれを除外した「医療」だけで31兆円です。 すると1兆円の増額は「3%の削減」に過ぎません。 これも企業なら充分に対応できる数字です。 手取り20万円の家庭なら6000円の削減で、毎月ユニクロで洋服を買うのをやめたり、外食を減らせばすむ額です。 ちなみにいままでの議論は「保険料収入」を除いています。 そうだそうだ、「国庫負担分」だよと詭弁を弄しても同じ資料でそれは25.5兆円とわかります。 それならば4%弱の削減で補える計算です。 こんな最大でも4%の削減という僅かな努力もせずに増税しようとしているのです。 いや、ちがう。高齢化は待ったなし、問題は「毎年」だ。 つまり毎年1兆円も削減し続けるのは不可能だ。 もちろんそう。だからどうしても削れないラインに到達したときに増税することに異論を持つ人は少ないでしょう。 しかし、いま議論すべきは100兆円の1兆円という「簡単な話」 なのです。 そしてここからは「言えないこと」。 産業革命以降、大量生産によりコストが下がることは小学生でも知っている常識です。また、顧客数が増えれば原価が下がり、売価を下げられることは東電は隠し続けましたが、マクドナルドは教えてくれています。 いま、老人が大量生産されています。それにつれて医療費が高騰・・・するのがヘンなのです。 老人・・・もちろん、それが本当ならですが・・・という医療の最大顧客層が増えているのであれば、市場経済の原理からして医療コストは低下しなければおかしいのです。 まして、戦前、戦後と比べて栄養状態と衛生状態は飛躍的に向上しています。また、ジェネリックの普及促進や予防医学への啓蒙も盛んに叫ばれており、「メタボ検診」 なる珍妙な活動にも税金が投じられています。 こうして様々な活動を通じ、そして老人が大量生産されているのも関わらず医療費が増え続けているのであれば「産業構造に問題がある」 とみるのが常識です。老人をもののように見立てたり、医療を産業とするのをタブー視する向きもありますが、ナイーブに過ぎて国家が破綻しては本末転倒です。 それとも日本人は「死」をも克服しようとしているのでしょうか。 ならば「死」を越えた先にあるのは「老人労働力」 です。そうしたビジョンに立つなら、年金の支給開始年齢を引き上げるのもやぶさかではなく「窓口負担」などモチのロンです。 つまり「増税の前にやること」です。 で、増税しなければ国家が破綻する我が国の「国債」は買われています。いま、ドイツ、アメリカ、そして日本の国債は「安全資産」 とされています。世界中は馬鹿ばかりですね。 破綻しそうな国の国債を買っているのですから(棒読み)。
Jun 6, 2012
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付加価値をつける方法を紹介します。 要するに「視点」を変えることで、それを手助けするのが「情報」です。で、その「情報」を具現化したのが・・・本稿の提案するところです。 そして応用はいくらでも。 最近、多い書店のPOPも基本は同じ発想です。ただし、あちらは「POPを貼ればよい」 という勘違いが横行し、「情報」が果たす役割、すなわち「付加価値」 に意識が届いていないものが多すぎるのですが。■スクロール360 通販支援ブログ【第40回】値引率0%、リスク0円の付加価値創造法http://blog.scroll360.jp/ec/keiei/post-646.html
May 30, 2012
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本稿をお読みいただければ分かると思いますが、本当のテーマは「コンプガチャ問題」 への指摘です。 ただ、それではWeb担当者Forumの原稿にならないのと、やはりビジネスとしてみた場合、学ぶべき点はあるからです。 あくどさと狡猾さ、そして賢いは背中合わせなのです。 そして一番の問題点はソーシャルゲームの提供者が「確信犯」であること。だから、いたちごっこになるでしょうね。■Web担当者Forum 現場の心得 第265回コンプガチャの本当の問題点とWeb担当者が得る学びhttp://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2012/05/30/12848
May 30, 2012
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またぞろ登場した「ビッグデータ」。バズワードですが、しかしこの流れ自体は昔からあったもので、変わるコトはないでしょう。 簡単に言えば「個人情報」。 もう筒抜けです。 それを便利と思う人もいるでしょうし、マーケティングの側からみれば垂涎のデータです。 そして人生を広告がナビゲートします。 ・・・非常に日本人的ではあります。 寄らば大樹の陰、長いものには巻かれろ。 そう、「みんながやっている平均値」がビッグデータが導く未来なのですから。たぶん、世界で一番活用されるのではないでしょうか。■マイナビニューススーパーマーケットが娘の妊娠を教えてくれた「ビッグデータ0.2」http://news.mynavi.jp/column/itshacho/165/index.html
