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紹介文
首都テレビ報道局のニュース番組で映像編集を担う遠藤瑶子は、虚実の狭間を縫うモンタージュを駆使し、刺激的な画面を創りだす。彼女を待ち受けていたのは、自ら仕掛けた視覚の罠だった!?事故か、他殺か、1本のビデオから始まる、超一級の「フー&ホワイダニット」。第43回江戸川乱歩賞受賞の傑作ミステリ。
破線のマリス
以前感想を書いた ”砦なき者”の前編
に当たる小説ですね。
テレビ界内部の人間でなければ書けないだろうなぁという
内容でスピード感もあり前編緊張漂うストーリーで
一気読みしました。
が。
主人公の映像編集者の遠藤瑤子。
ネタ(テープ)を手にしてそれを渡した人間の裏をとることもなく
その人間の言うことを丸ごと信じてそれこそ偏見に満ちた
ニュース映像を作る。
甘くないですか?
っていうかそれがテレビ編集の現実なの?
たった一人の偏見で何万人、何十万人が見る映像になってしまう
のって?
だとしたら 恐ろしすぎる。
常々、たとえば同じ素材を使って
まったく違う趣旨の映像を製作してそれを見比べる
っていうドキュメンタリーとかあったら見たいなぁと思っていたのですが
あんまりないですよね、そういうの。
やっぱりテレビ界、触れないでおきたい部分なんでしょうか?
ちなみに映画化もされているようで、主人公の偏屈な女性編集者は
黒木瞳、彼女の偏見に満ちた映像によって世間を追われる男性に
陣内孝則。
テレビ局に勤める女編集者が、二重三重に仕掛けられた映像の罠にはまっていく姿をスリリングに描いたサイコ・サスペンス!【DVD】◆破線のマリス◆
陣内孝則の怪演は予想できるので興味があるけれど
黒木瞳・・・。
苦手。
”アタシ演じてますっ”
っていうクサい演技が。
ま、機会があったら見てみようかな。
小説は”砦なき者”のほうが良かったけれどこれもなかなかのものです。
返す返すも亡くなってしまったのが惜しい。
野沢尚。
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