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丁度その頃、英の胸が痛く孫の大ちゃんが、
「爺、今日は」と言って玄関を入り、
英の寝ている部屋へまっしぐらにやって来ました。
何時もの英なら「大輝、今日は」と言って、抱きかかえて
やるのだが、さすがの昨日は其れが出来ず、
「爺、胸が痛いから御免ね」と謝ったのでした。
その内、婿が家内と英の前に来て、
これ少ないのですがボーナスが入ったから
お小遣いにして下さいと、家内と英に1万円ずつ
差し出してくれたので、恐縮しながらも、貰う事にした。
それからおよそ1時間位、
後から長男夫婦が6/5日に生まれた、
「恵美」ちゃんを連れて遊びに来てくれた。
小さな布団が無いので、座布団を布団代わりに敷きそこに
寝かしてみたら、丁度よい大きさであった。
二人の孫が一同に集まったのは、
初めてで最初は戸惑ったが、小さな赤ちゃんの
「恵美」ちゃんが、口をもぐもぐさせているので、
お腹が空いているのかも知れないと、
嫁がミルクを作りに台所へ向かった。
恵美ちゃんの顔の仕草を見ていた家内と英は、
思わず「まぁ~可愛いこと」と言って、
家内が抱き上げた途端、大きな声で泣き出してしまい。
長男が抱きかかえると、すっかりおとなしくなり、
泣き止んだのには驚かされてしまった。
長男夫婦から「これお中元です」と言って、
家内には髪を止めるピン止めを、
英には身体に良いからと言って紀州の梅干をくれた。
更に箱の中を覗いたら、写真たてが入っていた。
長男曰く「この写真たては、恵美ちゃんの写真を入れて
貰いたいとの事だった。
今まで我が家を見渡すと何処の部屋にも、
「大ちゃん」の写真ばかりが飾ってあったので、
少しは恵美ちゃんの写真を、飾って貰いたいと
思う親心の思いで、この写真たてを
買って来たと言う訳である。
親ばかチャンリンを思う気持ちは、
いずこも同じであると思った次第であった。