May 30, 2012
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謝罪のベストのタイミングっていつでしょうか。 アメリカ的な発想が浸透してきた昨今、「謝らない」というのが正しい回答のような風潮もありますが、それは違います。 先に謝ると裁判で不利になる。とは都市伝説のひとつで、例えば謝罪後にこじれて口論になり、こういわれたとします。「先に謝ったじゃないか」 ならば、こう答えます。「日本人だから」 つまり、日本人の常識的範疇のなかでの「すいません」をとらえて「全面降伏」とするものではなく、一般的には裁判でも同じと考えられています。 それではタイミングについてはいつでしょうか。 先日、関越道で死傷事故を起こしたバス会社の社長が、被害者や遺族に向けた説明会で土下座の謝罪をしていました。 報道の映像では事故から1ヶ月以上過ぎてからの謝罪に、遅いと被害者の怒号が飛んでいました。 中身は論外の、通学途中の児童を死傷させた京都の事故のとき、加害者の父親や親族が、被害者家族の連絡先を入手し、連絡したことが非難されました。 このとき、加害者・・・いや、犯人の父親は葬儀に参列したい、日本語の慣用句的にいえば、お線香をあげさせて欲しいということだったのでしょう、これは「直後」です。 このときは情報の入手先がとりあげられ、悲しみの渦中にいる遺族の逆立つ神経をマスコミが利用しているようにも見えました。 葬儀の参列への可否は遺族が決めることで、妥当な方法として考えられるのは、町会長や共通の知人、それが縁遠くても探しだす努力をし、仲介者を立てて「お願い」するのが犯人の父親のとるべき行動だったとわたしは考えます。 しかし、少なくとも謝罪しようとする気持ちを表したことは、遺族や被害者に「謝りもしない」という新たな怒りを生み出すことを食い止めたのではないでしょうか。もちろん、ご家族にしか本当の気持ちは分からないことですが、時が経てば坊主の袈裟どころか、その宗派すら憎むものですので。 当初は警察側からの情報提供と大バッシングが起こりましたがすぐあとに通っていた小学校の教頭先生が、犯人の父親と共通の知人を介して提供したものであると判明しました。これもまた非難されました。個人情報がなんちゃらと。 そしてなにより、亡くなった被害者のケータイに連絡がはいったことを、感情が高ぶっている遺族はともかく、マスコミまでがこぞって大騒ぎしたことに違和感を覚えたものです。 だって、連絡先を教えたのが教頭ならば、「連絡網」 と考えるのが自然だからです。被害者の番号ではなく、被害者一家の連絡先という認識です。 これは小学校のボランティアをしていたときに知ったことですが、いまどきの保護者は連絡先をケータイにしている人が多く、ときにはすべての連絡事項をケータイによこせと依頼する保護者もいます。 だから小学校に通う娘を持つ母親のケータイが、それは悲しくも被害者でもありましたが、鳴ったとして悲劇のなかの悲劇としても、社会正義を振りかざすのは筋違いです。 もともとはパーソナルツールだった携帯電話を、学校というオフィシャルな空間と接点に選択することを選ぶことに異議を唱えないのであれば、その番号が洩れたことはそれほど深い罪ではありません。 この件で公務員の守秘義務を持ち出して滔々と語る識者とはあまりにも学校の現場を知らなすぎます。いや、仮にそうだと主張するのであれば、校長以下、すべての教職員に個人情報に触れさせないために、児童生徒を番号で呼び、労働時間も厳密に守らせるなどの制度的な対応も同時に語らなければ、あまりにも先生が可哀想すぎます。 少し脱線しますが、妙ちくりんな名前の「DQNネーム」をみただけで親の程度が分かります。あるいは、顔かたち、肌の色からうっすら家庭環境がみえることもあり、これらは立派な「個人情報」です。番号で呼ぶのは「DQNネーム」対策で顔かたちを隠すなら、児童生徒すべてに「覆面」をつけさせるまで徹底させるとよいでしょう。教師の給料は重要機密をとりあつかうほど高いものではありません。 話を戻します。 先の「情報流出」とは、犯人側と被害者側を直接つないだのではなく、共通の知人が間にはいっており、かつての「地域社会」が存在した時代なら「よくあること」だったのではないでしょうか。 仮に責めを負うなら「共通の知人」です。この方が、犯人の父親にかわって遺族や被害者に連絡をとるべきだったのです。あいだに入るとはそれだけの責任があるのです。法律ではなく「道義的」に。 いくつかの要素が絡んでいるので単純に割り切れないのですがこういう見方もできます。「すぐに謝罪するために地域社会のつながりに頼った」 わたしが批判するのは、こうした視点を持たないマスコミです。 とにかく「焚きつけよう」とします。 話は飛びますが、東京電力の値上げも「焚きつけ」ます。 ・・・東電のやり口に辟易もしますが、ならば既に国有化しているのですから枝野(現職大臣を呼び捨てはアレですが、こいつは菅直人の不愉快な仲間のひとりなので)を集中攻撃すればよいだけのことです。少なくとも自民党政権時代ならそのフォーマットを採用したことでしょう。電信柱高いのも、郵便ポストが民営化されるのも(戻りますが)、みんな自民党が悪いのよと。 