AYSA'S DAYS

BABY



あなたの生まれや生い立ち・・・

はたまた大失恋の話やら家族の話・・・


そして、仕事・・・・

「軍」の話。


何故、この道を選んだのか。


そんな、色々な、色々な話を、機内食を食べる間も惜しみ

いっぱいいっぱい話した。


話せば話す程に、誠実さや不器用さが滲み出てくるような

そんな、可愛い可愛い男だった。あなたは。


ちょっと、見た事のない、ブラザー。

とっても生真面目で、そして不器用で・・・。


でも、こんな人が自分の男だったらきっと、あったかくって

ヌクヌク出来るんだろうなぁって、その時、当時付き合っていた男との

愛憎劇に疲れ果てていた私には、とっても心地良さそうに思えた。





そして、帰国の時間が

飛行機が着陸体制に変って急激に地上が近くなっていく時・・・


すごい耳鳴りがして、おかしくなってしまった私を、そっと庇い、


ずっと、大丈夫だよ。って囁き続けてくれたあなた。


そして、私はあなたの

「BABY」


に、なった。





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