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まあ おじさんの取り柄といえば
まず 第一番目が健康なことで
それから 好奇心が旺盛なこと
もひとつ言えば批評精神かなぁ
さても さても
このおじさん
ある日 100円ショップに行った
格別目的があった訳でもなかったが
(文学シリーズ)の文庫本に目を留めた
「文庫本が100円 しかも二色刷りのイラスト入リ!」
『安い! 』
そこで買ったのが 『北原白秋』
内容は懐かしい『まざあ・ぐうす』だったよ
『まざあ・ぐうす』の翻訳は
大正10年 白秋をもって嚆矢とされる
「こまどりのお葬式(ともらい)」
「セント・クレメンツの鐘」
「十人のくろんぼの子供」 など
物語風の童謡に子供のころ興味津々だったのを
憶えているが いま読んでもおもしろい
これは 摩訶不思議な物語りのおもしろさの他に
白秋の語法の格調と奇抜さに負うところが大きい
それよりも なによりも 日本の少年少女たちに
『まざあ・ぐうす』を紹介したいという白秋の眼差し
の温かさが感動を呼ぶ
白秋自身こういっている
<「マザア・グウス」の童謡は市井の童謡である。
純粋な芸術家の手になったのではなかろう。
しかしそれだからといって一概に平俗野卑だ
というわけにはゆかない。
・・・民族の伝統ということを考えないで、ただ
優秀な詩人の手になるもののみが真の高貴
な歌謡だと思うのはまちがいであろう。 私は
そうした妙な詩人気取りはきらいである。>と
そして そんななかに こんなのもある
朝焼け夕焼け
ひつじかいの気がかり
夕焼け小焼け
ひつじかいの後生楽(ごしょうらく)
とっぴょくりんのとん吉が
とっぴょくりんのとん吉が
おまんじゅうをいただいて
そとがわだァけのォこした
えッ? 後生楽って英語では何ていうの?
えッ? とっぴょくりんのとん吉なんて英語あるの?
なにせ好奇心旺盛なおじさんのことですから 今頃
になってすっかり『まざあ・ぐうす』のとりこになって
しまいました それなら早速原作(Nursery Rhymes)
に当たってみなくてはと
また 図書館通いが始まりそうです
三題噺 (おじさん・百円ショップ・まざあぐうす)でした
『まざあ・ぐうす』については 知りたいことが山程ある
のですが いつかまた お目にかかったときに お話
させてください