倶舎論は『阿毘達磨倶舎論』(あびだつまくしゃろん)の略で、仏教哲学の基本的問題を整理したものです。「阿毘達磨」は、「法に関して」という意味で、「倶舎」とは容れ物(蔵)の意味で、阿毘達磨の教理の全てがこの中に納められているという意味を持ちます。600の偈文(げもん:賛歌)と、その注釈の散文で出来ています。界品(存在の種類)・根品(存在現象の活動)で基礎的範疇を説明し、世間品(世界の構成)・業品(有情の輪廻の原因となる業)・随眠品(有情の煩悩)で迷いの世界を解明し、賢聖品(さとりの段階)・智品(智慧:ちえ)・定品(禅定:ぜんじょう)で悟りに至る道を説いています。最後に破我品で異説を論破しています。PR