伊坂幸太郎



伊坂幸太郎



「ラッシュライフ」

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泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。父に自殺された青年は神に憧れる。
女性カウンセラーは不倫相手との再婚を企む。職を失い家族に見捨てられた男は
野良犬を拾う。幕間には歩くバラバラ死体登場-。並走する四つの物語、交錯する
十以上の人生、その果てに待つ意外な未来。不思議な人物、機知に富む会話、
先の読めない展開。巧緻な騙し絵のごとき現代の寓話の幕が、今あがる。
(「BOOK」データベースより)

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いやぁ~、面白かったぁぁぁ~~
さまざまに絡み合った糸が、見事繋がっていく面白さ!
表紙のエッシャーの騙し絵、そのもののような凝った構成には脱帽でした。
特別、底が深い話ではないものの、これだけのコマを上手に活かせる
というのはタダモノではないですね~



すっかり感心して娘に話すと「彼の本は面白いから、もうほとんど全作品
読んだよ~」とか。
あらら(◯o◎;)
娘に遅れをとってはならじ(笑)と、彼の本、読みあさりました^^





『オーデュボンの祈り』 

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既存のミステリーの枠にとらわれない大胆な発想で、読者を魅了する
伊坂幸太郎のデビュー作。
コンビニ強盗に失敗した伊藤は、警察に追われる途中で意識を失い、
見知らぬ島で目を覚ます。仙台沖に浮かぶその島は150年もの間、
外部との交流を持たない孤島だという。そこで人間たちに崇拝されて
いるのは、言葉を話し、未来を予知するというカカシ「優午」だった。
しかしある夜、何者かによって優午が「殺害」される。。。。。

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「江戸以来外界から遮断されている島」や奇奇怪怪な人物が次々に
登場し、なんとも人を食った設定ですが・・・・読み進むうちにスッカリ
伊坂ワールドの虜になってしまいました!!



ユニークなキャラクターが次々に登場する摩訶不思議な物語だけど、
話のそこここに温かさが滲み出てて、読み終わったあと、爽やかな
風に吹かれたような爽快感が残る・・・・・そこがとても魅力的☆
とても、デビュー作とは思えないくらい独自の世界がキッチリ構築されてる
のも素晴らしいし・・・・う~ん、惚れちゃったぜぇ~♪(笑)





『チルドレン』

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こういう奇跡もあるんじゃないか?
まっとうさの「力」は、まだ有効かもしれない。信じること、優しいこと、怒ること。
それが報いられた瞬間の輝き。ばかばかしくて恰好よい、ファニーな「五つの奇跡」の物語。
吉川英治文学新人賞作家、会心の受賞第1作!(amazonより)

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彼の本は軽やかさが身上かも。
他の作品も読みやすかったけど、今回の『チルドレン』は一段と
軽みに磨きがかかってて(?)スイスイと読み進めました



家裁調査官の先輩、陣内さんのキャラが突出してて愉快愉快~♪
このメチャ濃いキャラ陣内さんの存在感でなりたってる作品とも
言えるのでは?



短編集なんだけど、話は全部繋がってるんですよね。
そのへんの構成が、また実にウマイ☆



この作品「wowowでドラマ化」したことあるとか。
主演は坂口憲二さん。
問題の陣内さんは大森 南朋(おおもり なお)さんという役者さんが演じたようです。
どうも芸能関係は疎いので、大森さんと言われてもピンときませんが
・・・有名な方なのかしら~?
陣内さん役を、どんなふうに演じたのか興味あります^^



他、既読本
『アヒルと鴨のコインロッカー』
『重力ピエロ』
「グラスホッパー」
「終末のフール」
「 魔王」




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