世界で一番愛する人と国際結婚

世界で一番愛する人との結婚式





少女の頃から、構想実に20数年。更にブランに出会ってからは、
何年も前から、何度も何度も彼との結婚式を夢みてきた。


パイプオルガンの音が響き渡る教会で、ブランに向かって祭壇を歩く自分を。

純白のウェディングドレスを着て、ブランの横に立つ姿を。

賛美歌の流れる中、指輪の交換をする二人を。

ブランが私のヴェールをあげる瞬間を。

太陽の下で、フラワーシャワーを浴びる二人を。



思えば、長年に渡るイメージトレーニングが効いたのかもしれない。
結婚式は思った通りに行われた。



結婚式当日。



教会の祭壇へと続く扉が開く直前まで、彼の気が変わったら
どうしようと、私は心配で心配で仕方がなかった。


扉が開いて、もし彼が立っていなかったら?
ブランではない人が立っていたら?



リハーサルを別々にやり終えた後、やがて私達の式が始まった。

長年夢見てきたとおり、パイプオルガンの美しい音が流れ、祭壇へと続く扉が開いた。

リングベアラー、フラワーガールに先導され、父のエスコートで私は入場した。


その瞬間、結婚式当日、

ヴァージンロードの一番前に立つブランを初めて見た。



フロックコートを着た、ブランのあまりの素敵さにクラクラした。
顔がにやけて涙でぐしゃぐしゃになりそうなので、ブランを見ないで
代わりに牧師のおじいさんを見た。



ブランが私のウェディングドレス姿を見たのも、その時が初めてだった。


私は、緊張と疲労と睡眠不足と幸せと喜びと、私の式に来てくれて
泣いてくれている参列者の人達への感謝の気持ちで一杯で、許容枠を
超えた様々な感情に押しつぶされそうで、気絶寸前だった。



ブランと共に祭壇を登り、やがて私達は神様に永遠の愛を誓った。


ブランが誓ってくれなかったらどうしよう。また不安になったが、
ブランは牧師の目をみて、I willと言った。実はIdo と言うべき
ところを間違えてしまったらしい。


そして誓いのキスの後、ブランは私にI love you とささやいた。
恐らく、私と牧師にしか聞こえないくらいの声だが、
私もI love you, too と返した。



牧師が祈りを捧げ、賛美歌の歌が響き渡る頃、私はようやく平静を
取り戻し、心の中で神様にお礼を言った。


ブランは貴方が私にくださった、人生で最高の贈り物です。


神様、ありがとうございます。



エピローグ


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