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それから日和子は笑いだしてしまう。くすくすと、そしてからからと。笑うことと泣くことは似ている。結婚して十年、幸福と呼びたいくらいな愉快さとうすら寒いかなしみ、安心でさびしく、所在なく…。日々たゆたう心の動きをとらえた怖いくらいに美しい、連作短篇小説集。
赤い長靴
無愛想とか通り過ぎてちょっと 自閉症気味のダンナ
との
日々の断片を描いた短編集。
日和子さん、笑ってる場合ではありません!!!!
ってくらいヒドイ旦那です。
とはいえ、ワタシ自身おしゃべりは苦手。
人に会うのもおっくう。
帰ってきた早々一日のことをまくし立てる相方に辟易することもしょっちゅう。
なのでこのダンナの気持ちはわからなくもない。
けど。
ちゃんと聞きますよ。相手の話は。
たとえ興味なくても。
それが礼儀って物です。
この本では
“亭主元気で留守がいい”
に到達する前段階の
結婚10年目主婦の日常を江國風に美しくて優しくて寂しい文章で
つづられています。
結婚していない人はきっと読んでも“アタシはこんな人とは結婚しない”
という感想くらいしかもてないのでは。
でも結婚している人には結構思い当たるフシが見つかるかも。
日和子さんも受け入れてるんだからワタシもがんばろうって思えるかもしれない。
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