ところが東電しか批判しません。 値上げ批判の代表格が「総括原価方式」 すでに各種報道でご存じでしょうが、すべての原価に一定の利益のせる計算方法です。「だから損しない体質だった」 とはその通り。ましてや事実上の独占企業だから当然です。 そして「利益の9割が家庭用販売だった」 ことも批判されます。 東電は批判に晒されるに値する充分な理由がありますが、しかし、あえていいます。「普通ジャン」 まず家庭用販売が・・・について。ほとんどの企業には「花形部問」や「ドル箱事業」 というのがあり、儲けというのはすべての商品やサービスから一律徴収するのではなく、例えばコーヒーショップのコーヒー、居酒屋ならサワー類は利益率が高く、フードメニューの利益率は低いものです。さらにランチメニューやセットものは利益率を抑え、ディナータイムで利幅の多いメニューを注文させることでバランスを取るのです。 家庭だけにしわ寄せが来る・・・ことに忸怩たる思いはありますが、それを認可してきたのは枝野・・・経産省です。過去をほじくるなら、ここは自民党を責めてもOK。 前置きが長くなりましたが、いよいよ本題。 マスコミによる「焚きつけ」で見失ってはダメ。「総括原価方式ってふつう」 とは、積算式の見積もりは総括原価方式なのですから。 家を建てるときは、土地代、設計費、建材費、人件費、その他工賃を合算したものに一定の利益を計上します。これを大工の日給と同じように定額制にすることはありません。なぜなら 1億円の豪邸と2000万円の建て売りではリスクが異なるからです。 印刷物でも同じです。紙の値段、インク、裁断費用の他にデザイン料や、その他コストを合算してから販管費や営業費などの名目で利益を計上します。 つまり、総括原価方式とは、ビジネス上当たり前のアプローチなのです。独占企業で客に拒否権がないという特殊事情からの批判は当然としても、そのアプローチそのものが間違えているかのような断じるのは「商売」 を知らない人のタワゴトです。 例えば「定価」が決まっている商品を例に挙げて、「企業努力でコストを抑えている」 と正義を振りかざします。 大間違いです。「定価」とは、いうなれば「総括原価方式で算出された単価」 ということ。逆に言えば東電は、利益率を認可制で抑制されたので、営利企業として儲けるために知恵を絞り「高コスト体質」 を創りあげたのです。 そしてこれが問題であり、事故から1年以上が過ぎた今も改められないというのであれば、すでに国営化されているのですから、国の責任にあるのです。 また、東電がボーナスの支給を目論んでいると、昨日から大騒ぎしていますが、それを見逃しているのが破綻させなかった政府の仕事で、これは1000%民主党の「政治主導(笑、なにもしないという意味)」です。 さらに政府だけの問題ではありません。 総括原価方式の安直な批判の際にセットで指摘する「企業努力」 とはなんでしょうか。値段を下げることでしょうか。 20年近く続くデフレのなか、国民の大半が値段が下がることを当然と疑わず、あまつさえ企業努力と言い垂れます。 昨年騒がせた「殺人ユッケ」は280円でした。 これは「企業努力」でした。近頃は、知ったかぶりしてこう答えいる人もいるでしょう。「ユッケで損しても他のメニューで儲けている」 なるほど。それは東電が家庭向けで稼いでいたのと同じ理屈です。 また、バス事故を挙げるまでもなく、最近の旅行は安価となり、下請けが搾取されるのはどの業界でも同じです。仮に下請け企業が「総括原価方式」を採用できれば、安全対策を充分に講じることができるでしょう。 しかし、それを元請けとお客が許しません。 確認のために明記しますが、東電を擁護するつもりはさらさらありません。すでに事実上の決定権は政府や経産省に移っており、東電を責めるのは本質から目が逸れてしまうと言う指摘と、これを機会に「コスト」 というものを国民は考えなければならないということです。 見かけ上の安さと本当の負担は必ずトレードオフの関係になるのです。それは原発しかり、ユッケしかりです。 この視点に立ったときに、デフレを喜んでいた国民のひとりとして、わたしは心からの謝罪の言葉を述べたいと思います。「ごめんなさい」 謝罪とは真摯な反省にたったそのときが頭の下げどきかと。 ちなみに、殺人ユッケの牛肉は、本当に普通の業者が手を出さないような死にかけの牛が解体されたものだった・・・とは食肉関係者情報。
May 30, 2012
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現場のノウハウです。 本当に。 現場は嘘をつきます。キーワードは「面倒」。 善意に解釈すればこう。「知らなかった」「気づかなかった」「思わなかった」 で、客の声が封印されます。■Web担当者Forum 現場の心得 第263回“そんなことはありません”改善チャンスをなくしたネットビジネスhttp://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2012/05/23/12799
May 23, 2012
