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ゆうべ一晩中 絶望と戦った…
そんな歌どおりの夜だった。
いろいろ悲しい事があったまま、久しぶりに眠った
昔の夢を見て目が覚めた。
少年時代の事をリアルに再現された夢を見たんだ
涙でぐしょぐしょで目が覚めた。
大阪府吹田市津雲台の千里ニュータウンに転校したての僕の少年時代だ
その頃、毎日新聞がやっていた毎日サッカー少年団というのに入っていた。
学校外の活動だった。でもクラスで一番目立つ住谷君が少年団にいた。
住谷君 あだ名はスミっちょ。小さな体にかわいい顔をしていて、女子にも人気があり
スポーツが一番で、いつも男子のリーダーだった。
転校したての東京弁の僕といつも遊んでくれたスミっちょ。
僕も彼が大好きだった。
たいていの少年が一番最初に好きになるのは、女子ではなく男子らしい。
これはやおいとか少年愛とか大それたものではなくw
まだ性の区別がつく前の純粋で、ごく自然のあこがれみたいなものらしいっす
スミっちょがいたおかげで、決して得意ではない毎週のサッカーの練習も楽しかった。
僕らは何かの大会に出た。僕もなんとかレギュラーを勝ち取っていた。
スミっちょは最後のコーナーキックをものにできず僕らは試合に負けた。
最後のヘディングを決められなくてスミっちょはぐしゃぐしゃに泣いていた。僕もスミっちょの肩を抱いてぐちゃぐちゃになって泣いていた。審判の笛がなったあとも、コートの片付けが始まっても、夕暮れの中、二人で悔しくてずっと泣いていた。
僕はそれからすぐまた東京に転校していった。
他の大阪の友達とは大人になってから再会したのに、スミっちょだけあれから会ってない。僕の記憶の中で、誰よりも小さな体でボールを蹴るスミっちょのまま、たくさん時間が流れた。
思い出の千里ニュータウンも今は高齢化に悩む町になったと聞く。
もうけっして取り返す事のできない楽しかった少年時代。
あんなに感情のまま泣いたり笑ったりして友達と遊ぶことはもう永久にない。
そして僕の描く少年は いつもあの頃スミっちょの面影を残す。