超!俺流

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2022年02月18日
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小学5年の時に堺から、ここ河内長野に引っ越してきた。

5年生になってすぐくらいの転校でその時の事は鮮明に覚えてる。親戚のオッチャンが借りてきた2tトラック。14回建の団地の11階に住んでて、エレベーターで何往復もしながら荷物を運びながら、色んな思い出が蘇った。

親父手錠事件
殺し屋のマサ事件
エロ本家出事件

言い出せばキリがない程の「すべらない話」がこの団地では起こった。笑えない話も含めて。
2人乗りのトラック。親戚のオッチャンに「荷台に隠れとけ。」言われ、なんかテンション上がって積荷の隙間に潜り込んだ。親父の「ほな行こか。」って言う言葉と共に、淋しさやら不安やら、そんな気持ちが一気に押し寄せて来たのを覚えてる。

今となっては堺から河内長野なんかなんともない様な距離やけど、当時の「陶器山トンネルの向こう側」って言うのは果てしなく遠く感じたし、まるで別世界みたいな感覚だった。

国道310号線に入り、ちょっと走れば白い一軒家が見えた。親戚のオバチャン等が先に来て掃除してくれてて、何も無い家の中にどんどん荷物が運び込まれ「生活感」が生まれて行く。何をすれば良いのか分からないままに、オカンの後ろをチョロチョロついて回るだけの俺に親父が「明日から新しい小学校行かなあかんのにシャキッとせんかい。」みたいな事を言うて来る、ビール飲みながら。大人って言うのは呑気なもんだ。間違いない。



試合が進む。特に勝敗には興味なんかない。親戚のオッチャンの最後の打席。「バット選んでくれ。」と言われ、適当に「これでええんちゃう。」選ぶ。どうでも良かったし、この頃にはあの居心地の悪かった新しい家に帰りたくなってた。

初球。

オッチャン、フルスイング。

ホームラン。

なんか分からんけどめちゃくちゃ勇気が湧いた。
早く新しい小学校に行きたい気持ちになった。
どんな友達が出来るのか楽しみになった。
俺の中に引越しが決まった時からあったネガティブが、オッチャンのホームランで吹き飛んだ。単純なもんだ。

帰りの車、長渕剛の「SUPER STAR」を爆音でかけながら走る国道310号線は、トラックの荷台から見る景色とは全く違って見えた。

この日、河内長野にバクテリアが流れ込んだ。





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Last updated  2022年02月18日 17時51分58秒
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