音楽日記~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2026.08.13
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有名ヒット曲を含むバンド唯一のアルバム作品


 クリスタ・ガジ(Crista Galli)は、1980年代半ばにメキシコシティ近郊の衛星都市シウダー・サテリテで誕生し、急速に注目を集めたバンド。1990年、ヤマハのバンド・エクスプロージョンにも来日し、日本武道館で演奏したという。1993年にセルフ・タイトルのデビュー盤『クリスタ・ガジ(Crista Galli)』をリリースし、メキシカン・ロックの有名・定番曲の一つをヒットさせた。けれども、シーンに登場後の活動期間は長くなく、1995~1996年にバンドは分裂して解散した。結果的に、後の編集盤を除くと、本盤が彼らの唯一のアルバム作品ということになる。

 オープニング曲の1.「ヌンカ(ディガス・ノ)(決してノーと言わないで)」からも窺えるように、適度なポップさを持ったロックが彼らの身上である。3. 「バホ・ラ・ルナ(月の下で)」 は、エアプレイを通じて広く浸透し、メキシカン・ロックの定番曲として定着したナンバー。どこか妖しさを醸し出しながら哀愁あるメロディが展開されていくこのナンバーは、本盤の収録曲中でナンバーワンの必聴曲である。

 6.「アレーナス・デル・シレンシオ(沈黙の砂)」も、このバンドらしさがよく出た好ナンバーで、聴き逃がしてはならない1曲だと思う。ギターをメインにしてロックサウンドを強調するのではなく、ポップな音作りも躊躇なく取り入れ、それでいてロック・バンドとしての調和と体裁はきちんと保っているのが、上記3.の成功の要因でもあり、この6.を魅力的で美しい曲に仕上げている要素ではないだろうか。

 9.「カリシアス・デル・ビエント(風のやさしさ)」と10.「デ・ソンブラ・エン・ソンブラ(陰から陰へ)」もなかなかよくできた楽曲。前者は、アップテンポでギター演奏も印象的。対して、後者はまったりとしたやや妖しい雰囲気で、上の3.や6.に通ずる楽曲である一方、独自の世界観をロック音楽に落とし込んでいくという点で、同じ頃にメキシコのロック界で台頭していったカイファネスと通底するところがあるようにも感じられる。なお、後の再発CDには、“2009年リミックス”と記された3.「バホ・ラ・ルナ」の別ヴァージョン(これについても 過去記事 にリンクあり)も収録されている。


[収録曲]

1. Nunca (digas no)

3. Bajo la Luna
4. Herederos del imperio
5. En el viejo parque
6. Arenas del silencio
7. Cilindrero
8. Flores de nube
9. Caricias de viento
10. De sombra en sombra
11. Hierba mala
12. Bajo la Luna -remix 2009-


1993年リリース。




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Last updated  2026.08.13 06:12:18
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