「Bambi。的成長日記」

「Bambi。的成長日記」

【アイツ。】



【アイツ。】

出産するコトを決めたアタシは、独りぼっちだった。


周りに隠して生活する毎日の中で、

アタシはどんどん弱っていった。


カラダの自由も利かず、感情のコントロールも出来ず、苦しんでた。


苦しくて、淋しくて、怖くて、助けて欲しくて。

・・・なのに、笑顔で強がってばかりの自分との葛藤。



そんな時思い出すのは、やっぱりアイツのコト。



想えば、想うほどに、逢いたくて、逢いたくて。

逢えるはずもない現実の中で、唯一のアタシの支えだった。


バランスの取れない自分自身を支えてる存在。


大きくなるお腹と不安。


年末、アタシは、関西に里帰りした。


アイツには知らせなかった

   ・・・知らせられなかった。


でも、共通の友達からアタシが帰ってるコトが

バレてアイツから連絡が来た。半分怒りながら

「今すぐ、お前のトコ行く。何処におるんや?」

「○○に居る。」

「ワカッタ、待っとけよ。」

「うん。」

アタシからアイツに「逢わない」なんて言葉言えるはずがなかった。


多くの言葉は必要なかった。


車に乗り込んで、黙ったまま走り続けた。

アイツの家へ行って、何をする訳でもなくアイツはテレビゲームをしてた。

ゴロゴロして、ただ一緒の空気の中に居られるだけでヨカッタ。


朝になって、アタシは東京に帰らなきゃイケなかった。


離れるコトがこんなにも、辛いなんて。


アタシはわかっていた。


アタシのお腹の中に存在する命。

次にアイツに逢うときは、この事実を告げるとき。

告げなければ、もう逢えない。




関連日記。
【想い人。】
【アイツ。】
【手紙。】
【携帯電話。】
【アイツ。】
【暴露。】




【モドル】 【ススム】



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