ジャズの神様の思し召しのままに

ジャズの神様の思し召しのままに

2007年04月22日
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テーマ: Jazz(2004)
カテゴリ: ★★★☆
PrestigeやRiversideなどのFantasy系レーベルの販売権がビクターからユニヴァーサル・ミュージックに移った記念1,100円CDを買ってみた。これが開けてビックリ、超手抜きなのである。

何が手抜きかって、デジタル・リマスタリングはOJCのものなのである。今回のマクリーンのCDでは、Fantasy社のPhil De Lancieの1993年ものと書いてあるではないか。このオジサンのリマスターしたOJCは音が素晴らしかったので何も文句は言わないが、ビクターがK2で20bitで出していたのと比較すると、今どき16bitの音源からCDを作るのは如何なものか?と思う。音質はK2の重い音とは反対に明るく抜けた音であり、どっちが好きかは音の好みの問題だが、24bitに慣れた耳には16bitの音はやっぱり粗い。

手抜きついでに言うと、ライナーがショボい。LPのジャケ裏ライナーの英訳なら分かるが、OJC盤のビニールカバーの上に貼ってある一言コメントを和訳したようなものしかない。いくら1,100円だからって、これじゃあんまりじゃない!

それでも、1,100円の魅力は大きい。HMVの3枚で25%オフで買うOJC盤よりも安い。更に、新星堂ウェブショップなら1,100円から20%オフで買えるので、これであれば文句は言えない。そう思えば、日本語ライナーなんてどうせ読まないし、OJCマスターの音は日本人が下手にリマスターしたものとは比較にならない程良い。

このCDの内容についても触れておかねばならない。このCD、半分は聴く価値なしと言って良いだろう。"A Long Drink of The Blues"というタイトル曲が2テイク収録されているが、これがどうにもダメなマクリーンのテナーサックス(アルトではないのが問題)なのだ。今どき、こんなヘタクソでCDを出したら2ちゃんねるの格好の餌食になるだろう。その他3曲はマル・ウォルドロンとのカルテット演奏だが、全てバラード演奏となっている。こちらはお馴染みのマクリーン節炸裂で文句なしに素晴らしい。

猫麻呂ポイント:★★★☆(3.5)
Jackie McLean / A Long Drink of The Blues (New Jazz)
A Long Drink of The Blues





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最終更新日  2007年04月22日 21時46分14秒
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