ぼくの細道・つれづれ草

ぼくの細道・つれづれ草

2011.05.26
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   西洋人にとっては
   怪奇な魚介・軟体動物が多い
   海鞘・海鼠・蛸・海胆・河豚
   ほや・なまこ・たこ・うに・ふぐ
   古代ギリシャの哲人アリストテレスが
   海胆に関心を持った理由も
   きっと
   海胆の怪奇性にあったに違いない


    <アリストテレスの提灯>が
    幽かにともる核の時代に
        (高野公彦)

   ところで
   怪奇性という点においては
   核を含めた
   原子の世界・原子力についても
   同様である

   怪奇という表現は
   至って文学的で
   これを自然科学に当てはめれば

    怪奇⇔未知⇔理解不能
   ということ

   多くの自称・他称専門家が
   既知・理解済とするのは
   大いなる誤解・思い上がりに基づく


   という謙虚な認識を持った上で
   その利用(原発はその一端に過ぎない)の
   スキームを構築してきたならば
   「ふくしま」の悲劇も
   これほどまでに被害拡散を
   もたらさずに済んだであろう

   しかしながら
   原子力村の住人たちは
   いまだに
   今後に起こり得る怪奇性の連鎖へ
   謙虚な想像力をめぐらすことが出来ていない
   この場合の出来ていないは物理的なcan notを意味しない
   もともと発想・発想する資質の持ち合わせがないという
   形而上的な欠陥なのだ
   専門家とは
   ある狭隘なカテゴリーに特化したオタクの謂いではない
   専門性とは
   ある現象から導く演繹・帰納のベクトルを
   自在に操りかつ過つことのない能力である

   メディアにしばしば登場する
   自称・他称専門家には
   理念も哲学の片鱗も広汎な見識も見られない
   そこに見られるのは
   傲慢で滑稽ともとれる
   他を見下した視野狭窄的な疾病性そのものである

   これは
   国民にとっては不幸である
   いまは IAEA の良識を俟つばかりである 






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Last updated  2011.05.29 14:39:24
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