音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2019年09月22日
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メキシコの“アーバン・ロック”の新定番


 カリフォルニア・ブルース(California Blues)は、アルフレド・ラジョ(Alfredo Rayo)率いるメキシコの4人組ロック・バンド。当初、マヌエル、ラミーロ、アルフレドのラジョ三兄弟(Manuel Rayo, Ramiro Rayo, Alfredo Rayo)が1998年にバンドを結成し、そこにカルロス・セグーラ(Carlos Segura)とアントニオ・サンティジャン(Antonio Santillán)が加わって、カリフォルニア・ブルース(California Blues)と名乗った。その後はメンバーチェンジを経ながらも、既にまとまったキャリアを積んだグループとして活動している。

 情報過少のため詳しくはよくわからないのだけれど、本盤『デスデ・アデントロ(Desde adentro)』は、2006年(?)発表の、おそらくは4枚目のスタジオ録音作と思われる。本ブログではこれよりも後に出た 『マヒア』 というアルバムを紹介済みだけれど、本盤は、同作と並んでメキシコの“ロック・ウルバーノ(アーバン・ロック)”の教科書的と言ってもよさそうな演奏内容である。

 冒頭の1.「オイ・ケ・ノ・エスタス・コンミーゴ(お前がいない今日)」とラストの9.「コモ・オルビダールテ(どうしてお前を忘れられるか)」は、リラン・ロール( 参考過去記事 )なんかの流れを汲む、センチな男のラヴ・ソング調のナンバー。いずれも女性に去られた男の未練いっぱいの、ある意味、メキシコ人男性の心にいかにも響きそうな詞の内容(笑)である。

 その一方で、シンプルなロックンロールの7.「デハラ・ジャ」があるかと思えば、9.「マリフアナ」のように、ハードロック調で表題がいかにも“都会的”(笑)なナンバー(ただし歌詞はなしのインスト曲)も含まれている。あと、個人的には3.「カンシオン・アノニマ(作者不詳の歌)」や6「トゥス・オホス・ソン(君の目は)」.も気に入っている。この手の音楽の需要はメキシコの都市部でコンスタントにある。既に一定のキャリアを持ったグループとして定着しているだけに、あまりにワンパターンすぎる展開に陥らない限り、彼らの楽曲は親しまれ、楽しまれていくのだろうと思う。


[収録曲]

1. Hoy que no estás conmigo

3. Canción anónima
4. Te vi
5. Di que volverás
6. Tus ojos son
7. Déjala ya
8. Día de invierno
9. Marihuana
10. Cómo olvidarte

2006年リリース。





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Last updated  2019年09月22日 06時18分40秒
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