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コンプガチャについてはまだまだ突っ込みどころがあるのですが実は本質はそこにありません。 あれの問題はもっと基本的なところです。「がちゃがちゃ」 をイメージした抽選くじですが、カプセルトイとの大きな違いは「永遠に当たらない可能性」 も存在していることです。 カプセルトイは「有限」ですから大金を突っ込めば当たる可能性がありますが、デジタルデータの「乱数」を基本とする抽選方法では「ハズレを引き続ける確率」 も存在するのです。 なんだか議論を矮小化しようとうする思惑が、ゲームの提供側と規制しようとする官の双方に見えます。■マイナビニュースコンプガチャは日本文化「エコノミックアニマル的発想のレアカード0.2」http://news.mynavi.jp/column/itshacho/164/index.html
May 23, 2012
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先送りしているあいだに化けの皮・・・馬脚・・・いや、まぁ株価が正直に告白し始めたFacebookについて。 鳴り物入りの大宣伝で公開されたFacebookの株価が続落しています。 公開初日も買われたのは最初だけで、すぐに売りに転じて、上場の幹事をつとめた証券会社が必至に「買い支えた」という噂も洩れ伝わります。 初日についてはシステムトラブルもあり、それが投資家心理を冷やしたという「弁明」も聞こえましたが、週明け二日続けての下落が現状を表していると見るべきでしょう。 わたしはもともとFacebookに懐疑的な立場ですが、株は博打。 特に新規公開株はしばらく乱高下するのは当たり前のことで、Facebookだけ特別視するのはすこしフェアではありません。 今回の下落については、公開直前に公開価格を引き上げて、さらに公開株数も増やすなど、マイナス要因がありました。そしてこのふたつの事実から見えてくるのは「関係者の利益確定」。 株式相場の格言に「利食い千人力」 というものがあります。株価というのはバーチャルな資産に過ぎず利食いとは、理論上の利益を現金化するのは、なににも勝るという戒めです。 公開価格とは、手持ちの株を売る値段で、高すぎれば相手にされず安すぎれば損をします。ただ、体面をきにしなければ高く設定する方が得です。例えば1000円で売り出した株を誰も買わず、結局500円まで値が下がってから売れた場合は「赤っ恥」をかくだけのことですが、同じ株を100円に設定していたら、差額の400円を損することになるのです。 また、公開したからといって、発行株式の全部が売買の対象となることはありません。逆に全部売り出せば、翌日に経営権が別の誰かに移る可能性も生まれ、そんないい加減な会社の株を買うものなどいません。いや、仮にFacebookが全株を販売したのなら、グーグルやマイクロソフト当たりが買い占め=買収することでしょう。 つまり、売却する株数とは売却益による資金調達が目的で、おのずと制限されるということです。 そしてFacebookにおいて、公開価格と売り出し株数は「絶妙」だったということです。少なくともこの3日間でみれば、売り手はしっかりと「利食い」ができたわけですから。 ここから少し意地悪な見方をすれば、「公開時の株価がピーク」 とみて、売り出し株数を増やしたともみれます。 実際に収益性への疑問は上場前から噂されていたことです。 広告に依存したビジネスモデルで、その広告についてはゼネラル・モーターズが効果に疑問を持ち、Facebook広告からの撤退を示唆しています。 しかし、わたしがFacebookをとりあげようとした2週間前から懸念していたのは、もっと根本的な問題があったからです。 まず、日本のWeb業界が旗を振り、マスメディアが尻尾を振るFacebookの利用者9億人という数字への疑問です。 Facebookはアクティブユーザーを「1ヶ月に1回以上のログイン」 としています。SNSとは人と人が繋がることを特徴とする・・・とされるネットサービスです。それが月一回訪れる電気料金の検針員と同じレベルの接触頻度でカウントされているのです。少なくともわが家を訪れる東電に委託された検針員さんとわたしは友達ではありません。 たまに利用はしていても、それが「つながり」を意味するとはいえないのです。 すると「いいね!」に代表される「推奨」にも疑問符がつきます。「いいね!」とは、Facebook上に投稿された文章や写真、コンテンツを評価する機能で、Facebookを礼賛する阿・・・識者達の言葉を借りれば「友人や知人の推薦(レコメンド)」 となり、ひいてはマーケティングに使えると絶賛されていたものです。 それは「Web2.0(笑)」というムーブメントの頃、さかんに持てはやされた「集合知」と同じ思想ですが、結論を述べれば「友達が良いと奨めても、友達はその道の専門家じゃない」 ことが大半です。もちろん、友人の感想や体験談は参考になりますが、「いいね!」 と言われただけでは、なんの役にも立ちません。 この機能を否定しているのではありません。「いいね!」とは「Like」のことで、仲間内で「これ、好き」と表明するだけのもので、ラーメンは塩味が好き、テントウムシが好き、横縞より縦縞が好きといった他愛のない意思表明に過ぎません。 