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生徒はmixiばっかりなので、mixi先行掲載した日記っすwマイミクと楽天かぶってる人は二度読み注意!!
とにかくこのコンクールに応募して賞をとれと言った 子
が、本当に応募して賞をとった。
こう努力すれば、必ず君はクラスで一番のCGスキルを身につけられると指導した子が、本当に短期間でクラス1になった。
君は撮影(コンポジット)のほうが向いているから、撮影のスキルを伸ばせと伝えた少年は死ぬ気でスキルを身につけてもう一人前の技術者になった。
君には幻想ばかりでリアルがない。クリエイションとは幻想をリアル化する作業だと教えた 少女
は、最後の最後に自分のリアルにたどりつき、立派なCG作品にしあげた。
もちろん俺の影響なんて、その子たちから見たらほんの些細な事だと思う。
だけど、俺からみたら嬉しい事だ。これほどたくさんの生徒が、俺に向かってきてくれた。現実と戦ってくれた。本当に素晴らしい子供たちだ。俺は君らと会えてよかったよ。
あと1年もしないで、この子たちは日本のアニメーション映画やテレビシリーズのさまざまな作品のテロップに名前を連ねる。10年すれば、手塚治虫や宮崎駿たちと肩を並べる偉大な作家になっているかもしれない。日本はもっとこのアニメという文化を大事にするべきだった。でも日本政府は軽視しつづけた。それがどうだ。今や日本を代表するビジネス。いや日本の最後の砦にまでなっている。
俺はまさに10年後20年後の宮崎駿に教えているのだとは思う。
だけどやっぱり俺がこの子たちにしてあげたのではないと思う。
この子たちのおかげで、俺の存在に意味が出てきたのだと思う。
親は子供がいるから親であると思う。先生は生徒がいるから先生をやってられる。
総理大臣だって国民がいなきゃ総理大臣ではない。
親や先生が子供を存在させているのではない。逆だ。子供がいるから俺らの存在に意味が出てくるのだ。
「でもブン先生とまだこれからも会えるのでしょう?」
一人の女生徒が寂しそうに俺に聞く。
「もちろん会えるよ?だけど先生としては明日から俺は新入生のものだからね。」
こんな思いいれの強い生徒が何人もいたから最後の授業の後、今年は別れが少し辛かった。
生徒たちと別れて、少し感傷的になって、電車の中で少しだけ泣いたよ。