2002年11月23日
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【介護(かいご)と抑制(よくせい)】

私は昔,介護関係の仕事をしていた.
その当時の車椅子は,安全を加味(かみ)してベルトの
装着(そうちゃく)が暗黙の了解で義務付けられていた.
それは車の走行中の安全を守る,シートベルトや
チャイルドシートと同じ意味も有り,又,道の段差
(だんさ)等での転落を防止するためも有った.
ベッドも,同じような意味で,転落を防止する為に左右に
ガードを装着してレンタルや販売がされていた.
だが最近になり,ある方から聞いたお話しで驚かされた.
「ベルトもガードも最近では,患者の抑制(よくせい)に当たる
とのことで,あまり好まれない」というのである.
禁止との言葉までも出ている自治体も在るという.

でも介護用ベッドって通常より狭い物が多いのだ.
介護者のことも考えた設計だから,患者さんに介護者の手が届き
,腰を痛めずに移動や動作が出来るようにと幅は狭く,電動で
上下して,結構(けっこう)高くなったりもする.
まったく動けない人ならまだしも,「寝返りをしたりして転落を
するケースもある.」「患者さんが不安になるのでワ ? ? ? 」
などと思ってしまう.

この抑制と考える根本は,昔の老人ホームや病院の夜中の介護
体制から来ていると思われる.
昔,痴呆症患者さんの夜中の病院・老人ホーム内外の彷廻
(ほうかい)を防ぐ為に又,少ない看護婦さんで効率よく夜勤を
進めるために,抑制帯という物で患者さんの「手」「足」「腰」
をベッドに縛り付けて動けなくしていたことから始まったと考え
られる.
それが,あまりにも非人道的でも有ったがために,ベルト・
ガードまでもが,抑制帯の「帯」と見なされて,罪悪の対象と
判断されてしまっている.
車中のシートベルトやチャイルドシートは,交通ルールでも
不可欠に法的にも義務付けられているのに,何故に,自由に
動かせない身体を向き出しにして移動させる車椅子のベルトや
ベッドのガードを,除外するのだろうか ? ? ?
事故から守るベッドのガードや車椅子のベルトを何故に抑制帯と
考えるのだろうか ? ? ?
ベッドに縛ることを最悪とする抑制帯は分かるが,車椅子や
ベッドからの転落の保護(ほご)や防御(ぼうぎょ)を目的とした
介護具までもが,抑制と見なされ罪悪としてしまうのは如何な
ものなのだろう ! ! !
介護か抑制か ? ? ?
人権に対してのあまりにも極端な考えを持つ,介護の世界に驚か
される.
「毒を持って薬とする.」「薬を飲んで副作用.」
善にも悪にもなるベルトの使い方・・・
「悪は善に似せて作られる.」
主の創られたものにサタンが似せて作るから・・・
真実を柔軟に見極める目を持ちたいと祈って止まない・・・

エーメン

【主の祈り】
天にまします我らの父よ,ねがわくは御名をあがめさせたまえ.
御国をきたらせたまえ,みこころの天になるごとく,
地にもなさせたまえ.我らの日用の糧
を,今日も与えたまえ.我らに罪をおかす者を,
我らがゆるすごとく,我らの罪をもゆるしたまえ,
我らをこころみにあわせず,悪より救いだしたまえ,
国とちからと栄えとは,限りなくなんじのものなればなり.
アーメン

05月16日 【許し】[猟師の像]






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最終更新日  2002年11月30日 13時33分46秒
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