それを「マーケティングに使える!」・・・というのはそういった人が儲けるための方便です。実際に、Facebookが上陸当初は「●万人の“いいね!”を集めた!」 と大騒ぎしている企業と、それを煽った著者はいま確かにそれなりの小銭を稼いでいます。これは日本のWeb業界と出版界の構造的問題・・・いや欠陥ですが、今回は議論がぶれるのでいずれ機会があれば触れることにします。 というわけで「推奨」はFacebookのビジネスモデルに貢献させることは難しく、やはり「広告モデル」に頼ることになってしまいます。 すると、そもそもの「9億人」にも疑問が湧いて出ます。 国別の利用者数はアメリカが最多で1億5千万人。ふたりに一人が利用している計算となり、現実的に見てこれ以上の増加はあまり期待できません。 で、次がブラジル、インド、インドネシア、メキシコ。 ブラジル、インド、インドネシアはまだまだ伸びしろがありますが、如何せん発展途上国。10年後はわかりませんが、短期的に見た「広告」の単価は期待できません。 以下はモーニングスターの記事より引用12年1-3月期のユーザー一人当たりの売上高も北米が1.21ドルに達したのに対して、新興国の多いアジアが0.53ドル、その他(アフリカ、中東)が0.37ドルにとどまっており、収益性は低い。ただ、新興国ですでに多くのユーザーを抱えているだけにユーザー単価の上昇で売上高成長が見込める点は先行きのプラス材料だ。 http://www.morningstar.co.jp/event/1205/ms2/index3.html プラス材料ではありますが、これを適切な日本語で表すと「他力本願」。 そして多くの新興国は政治リスクも抱えております。 つまり、9億人のユーザーすべてが利益に絡む訳ではなく今後もユーザー数の増加が見込まれる、東南アジアや中東、アフリカからの収益は短期的に見て多くは期待できないのです。 さらに、ここに来て欺瞞が明るみとなりました。 それはFacebook自身がIPOの申請書で認めたところで「スマホ対応の遅れ」 が収益を悪化させるとあります。モバイル端末としているので携帯も含めて、対応が追いついていないのです。 ジャスミン革命、アラブの春と大騒ぎされたとき、Facebookもその貢献が讃えられました。「右手に石、左手に携帯電話」 この言葉が示すのは多くの活動を支えたのは「携帯電話」であり、Facebook自らが弱点と見とめるモバイル端末です。 実は中東や東南アジアと行ったネットインフラが脆弱な国では「ショートメール」が好んで使われていました。ちなみにツイッターの140文字の規定もこれが基準となっています。 また日本をはじめとする先進国のようにメールアドレスを気楽に好き勝手に取れる環境にはなく、その代用にFacebookが使われていたもいえます。 そこから「アラブの春」に貢献したという「イメージ作り」は成功しましたが、ビジネスモデルとしては成立していないのです。革命的出来事とFacebookを重ねた印象操作が行われていたのです。もちろん、これはFacebook自身がしたというより、Facebookを持ち上げることで儲かる人たちの仕業で、先の言葉を止めた業界全体の悪弊です。 パソコン版のFacebookのインターフェースには結構な面積を占有する「広告枠」があります。これが収益を支えています。 これを同じように「スマホ」に当て込めば、とても見づらい画面になります。つまり、スマホが普及し、スマホによる利用者が増えるほど収益機会が減少するのです。 さらにスマホが苦しめます。 かつてFacebookを礼賛する連・・・方々はこういいました「Facebookはインフラだ」 さらにこう加える人もいました。「いずれメールもアプリケーションもいらなくなる。すべて Facebook上で完結するからだ」 Facebookが普及した理由のひとつに「オープンアプリ」が挙げられます。 Facebook上で動作するアプリケーションが自由に開発され提供されたことで、次々と利便性が高まったことです。 しかし、いまアプリの開発者達は、スマホに直接アプリを提供できるようになりました。グーグルのアンドロイドもアップルのiOS(iPhoneなどのOS)向けにも提供できます。 するとわざわざ「スマホ対応の遅れているFacebook」をあいだに挟む必要性がなくなっているのです。 ただし、これらもいずれ解決するかもしれません。 解決しないかも知れません。 わたしが2週間前にFacebookをネタにしようと、その経営手腕に疑問符を呈すと決めた決定的な理由は、これです。「ザッカーバーグは買い物ベタ(あるいは交渉ベタ)」 上場直前の4月のあたまに10億ドルで買収した写真共有サイトの「インスタグラム」。 買収1週間前にベンチャーキャピタルのセコイアキャピタルがつけた企業価値は5億ドルです。 つまり1週間で倍の評価をしたこの会社の売上はゼロ。 儲かるかどうかもわからない会社に、創業者でありCEOのザッカーバーグは独断で大金を投じたのです。 昨年亡くなったスティーブ・ジョブズと比較する声もあり後継者と賞賛する声もありますが、わたしはこれにはノーを突きつけ、それが故にFacebookの業績に懸念を覚えるのです。 なぜならジョブズは、アタリ社に勤務していた頃、5000ドルで請け負った成功報酬の仕事を700ドルと偽り共同創業者の技術者に丸投げし、「山分け」と称して350ドルしか支払わなかった男です。 また、アップル社を追われた後に訪れる何度の苦難にも巧みな交渉術で交わして、後の伝説を作りました。 つまりジョブズなら、倍の値段ではなく「半額で買いたたく方法」 を考えたことでしょう。 グーグルとの比較もありますが時間が尽きたのでここまで。 ただ、グーグルは「マッドサイエンティスト」で、ザッカーバーグは「お調子者」というのがわたしの印象です。ちなみにジョブズは「商売人」です。
