コスモス娘のメモ帳

コスモス娘のメモ帳

姉の学生生活


さて、私立中高一貫校に通う事になった姉のその後だ。

姉は何を思ったのか化学部に入った。
ビーカーや試験管を買ってきては、
部屋で何やら遊んでいた。
一度家中に煙の匂いを満載され、
「家を燃やす気か~」とこっぴどく叱られてから、
部屋で火を使うような実験はやらなくなったが、
部屋のタンスの上には謎な液体が入ったビーカーが、
飾りのように並べられていた。
年頃の女の子からはかけ離れた装飾品だ。
そして、本棚からあふれた本が、うずたかく積まれていた。

とにかく凝り性の人で、
一時期「チーズケーキ作り」にはまった姉は、
毎週末チーズケーキばかりを焼いていた。
作りはするが本人はあまり食べない。
チーズケーキの次はシュークリームだったかな?
とにかくはまると一つのモノだけを作り続けていた。
もうちょっとバランス良くやってくれないと、
食べさせられる方も大変なんだけど・・・。

化学実験が大好きな姉だったが、理系ではなく文系。
その頃は「裁判官になりたい」と言っていた。
大学の志望は東大の文1。
が、中学時代の姉はあまり勉強はせず、
好きなことばかりに精を出していたような気がする。
それに、勉強しようにも体力が残っていない。
朝早く起きて、ラッシュにもまれながらの通学。
授業と部活を終えて、帰宅するのは6時過ぎ。
私と違って外遊びや運動をあまりしていなかった姉は、
とにかく体力が無かったようだ。
それで受験勉強をする体力があったのは不思議だが、
頭を使うのと身体を使うのは違うんだろうな。

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