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Jan 25, 2005

第１２回平安ステークス（G3）を振り返って

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　今年は、波乱の平安ステークスとなりました。勝ったのは、４番人気の関東馬ヒシアトラス。念願の重賞制覇を挙げました。今回、騎乗したのは関西の福永騎手でした。鞍上曰く「初めて乗せてもらったけど関西に遠征することが多かったのでどんな馬かは理解してました。気を抜くところがあるみたいなので乗り役次第と思っていたけど、道中上手く脚をタメることが出来た。確かに最後は、恵まれた点もあったけど今日の手応えだったら何処でも突き抜けていたと思います。それくらい、反応は凄かったですよ！ＧＩに行っても気難しい面を出さなければ好勝負可能ですね。」との事。リップサービスも少々入っているとは思いますがデキが良かったのは確かでしょう。正直、ＧＩではまだまだだと思いますがコースによっては今日のような競馬が出来ることが解ったのは収穫でしょう。２着には、遅咲きのブラックコンドルが入線して場内を沸かせました。引き続き騎乗していた赤木騎手は「今日は、上手く流れに乗れました。ブリンカーの効果もあり、まじめに走れるようになって来た感じです。馬込みも苦にしてませんでしたし思い通りの競馬が出来ました。奥が有りそうなのでこれからの馬ですね。今後が楽しみになりました。」との事。このメンバー相手に好走出来たのは大きな収穫でしょう。

　３着には、一番人気に支持されていたジンクライシスでした。関西初見参のジンクライシスにとっては、初コースの京都がマイナス要因だったのでしょうか？騎乗した蛯名騎手は「先のある馬なので今日はあまり行かない競馬を心掛けていました。上がりが早くなったので厳しい展開になってしまいました。外を回ることになったけど正直もうもうひと伸び欲しい感じだね。これから瞬発力を磨けば更にいい馬になると思うよ。」との話。確かに３着には敗れはしましたがあの展開で３着に押し上げたのは自力のある証拠です。展開こそ不向きでしたが強い内容のある競馬だったと思われます。Ｇ?クラスであればいつ勝ってもおかしくは無いでしょう。４着には、穴人気になっていた武豊騎乗のサカラートでした。武豊騎手は「正攻法でいい競馬は出来たと思います。最後は、内が開いて１、２着馬には恵まれた展開になった感じですね（笑）勝った馬は、強かったけどみんながもっと厳しい競馬をしてくれれば２着はあったかな（笑）残念。」と少し冗談まじりにコメントしていました。自身は、最速で２５００勝を達成した日でもあっただけに終始ご機嫌な感じでした。

　５着には１３番人気の８歳馬ホーマンベルウインとクーリンガーの同着結果となりました。ホーマンベルウインに騎乗した幸騎手は「道中は勝ち馬の後ろにつけていい感じでレースが出来たんですが３角で狭くなってしまい・・・。最後は良く伸びてるだけにもったいない競馬でした。確実に復調してるみたいなので次走が楽しみになりました。」との事。昨年の連対馬クーリンガーに騎乗した和田騎手は「体は増えていましたがこれくらいでも走れる馬です。早目に動いて行きたかったけど反応がもうひとつでしたね。この馬には合わない瞬発力勝負になったのは痛かったです。」との事。共にベテラン勢ですが健闘したと思われます。一方、２番人気、３番人気に推されたピットファイターとローエングリンは良さが見られませんでした。ピットファイターに騎乗した藤田騎手は「いつもに比べると少々カリカリしてた様子でした。状態については、何も問題は無かった筈です。ただ、理想は好位から、馬込みで脚をタメて終いで勝負した方がいいと思います。今日は、外枠を引いて厳しいレースになってしまったからね。その分の差だと思います。」との話。

　一方、先行していたローエングリンに初騎乗した安藤勝騎手は「もっとガンガン行くかと思っていたらそれほどでもなかったし、向う正面では落ち着いて走ってくれました。ただ、自然と手応えが無くなってしまってたから・・・。初めて乗って比較は出来ないがもう少し気分良く走らせた方が良かったかな。」との事でした。共に乗り替わりとなった今回でしたがいい方に競馬は流れてくれなかった様子ですね。こういう一面も競馬には存在することを覚えて置きたいものです。さて、今回の平安ステークスは展開が左右したレースと言ってもいいかも知れません。よって勝ち馬のみならず掲示板組を評価したいと思います。特に勝ったヒシアトラスの今後には要注意でしょう。

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