ジャズの神様の思し召しのままに

ジャズの神様の思し召しのままに

2006年01月06日
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テーマ: Jazz(2004)
カテゴリ: ★★★★
マイルス・バンドを辞めたチック・コリアとデイブ・ホランドが、こともあろうにアンソニー・ブラクストンを加えたユニット「サークル」を結成し、フリー・ジャズをやろうとした問題作。結局、知的なコリアと痴的(これ、褒め言葉です)なブラクストンとはソリが合わず、短期間で崩壊したらしい。取りあえず、簡単な紹介をすると、こんな感じだろう。

中身はというと、「新主流派・ミーツ・フリージャズ」という、そのまんまな感じ。コリアとホランドのような優等生が、勉強はできるのに不良になってしまった問題児アンソニー君に連れられて、夜な夜なバイクに乗ったりタバコを吸ったり・・・というワルい世界を体験してみたものの、やっぱりシンナーには手を出さなかった。この越えられない一線を巡っての駆け引きが最高!などと書くと、全くのウソになってしまうのだが、コリアとブラクストンの掛け合いは、今となっては新鮮な感じがする。

しかし、実は最大の聴きどころはドラムのバリー・アルトシュルとブラクストンとの掛け合いや、コリアとアルトシュルの掛け合いではないか、と思う。この作品、アルトシュルがブラクストンやコリアの演奏をよく聴いて、見事に合わせているのが感動的なのだ。こういうドラマーはどんなスタイルでも気持ちよく聴ける。"73°Calvin(Variation-3)"や"Toy Room Q&A"での演奏が良かった。

実は、この作品を聴いて、チック・コリアのイメージが一変してしまった。こんな硬派なピアノを弾く凄い人だったとは・・・。

猫麻呂ポイント:★★★★(4.0)
Circle / Paris Concert (ECM)
Paris Concert





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最終更新日  2006年01月07日 17時32分12秒
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