May 23, 2012
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というわけでWeb担も電気関係。 ただしこちらはノウハウとして。 一年前と通信状況が変わっているので、しっかりと対策を立てればなんとかやりくりできるかとは思います。 しかし、精神論でクリアできるほど計画停電は甘くありません。 それは「電気が止まる」ということをリアルにイメージできないからです。特に関西の人は昨年の東北、関東の状況について、正直他人事であったとは、関西在住の知人のはなし。「大変やろなぁとはおもぉたけど実感は正直ないなぁ」 それはそうです。当事者と傍観者は異なりますし、また実際に一般家庭が計画停電に追い込まれたときは「震災直後」で、我々も緊張感がありましたので「耐える」というより「仕方がない」が強かったのですから。 この夏は違います。被災から時間が経ち、被災地から遠い関西での停電です。起こらなければ笑い話として、準備だけは転ばぬ先の杖としてご検討ください。■Web担当者Forum 現場の心得 第263回関西計画停電というビジネスリスクとビジネスチャンスhttp://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2012/05/16/12738
May 16, 2012
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[特別編]あらゆる計画が0.2!? 計画停電で死人が出る理由http://news.mynavi.jp/column/itshacho/163/index.html 原発の賛否はともかく、大阪万博に原子力の灯をとどけんとしたことを忘れてはなりません。それは戦後復興であり、同胞を傷つけた科学を克服したという象徴でもあったのですから・・・と、この時わたしは母親のお腹の中ですが。 こうした歴史的経緯をスパッとわすれて、現状だけで論じるのは日教組教育が「歴史」の重要性を教えてこなかったからです。だから事象に対して「流れ」で追わず、オンオフだけの議論をしたがる人が増えたのです。 ついでにいえば原発に舵を切ったのは「オイルショック」も関係しています。石油依存により安全保障が揺らぐリスクからの脱却として選択したのが原発だったのです。 だから明日も使えと言うことではなく、40年前の議論を覚えて置かなければ、40年後の議論もできないということです。 都合80年。まぁ生きていないかも知れませんが、前後1年ならたぶん大半の人が生きている・・・というかリアルに予見することができるでしょう。 すると1年2ヶ月前の震災直後から原発が止まるリスクは予見できていました。で、いまの関西の電力不足です。 というわけで、無理を言っての特別編です。 大阪の橋下市長が計画停電も受け入れるかのような発言をしていましたが、ならば計画停電で実際に電気が止まった我々市井の声に耳を傾けておかないと、本当に死人が出ますよ。※本項を書くのに経産省に取材しましたが、「苦渋」というのが 正しい回答に終始しました。政治に振り回されているのでしょう。■マイナビニュース[特別編]あらゆる計画が0.2!? 計画停電で死人が出る理由http://news.mynavi.jp/column/itshacho/163/index.html
May 16, 2012
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ソーシャルメディアを切り口にしましたが、ビジネス全般に役立つと自負しています。 特に「Win=Win またはNo Deal」。 取引とは互いの同意の下で成立するもので、不平等条約ではありません。だから同意できなければ破棄すればよいのです。 この点はTPPなども同じ。わたしが民主党政権下でTPPに反対するのは「No Deal」と言えない状況に追い込まれるであろうと予見しているからです。 そしてツイッターをやる上で重要なカスタマイズも紹介しています。 それはリンカーンの言葉にある「2人の人が同じ意見を持っているとすれば、そのうち1人は余分である」 詳しくは本文にて。月商3万円から生還した社長の「人気ビジネス書 実践カスタマイズ」■ソーシャルメディアを良い習慣に変える『7つの習慣』(2)http://news.mynavi.jp/column/businessbook/006/index.html
May 16, 2012
