ジャズの神様の思し召しのままに

ジャズの神様の思し召しのままに

2005年05月28日
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テーマ: Jazz(2004)
カテゴリ: ★★★★☆
今日のCD"Outward Bound"はドルフィーの初リーダー作だが、当時ドルフィーは31歳であり、ハード・バッパー達と比較すると相当遅い。いかに満を持してレコーディングに臨んだか、内容の安定度からも推測される。

この作品でのドルフィーの音楽はフリージャズではなくメインストリームの範疇だ。この作品に限らず、一部のフリー作品を除けば、基本的にはドルフィーはメインストリームの人だと思う。ドルフィーがフリーならビル・エバンスもマイルスもフリージャズとされるべきでは・・・。いずれにせよ、この作品のドルフィーであれば、フリージャズ嫌いの人でも美味しく食べられるのではないか、と思う。

私は、この作品を、名盤"Eric Dolphy at The Five Spot"への続くドルフィー音楽の軌跡として聴いている。ドルフィーはファイブ・スポットで繰り広げる壮絶なソロの原型が既に現われているが、衝き上げる何かが不足している感じだ。ひとつはフレディー・ハバードの能天気な演奏だ。ドルフィーのような生真面目系ジャズマンにハッタリ度の高いトランペッターはミスマッチなのだ。地を這うバスクラにキラキラ輝くトランペットでは可愛そうだ。ここはドロドロ系のブッカー・リトルやテッド・カーソンがお似合いなのである。もうひとつはリズムセクションである。ジャッキ・バイアードのピアノとロイ・ヘインズのドラムはかなり良い人選だったのだが、それ以上に衝き上げ度が高いのがファイブスポットでのマル・ウォルドロン&エド・ブラックウェルというドロドロ度の高いリズムセクションだったのだろう。ファイブスポットでの切羽詰まったギリギリ感はこの作品ではあまり感じられない。

この作品も良い演奏ばかりだが、特に感動的なのが"Gad to Be Unhappy"でのドルフィーのフルート演奏だ。ただテーマを吹いているだけでも胸にグッと来る。

猫麻呂ポイント:★★★★☆(4.5)
Eric Dolphy / Outward Bound (New Jazz)
Outward Bound





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最終更新日  2005年05月29日 16時18分42秒
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