音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2020年11月16日
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テーマ: 洋楽(3405)
壮大なる20世紀ロック曲のオンパレード盤


 ステイタス・クオー(Status Quo)は、イギリスのロック・バンドで、すでに半世紀を超える活動歴を持つ。ブギー・ロックの代名詞的なバンドで、本邦ではなぜだか知名度が低いものの、とりわけ1970年代~80年代にかけて多くヒットを放った。

 2000年発表の本盤『フェイマス・イン・ザ・ラスト・センチュリー(Famous in the Last Century)』は、何とも爽快な作品である。“ミレニアム”騒ぎに沸き、21世紀を迎えようというタイミングで出された本盤の表題にある“前世紀(Last Century)”というのは、もちろん、リリース当時に終わりを迎えつつあった20世紀のことを指している。

 そして、演奏されている曲は、文字通り20世紀を代表するナンバーのオンパレード的な内容である。ロバート・ジョンソンの8.「スウィート・ホーム・シカゴ」もあれば、チャック・ベリーの5.「ロール・オーバー・ベートーヴェン」もある。エルヴィス・プレスリーでよく知られる13.「ハウンド・ドッグ」もあれば、ボブ・シーガーで知られる2.「オールド・タイム・ロックン・ロール」も取り上げられている。

 バンドのメンバー(ヴォーカル、リードギター)であるフランシス・ロッシは本作のことを“やりたくなかった最悪の盤”と述べている。ジャケット写真に目をやると、エリザベス女王やジョン・レノン、プレスリーらに並んでメンバーも一緒にモノクロ写真で載せられている。確かに“やり過ぎ”感もなくはないのだけれど、筆者的にはこれはこれで結構よかったのではないかと思う。何より有名曲が次から次へとあのブギー・ロック調で登場するわけだから、聴き手としては素直に楽しむことができる。しかもこれを60分も70分もやらると、聴く側は疲れるだろうが、従来のLP時代以来のアルバム1枚分の時間(実際の本盤の収録時間は44分弱)に収められているのも楽しめるポイントと言えるように思う。


[収録曲]

1. Famous in the Last Century
2. Old Time Rock and Roll
3. Way Down

5. Roll Over Beethoven
6. When I'm Dead and Gone
7. Memphis, Tennessee
8. Sweet Home Chicago
9. Crawling from the Wreckage
10. Good Golly Miss Molly
11. Claudette
12. Rock'n Me
13. Hound Dog
14. Runaround Sue
15. Once Bitten Twice Shy

17. Famous in the Last Century

2000年リリース。




 ​
Status Quo ステイタスクオー / Famous In The Last Century 輸入盤 【CD】




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Last updated  2020年11月16日 06時11分41秒
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