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東電の再建計画が「認定」されました。 原発の再稼働や電気料金の値上げがうたわれ、そこにマスメディアが噛みつきます。 昨日から東電のお客様担当の役員が、ワイドショーに登場しては頭を下げまくっています。昨日はTBSの「ひるおび!」で、今朝はテレビ朝日の「モーニングバード」。 立たされ坊主のような東電の役員に、MCを筆頭にコメンテーターたちが集中砲火を浴びせる構図です。いうなれば「公開リンチ」 下品です。役員とは言え、こうした汚れ仕事を割り当てられる彼の立場をおもんばかるのが、昭和の日本人がもっていた価値観が日教組により破壊され、安い正義感とテレビに出ているとちやほやされる全能感がサディスティックな本能を刺激しエキセントリックに責め立てます。 昨日の「ひるおび!」のMCはお笑いタレントの恵俊彰さんで日頃から「スタンディング」で進行しており、東電の役員と同じ視点にたっており、また彼の持ち味でもある「真綿で首を絞めながら、カウント2.5で逃がす」 追究の仕方で、不快感は緩和され、庶民の溜飲を下げる上手な進行でした。すっかり弁護士の領分を越えて発言する八代弁護士は・・・まぁあれとしても、まぁまぁ許容範囲。 ところが今朝の「モーニングバード」はいけません。 メインMCの羽鳥慎一さんが100円ショップで売っているような正義感をもちだし追究します。例えば、震災前の電気料金を捕まえて「そもそも料金は正しかったんですか」 と同じ質問を何度も繰り返します。俺は一途だ、ぶれないぞというアピールかも知れませんが、圧倒的有利な立場で年長者に座ったまま問いかける姿にこう思います。「何様?」 さすが、お世話になった日本テレビを辞めた直後に、ライバル局のほぼ同時刻の番組に出演できる男だと眉根を寄せます。 しかし、番組が進むに連れて、羽鳥慎一さんが可哀想になりました。 損するのは彼だからです。 東電が発表し、枝野と政府が認可したピーク時に料金が跳ね上がる新料金プランを、東ちずる嬢は「家にいなければならないお年寄りや障碍者に不利(筆者要約)」 と批判します。あぁここでイラッとします。 これは料金プランのひとつであり、客が選ぶものであり、強制するものではありません。ましてや、脱原発派の研究所の所長や元官僚など、大阪維新の会と関係の深い識者が関西電力の需給見通しに対して「足りないのはピーク時だけ。そこを抑制すれば原発は不要」 と主張し、これには肯定的意見を述べていたのが「モーニングバード」という番組です。ならば東電の「提案」も評価すべきでしょう。 東電が提出して枝野と政府が認可した再建プランには原発の再稼働ありきなので、議論が混在していることへの批判は当然としても、あらたな動きのすべてを否定するのは「イジメ」と同じ構図です。 と、怒り心頭に発しながら番組を見ていると、コメンテーターの質問に「それにつきましては」と、東電の役員がフリップを差し替えます。そのとき、「モーニングバード」が「ジャパネットたかた」 に見えました。 東電イジメもシナリオ通り。料金批判も予定通り。 羽鳥慎一を筆頭にコメンテーターが糾弾するのは思惑通り。 予定調和の台本通り。 つまりは「ガス抜き」です。東電の役員ひとりを生け贄に差し出して、公開リンチにかけることで、「そこまでしなくても」 という健全な市民感覚に働きかけるプロパガンダということです。だから、なまじっかの正義感でオジサンを糾弾した羽鳥慎一さんだけ損をし、可哀想だと。元会社員のアナウンサーとしてはディレクターの指示通りになるのは仕方がないのかもしれません。その点、海千山千の世界を生き抜いた芸人の恵俊彰さんは、ここら辺のバランス感覚はさすがといえるでしょう。 さて、東電の役員。あしたはどの番組に出て頭を下げるのでしょうか。最後は番組中に倒れでもすれば同情票が上積みされ完璧です。 そしていま東電批判に視線が集まり得をするのが、文中度々敬称を節電した枝野経産大臣を筆頭とする政府と霞ヶ関のお役人です。 そもそも論に戻ります。「東電を破綻処理しなかったのは政府」 です。最初は菅直人。この時の官房長官は枝野。そしていまの野田首相は何もしていませんが、破綻処理させなかった共犯者を所管大臣に置いたのは野田で、ならば共謀共同正犯というより現在の「首謀者」でしょう。 大きく分けて東電批判は「原発」「料金」「体質」でしょうか。 そして通底するのが「説明不足」であり、それをより求めるベースには事故直後からの「不信感」です。不信感を得るに足る行動を繰り返してきたのも事実です。 語弊を怖れずに言えば「犯罪者」であり「容疑者」で、国民は東電を信用していません。その東電を娑婆に置いているのは枝野であり野田であり政府です。 いいですか。いまだに「東京電力」の「株」は上場されており自由に売買されています。再建計画の認可を受けた直後は、株価が跳ね上がっていました。 いいですか。「株主」とは出資に応じた責任を取るものです。わたしがライブドアに投資して、紙くずしか残らなかったのも投資者の責任です。 いいですか。東電の株主は株主責任をとっていなのです。 株主は弱者じゃありません。リスクマネーを選択した一種のギャンブラーです。馬券が外れて、保証されては賭場が成立しなくなります。 いいですか。東電を破綻しないというのはそういうことです。 