出かけようギブソン

出かけようギブソン

2015年07月17日
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 考えをまとめるには文章にするのが一番なので書いてみます。

 今回の安保法案について、俺は反対です。戦争に一歩でも近づくのが気持ち悪いです。殺し合いですもんね。

 こういう事言うと決まって「お花畑なんだよ、お前の考えは。現実はシナが虎視眈眈と日本を狙ってるし北のミサイルもある。いつまでもアメリカに守ってもらってるんじゃ情けないだろ。自分の国は自分で守らなきゃ」とまくし立てる人がいます。とりあえず個別的自衛権でいけるんじゃないのと思いますし、今後テロの矛先が日本に向くのは当然。でも今言いたいのはそんな事じゃないんんです。

言いたいことを箇条書きで

1.「お花畑なんだよ、お前の考えは」
 かもなあとも思います。でもやっぱ俺は人殺せないしなあ。
 でもなあと思うのはあんたそういうなら自衛隊に入ってさ、他人に任せず自分で行けよ。ずるいだろほかの人に押し付けるのはと思うんです。

 苦学生求むという自衛隊の勧誘フライヤー見て悲しくなりました。結局貧乏人が矢面に立たされて金持ちは安穏と暮らし続けるんでしょう。
 そしてそういう人は今の戦争は昔と違って白兵戦などは行わずコンピュータで遠隔操作でなんちゃらとか言いだします。一層ずるいじゃねえかよと思うんです。だってそれでボタンひとつ押すだけでたくさんの一般市民が死んでるんでしょ。ほんとに汚いやり方なのになあ。

2.「シナが虎視眈眈と」
 シナってChinaだからシナと呼んでも別にいいもんなのかな。なんか見下して憎しみのこもった呼び方に感じます。

俺がずっと働いてる職場には以前、何人か中国人の人たちが勤めてました。それこそものすごくいい人もいればさぼり癖のある雑な人もいました。人間は世界中そうですよね、いろんな奴がいる。
 Tさんて人がいて三鷹に家族で住んでて底抜けに優しい人でした。俺けっこう気に入られてたのか、あっちの人は相手を気に入ると同性でも肩組んだりするようで三鷹駅前を背の高いTさんに肩組まれて歩いたのは恥ずかしかったです。
 で、職場に一人昔から差別発言を平気でするオッサンがいるんですがその人もTさんとふつうに付き合ってたんです。一緒に社員旅行いって一緒に温泉入って。
 こういうのなんなんだろうと思います。国家(この場合中国)には敵愾心、憎悪を持っているにも関わらず個人とはふつうに友人関係を持てるその心の仕組み、魂のカラクリはなんなんだろう。チュウコクジンはずるいヤツばかりとか笑って言う時にTさんの顔は浮かばずマンガのようなカリカチュアされた中国人像が浮かんでるんじゃなかろうか。まさにメガネで出っ歯、カメラ下げた日本人像のように。

 法案の採決されたおととい、駅前で何人かの女性たちが戦争法案反対のフライヤーをまいていました。うちの母親くらいのお母さんたちでした。おお、ちょっと手伝おうかなと見てたら帽子にネクタイ、きちんとプレスされたスラックスのおじいさんが通りかかりざまにステッキを振り回しながら「お前らは何をやっているんだ。シナが攻めてくるんだぞ。馬鹿どもが!」などと騒ぎ出したのでまあまあ落ち着いてと興奮状態のじいさんを道の端に誘導し話をしました。シナが攻めてくる、スクランブルが、尖閣が、などと言い募るおじいさんの話をずっと聞いてたら85歳だというのが判りました。戦争終わったのが15歳の時かと思ったら泣きたくなりました。お母さんたちのそばにいるのもなんなので西友の入り口のベンチでいろいろ話をしました。マンツーマンで話すと茶目っ気あるし悪い人じゃない。なんなんだろうと思いました。

3.「いつまでもアメリカに守ってもらってる」


付け足しで4.「自分の国は自分で」
 今回の法案は自分の国を自分で守る法案じゃないでしょとしかいいようがないです。先に書いたように個別的で対処できる話でしょう。


 お互い顔の見える個人対個人だとよっぽどのことがないと(本気で)お前殺すぞとまでは至らないのに、なぜか国家対国家だと簡単に殺し合いの話になる。顔も知らない、会ったこともない人たちを十把一からげにナントカ人は鬼畜だなぞと言って憎悪する。
 なんか悲しすぎます。殺伐としてます。

 もっと想像力を広げて世界中いたるところに自分や自分の家族、友達みたいな人たちがいるんだと考えたらそこになにか光が見えるんじゃないかなあ。

 お花畑かもしれないけどまずは自分からと俺は思ってます。本当の敵はそれぞれの心の中に、俺の心の中にいるんです。まずは自分から。

             三浦雅也




















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最終更新日  2015年07月17日 22時06分52秒


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