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スポーツでもアニメでもアイドルでも片思いの恋人でもなんでもいいんだ。自分が好きで好きでたまらないものをもってる人はそれだけで幸せなんだ。世間体なんかいいじゃないか。それより"好き"でい続けられている方が遥かに価値のある事だ。ずっと"好き"でい続ける事は、口に出すより遥かにむつかしい事なんだ。10年たてば最初の思いをみんな忘れて行く。だけどもし最初と同じ様に"好き"でい続ければ、その時間に見合う奇跡は必ず起こる。
という1年前の日記
の続編w
俺は毎週、1日だけ教師になれる。それは生徒がいてくれるおかげっす。
CG(コンピュータグラフィックス(という分野は、れっきとしたアートでありながら、もちろん技術大系の側面を持つ。教える側として、ずっと悩んでいた事があるっす。それは技術というのは、すたれるという事っすよ。これは大学の理工学系なんかも同じなんっすよね。よく 手に職
とは言うけれど、これだけものすごいスピードで、技術が新しくなっていくと、学校で覚えた事が、卒業する頃にはまったく役に立たなくなっている事も多いっす。
だから、俺は基本的には現場至上主義っす。学校に行くよりさっさと現場に出て働いた方がいいと思っている。
ま~でもさ。まだ何もわからない子供たちは、それでも何かを身につけようと、この学校に来て、俺の授業を受けてくれているわけだよね。だからすごいジレンマがあったっす。CGの本質みたいなものを、どうやったら感じさせる事ができるか。
ちょっと前の授業で、CGでの洋服の作り方と教えてたっす。生徒には最近のファッション誌を持たせてね。流行の洋服に目を向けろと教えたのは、今年が初めて。俺としては
「これからロジックを、覚えてもらうわけだけど、君たちは半年もすれば日本のエンターティメントの第一線で活躍するわけだから、ロジックだけを見るな。視野を広く持て。」
こうゆう思いがあったっす。
だから、いきなりパソコンには向かわせない。まず本当に洋服を作るがごとく、紙に鉛筆で、自分のデザインした洋服の型紙みたいのを書かせたっす。ま~それを下敷きにして、パソコンの中に架空の洋服をCGで作っていくわけ。
ところが、いっつも一番前で授業を受けてくれる腐女子でショタ(本人は否定)のM本君が、いきなり自分の書いた型紙を切って、張り合わせはじめたっす。
「いや、そここらはPCとソフトでやるところだから…」
と、言おうとしたのですが、ちょっとちがうなと思った。
パソコンを教える授業だけど、もしかしたらそうじゃなくていいのかなと思い。
その日は、全員に紙細工で服をつくってもらったっすよ。CGは難しい。覚えるのが大変と普段嘆いてた生徒たちも、何故かてきぱき手が進む。俺はなんだか「あれ?俺が本当に教えないといけないのはこうゆう事か?」と思いはじめたっす。また生徒に教わっちゃった。
うん。実際さ。毎日上書きされる技術なんてのは些細な事で、本来はどうやったら自分のイメージを具体化できるかっていう手順の速さみたいなのが大事なんっすよね。おそらくそれが出来れば、技術はあとからついてくる。そして、10年後まったく違うパソコンが生まれても、ここのところはいっしょだ。
3Dってやっぱ難しいのかな…
そしてパートナーのkage先生の発案で今日の実験授業を行ったっす。
去年までは、パソコンの中にポリゴンというのを使って自分のキャラクターを作らせるんっすけどね。今日はそれを捨ててみたっす。kage先生が考えたのは紙粘土! なつかしいよねw 子供の頃やったよねw そしてね。俺が思うに、粘土で立体化するのと、パソコンで立体化する作業は酷似している。つまり、自分がパソコンの中でこれからやる作業を先に粘土でシミュレートするわけだ。
そう言えば、ディズニースタジオではアニメを作る前に、必ずフィギュアを作る。立体化する事で、キャラクターの存在性を強力にし、世界観のすり合わせがうまくいくからだ。
今年のうちのクラスはほとんどが女子。それも腐女子率が高いっすw 3人の男子はすみっこの方でがんばってるっすw すごいんだよね。別に男子女子と分けたくないんだけど、普段、パソコンの難しい部分で優秀な男子約2名は、今回粘土では、女子たちにはっきりと負けているw
今日はパソコンなしね
女子ハイレベルっすねw
園児キャラみたいっすwね~ショタなの?ショタ
ひぃぃぃ 男子!なにやっとるかぁ!w
あい 時間切れっす。誰だw王蟲つくってるのw
この実験授業が成功かどうかはわからないけど、秒速で消え去っていくロジックを詰め込むより、長い時間、身につくと思ったっす。でも答えは10年後の日本のアニメ映画かなw まだ世界一でいられるかどうかは、君たち次第だと思う。ま~俺もあと10年は現役でいるつもりだがなw