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甘ったれでわがままな7歳の少女、手毬。家族に愛され、平穏な日々をおくるはずだったのに…。17歳、かつては姉だった人を母親と呼ぶ二人だけの暮らし。27歳で掴んだ結婚という名の幸せ。その家庭を捨て幼なじみと駆け落ちした37歳。そして…。複雑に絡みもつれる家族の絆、愛と憎しみ。運命に流されるひとりの女性の歳月を、半世紀にわたって描く連作長編小説。
【中古】文庫 落花流水【PC家電_146P10】
ざ・おんなの人生ダイジェスト
って感じの短編集 (いや、テーマはひとつなんで長編なのかしら?)
です。
各章違う人物の目を通して同じ女性について書かれている
結構凝った小説です。
10年ごとその主人公の状況がガラリとかわってしまっているので各章驚かされつつページを繰るのがもどかしいくらい読み応えありました。
母親に愛されずに育って自分もまた大して好きでもない放浪男のために
娘を残して失踪する主人公。
その男と雇われペンション経営をしばらくして、もう一人娘をもうけるけれど
結局放浪男は出て行ってしまい、ペンションオーナーと籍を入れ
オーナーの死後娘は海外留学に行ったまま、自分はアルツハイマーを
発症。
最後の章は捨てられた娘の視点からかかれています。
母親に捨てられて父親に自殺され (他人を巻き込んだ飛び降り自殺)
そのために女優の道も断たれ・・とこれまた悪の連鎖のような
人生を送っているもののあまり母親を恨んでいなさそうなところが
救いといえば救いだけれど。
母親がいよいよ入院したときに連絡がありそこで母親の母親、主人公、そしてこの章の語り手である
娘が一同に揃います。
母親は70台だというのに元気で派手でやっぱり誰かに寄生して生活している様子。
そもそもこの小説の中の諸悪の根源なのですが本人はまったく罪悪感など無くあっけらかんとしたもの。
こういう人には何言ったってムダだわとしか思えないような。
主人公は結局そんな母親を疎みつつ同じようなことをしてしまう愚か者ですか
実際には母親ほど無責任ではなかったのを家出したあたりで突然
母親を見習って残してきたもののコトなど何も考えずに
”自分勝手な自分”を許容してしまったのが不気味。
まるでスイッチが入ったように。
もともと主人公の中にもしくはすべての女性にはこんなスイッチがあるって
ことかしら?
安定志向のワタシには絶対にないスイッチ、だと思うけれど。
重いテーマで救われる人は誰もいやしない小説であるにもかかわらず読後はそんなに悪くはありません。
結局忘れちゃったもん勝ちってことかしらね。
愛情って難しいわ。
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