超!俺流

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2022年10月14日
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難波の駅のすぐよこ。

今は「難波パークス」やけど、俺が子供の頃は南海ホークスの本拠地「大阪球場」があった。

その大阪球場。最後の南海ホークスの試合を親父と観に行った事を覚えている。

「南海 対 近鉄」戦。

この試合を最後に大阪球場も取り壊しが決まっていたのだ。

なんの計画性もなく球場に向かうと、最終戦と言う事で普段はガラガラの球場前にはすでに長蛇の列が出来ていて、どう考えてもチケットなんか買える様な状況ではなかった。

これは無理やろな〜と子供ながらに思っていた時、親父が俺の手を握り人混みとは別の方へと歩き出す。訳も分からないままに、連れられるがままに俺も歩く。立ち入り禁止の柵の間をスッとすり抜け、まるで関係者の如く球場裏にある扉から堂々と入る。

親父が言うには、こう言う時ほど堂々としていなければならないと、親として絶対に子供に教えるべきではない事を普通に言う。しかしまぁそんな言葉が未だに俺の頭のメモ帳に残っているって事は…って話はさておき。

薄暗い中、非常階段みたいな所を上がって行く。流石に少し不安になって来た俺は親父に尋ねる。



親父が言う。

「いや、ちょっと分からん。」

ちょっと分からんってなんやねん。普通に分からんでええがなって思ったが、不安の方が勝り、握っていた親父の手をさらに強く握る。

結構上がった所に扉があり、これまたなんの躊躇いもなく親父が開ける。

なんか長方形の形をしたモノが二列に並んでる。
数字を書いたパネルがたくさんある。

まさかの点数ボードの裏に出てくる。

マジか。

「マサノリ、お前こんなとこなかなか入られへんど。」と親父がドヤ顔で言う。

確かに普通に来れる場所ではないし、ちょっと嬉しかったけども俺はここで親父にド正論を返す。

「ここやったら野球見られへんやん。」



その後、点数ボードの係みたいな人が来て、親父がその人にスタンドに出たいんやみたいな話をすると俺等はそのまま誘導され、なんとか外野席へと出れる。

そこが南海ホークスの応援席ではなく、近鉄の応援席側だったのはきっとバチが当たったのだと俺は感じた。

その後親父と俺は静かに最後の試合を眺めた。





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Last updated  2022年10月14日 07時56分25秒
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