ジャズの神様の思し召しのままに

ジャズの神様の思し召しのままに

2006年01月13日
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テーマ: Jazz(2004)
カテゴリ: ★★★★
1982年のパリでのライブ録音。この時期のゲッツは、コンコード・レーベルに"Pure Getz"を始めとする大人のジャズとでも言うべき録音を残しているが、それらのライブ版がこの作品で楽しめる。ライブ録音とは思えない程録音が良いのが嬉しい。

いきなりフランス語でのMCから始まり、気分はすっかりパリである。"めるしぃ、ぼぉくぅ・・・"しか分らないのだが、そんなことは気にしない。そう言えばゲッツの鼻に抜けるような音色はどことなくフランス語だなー、などと全く根拠のないことを考えながら聴いている。

この時代のゲッツは既にピークアウトしてしまっている。1950年代のカミソリのような切れ味もすっかり鈍ってしまい、「天上人」から「ただの人」に成り下がってしまった、とも言える。音色もかなり荒っぽくなってしまったようで "Blood Count"ではちょっと痛々しい。それでも、"Un Grand Amor"のテーマの吹き方や"Blue Skies"のエンディング等で「さすがゲッツは違うね!」という瞬間がたまにやってくる。

このライブ、曲がいいのも魅力の一つだ。ピアノのマクニーリー作曲の"On the Up and Up"と"I Wanted to Say"がとても良い。

ゲッツがいなくても、テナーサックス+リズム・セクションとして十分に楽しめると思うが、ゲッツのバックにしてはヴィクター・ルイスのドラムはちょっとうるさいかもしれない。

猫麻呂ポイント:★★★★(4.0)
Stan Getz / Live in Paris (Dreyfus)
Live in Paris





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最終更新日  2006年01月14日 23時28分51秒
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