有名な本だよね…でも、実は読んだことが無い。…予測としては「エルマーという名前の男の子が。世界中を冒険して、ライオンや竜などの動物たちとの交流を通してたくましく成長していく」…的な…? 道徳的な本ではないかと妄想。
「道徳的な本じゃないか」って構えていたんだけど…、良い意味で裏切られた。さほど道徳的ではない世界が広がっていて、ああこれは確かに冒険好きな子どもははまるな…と納得。
エルマーって、主人公のおとうさんの名前っていうところも、現実世界から物語の世界への橋渡しがうまくいくポイントだと思う。エルマーのお母さんもまたよくいそうな「わからんちんのお母さん」っぽくって現実世界にいそうだし、年老いた猫…が世界をあちこち旅してきた…っていう設定はいろいろな物語でもよく設定されているポイントだし…。ウーム、これははまる段取りがされている。
話の内容はちょっぴり毒づいているのに、挿絵がかわいいっていうところも、バランスが悪くって魅力的。
しかも…最後のページに「エルマーのお話は全部で3冊です」なんて書いてあって、ドラマの終わり方同様、「で、その先どうなるの?」…っていう気になる手法が使われている…。
多分だけど…アタシ達、続編の「エルマーとりゅう」も「エルマーと16ぴきのりゅう」も読んじゃうと思う📖 (作者の思うつぼ…というわけだわさ((´∀`*))ヶラヶラ)
図書館で本を借りてくると、時々レシート(借りた本の一覧)が挟まっていることがあるんだけど。このエルマーにもレシートが挟まっていた。
これがどこかの知らない誰かからのメッセージみたいで、面白い。
このエルマーを借りた人は、アタシの大好きな「いやいやえん」とダンシの大好きな「へんてこもりにいこうよ」も借りている。きっと好きな世界が似ているんだろうなぁ…と思いをはせてみたりする。