そしてこれが関西電力にも波及します。 今週のWeb担当者Forumの原稿でも触れましたが、関西圏はいよいよ計画停電が現実味を帯びてきました。これに対して東電と同じく「説明不足」や「情報を小出しにしている」と批判が向けられています。 関西電力にとって模範は東電です。すると彼らがこう考えることでしょう。「電力会社は何が起きても潰されない」 すでにモラルハザードは起きているのです。関西電力だけではなく、すべての電力会社が同じことを考えているでしょう。かつて金融危機の時にも同じことが言われました。ちなみに東電が破綻すると、株主であり貸し主である大手金融機関に波及するのでつぶせないというのは論外。「銀行への資本注入」 をみてきた私たちにその説明は通じません。東電の破綻で金融不安を招くなら、それへの対応策は我が国にはすでに経験とともに用意できています。 東電の破綻処理とは、一社のことだけではなく、日本の電気政策の根幹に関わることで、破綻処理できない限り発想電分離どころか脱原発でさえ不可能でしょう。なぜなら「潰されない」 のです。嘘を重ねても、情報を隠しても、言を左右にしても潰されないのなら、最後まで自分たちに有利な条件を引き出そうと工作するのは自明です。いや「組織防衛」から考えれば真っ当な戦略です。圧倒的不利な局面でも逃げ回れば、誰かが助けてくれ、失敗しても見逃されるのですから。 それではどうして東電を破綻処理しないのかと言えば民主党の支持母体が労組であり、東電を破綻させるということは、引いては他の電力会社にまで波及する「前例」をつくることであり、それは即ち、日本全国津々浦々に存在する「官僚の天下り先」 の消滅を意味するからです。 先の「モーニングバード」で羽鳥慎一さんは、もともとの東電の料金設計に疑問を投げていました。総括原価方式により過大な資産がを積みますことで利益を嵩上げでき、その結果料金が高止まっていたのではないかということです。 なるほど。ならば問います。「テレビ局が支払っている電波利用料は適切ですか」 民間放送は「無料」という建前ですが、スポンサーを経由して料金を徴収しており、なにより在京キー局の社員の年収が高いのは知れたことです。 放送免許という既得権を安く利用しながら、莫大な事業収入を上げ、子会社をやたらつくり、本社からあぶれた社員を引き取らせ、不祥事がおきても見かけの反省でお茶を濁し、充分な待遇と福利厚生を与えているのは、どこかの東京電力と同じです。 だから先の質問にわたしはこういうのです。「よくいうよ」 東電という「破綻企業」の大株主はすでに「政府」です。 批判すべきを批判せずに、国民の目を欺く所業を「プロパガンダ」と呼びます。
May 16, 2012
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いまどきの若者はすぐに会社を辞める。とは、30年以上前からいわれてきたことで、いまどきと区切るなら、割合が年々増加しているということにくわえて、「すぐ」の定義がより短くなっているということでしょう。ちなみに入社してから半年以内に辞める社員が増えたとは、バブル絶頂の20年前にもいわれていたことです。 ただ、転職を繰り返した・・・というかフリーターになっていた身からすれば、安易に転職を決断するよりも、どうせ辞めると決断したなら「ひとり春闘」 をオススメします。特に年齢が若ければ若いほど。 まず、自分の評価を知ることができます。そして評価を通じて会社が求めているものに気がつきます。これは、その後、会社員を続けていくうえにおいても、独立して会社を興すにしても役立つ視点です。■Web担当者Forum 現場の心得 第262回転職の前のひとり春闘。現場だからこそ積める実戦経験http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2012/05/09/12673
May 9, 2012
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利息も返済もいらないお金を貰ったとしたらどうします? そんな夢のような話しが「株式公開」です。 株を買った出資者には発言権が与えられますが、株主を丸め込めばあとは使い放題です。 そんないい加減な訳がない。いや、いい加減です。 上場とは将来性のありそうな企業をみつけ、そこに出資者が財布の紐を解く数字を設定して、そこに「信憑性」があれば認められるもので企業の実力とは実のところ連動していないからです。 主幹証券会社の実力次第ともいわれています。 で、表題のFacebook。ここも業績から言えば過大な評価。 にもかかわらず大騒ぎするのはこうです。「バブルは儲かる」 損するのはいつも素人で、舞台裏の演出家はしっかりと利益を確定してから手を引きます。Facebook銘柄は自己責任で。■マイナビニュースFacebookと1日3食2,600万年分の牛鍋丼が警告する「上場0.2」http://news.mynavi.jp/column/itshacho/162/index.html
May 9, 2012
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