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嫌な予感はしたんだよな。那覇に戻ってきて何となく喉の調子がおかしい。イソジンうがいはしたけど、帰ってきてもビールやら何やら飲み続け、免疫力下げるようなことはしちゃいけなかったのだけど・・・翌日になって喉の腫れが拡がっている。これで熱でも出てきたら、これはまたぞろ・・・玉城デニー知事も最近コロナ感染したそうで、何となく終わったかと思いきや、また復活傾向?以前は風邪なんか引かなかったのだけど、コロナ以降って、こんな風に突如症状が出ることが何度かあって、風邪かインフルかコロナなのか訳がわからない。でも、症状からすると、やっぱりコの字なのかな。3日続けて数千人とか収容のホールにいたわけだし、飛行機やらバスやら色々乗った。もう、常にマスクをしているわけでもないので、予防態勢は疎かだったといえる。それにしてもなあ・・・熱は今のところ37度台なので、今日も、多分明日も出勤(在宅)はするだろう。念の為、葛根湯は2錠飲むけど、もし熱が38度台になるようならタイレノールの出番ってことになる。何とか、明日のBリーグ・ファイナル・ゲーム3までには治して、ちゃんとオリオンビール飲みながら観戦したいところだけど・・・まあ、それでまた悪化する可能性はあるけど、この際それは仕方ない?肝心要の時に困った事態だ。まあ、今回は結構ハードな旅だったとはいえ、自分の体調管理の至らなさに反省しきり。何とか明日は体調万全で臨みたいけど、無理かなあ?
2024年05月27日
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はい、Bリーグ・ファイナル・ゲーム2です。残りのあんだぎーを食べてそそくさと家を出る。もう次回は7月なんだよね。その際は色々荷物持って帰るように・・・結局、今日も新横浜駅へ。今日は試合開始が13時だけど、また2時間近く前に。新横にも駅そばがあるので、そこで、かき揚げそばを1杯、470円也かあ。今回はせこいけれども、横浜アリーナ近くのコンビニで500mlの缶ビール1本買って、それを空いたさんぴん茶のペットボトルに注いで持ち込む。昨日あまりチェックされなかった、同じ係員を狙って入場。今日は少し奮発して2階のアリーナ席。ただ、視界は昨日の3階席の方が良かったという印象。バスケの試合って、コートサイドで見るか、全体が見渡せる上の方で見るかのどっちかだね。ただ、応援の熱量はさすがに違う。お隣も後ろも声出すし、ペンライトだの敵のフリースロー妨害グッズ?とか用意周到。ホワイト&ゴールドTではない当方は、ちょっと肩身が狭い。来季は早めに買うとしよう。ただ、今日は接戦というかリードを許す展開。ああ、ハラハラさせてくれるキングスがまた・・・優勝セレモニーで空港へ行く時間が遅れることを懸念していたのに、まさかまさか・・・ハーフタイム、外出の暇はなく、結局、ビールは500mlだけで、ホットドッグは会場で買ってしまった。だから横アリでの出費は700円。後半、とにかく、ファウルファウル。横アリのモニターあまり大きくなくて確認が出来ないのだけど、あれがファウルかよ?ってのが、やたら続く。レギュラーシーズンのキングスと広島の試合でも、明らかに誤審というか、広島が勝つように誘導してんじゃねえか?ってのがあったけど、今回も?これは審判云々というか、リーグの思惑が透けて見える印象だ。昨日も書いた通り、沖縄と広島のチームの対戦というのは些か地味。リーグも、本当は河村のいる横浜と冨樫のいる千葉なんてのを期待していただろう。2日続けて1万人超の観客ではあるけれど、関東近県のチームが出ていれば、もっと動員が望めたかも知れない。なら、いっそゲーム3までいった方が興行収入も得られるし、テレビ放映権料も・・・僕が経営者でもそんなことは考えないでもない。キングスは勝負強いから何だかんだ最後は勝つだろう。それをリーグの連中も見越して、だったら、1敗させてもつれ込んだ方が世間的にも盛り上がるだろなんて考えたか否か。とにかく、終盤は、試合の流れを断ち切るようなファウルコールの連続で、内容的にも実にスッキリしないものになった。またまた最後に方に岸本が一発決めたけど、点差が大きく逆転にまで至らず。すっごい気分悪い負け方だった。ただ、キングスがダメで負けたって感じじゃなくて、そこがますますわじわじするところ。幸ではない不幸だが、お陰で羽田空港には早めに行けた。新横でさんざ売っていた崎陽軒シウマイまん、羽田でも売ってるだろうと敢えて買わなかったけど、今回はなぜかなかった(爆)。ありきたりのカツサンド(今更遅い!)を機内で食べながら、ビールもオリオンではなくサッポロだよ。理想的であった昨日一昨日から一転、今日は何かと思い通りにいかぬ日だ。いつもは浮かれた観光客に囲まれる沖縄へのフライト、今回は、ぐったり疲れたキングスファッションの人ばかり(自分もだ)。いや〜、火曜もまた試合観戦になるとは。これで色々予定も変更せにゃならん。しかし、いつも試合観戦してる常連さんたちは、こういう事態も織り込んで火曜まで関東に滞在なのかな?宿は鶴見の親戚の家とか?今度誰かに聞いてみたい。まあ、2連覇はするとは思うけれど、まいったね。ホント、広島の朝山のセリフではないが、リアルに最高の景色を見たかった。那覇の部屋で、配信かテレビで、その景色は然と見届けるとしよう。
2024年05月26日
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夜行バスに乗ったのって何年ぶりだろう?昔は大阪行く時もよく乗ったけど、一時期、事故が相次いだりしたこともあって利用を控えるようになった。でも、今回は事情と状況故に。本当は新横浜直行のバスを取った方がよかったわけだけど、もしもの場合も考えて新宿行きにしてしまった。いやあ、この辺、完全に信じてないかのようでいけなかったですね(汗)。ダービー開催前日で賑わう新宿三丁目でちょいと風呂に浸かる。本当は寝たかったのだけど、寝られるような場所はなかったのが誤算。2000円で朝食食べ放題は、まあよかったのだけど。で、やって来ました、横浜アリーナ。ここも一体何年ぶりだろう?何かのライヴで来たにしても相当昔だ。試合開始の2時間近く前だけど結構人は集まっている。はい、琉球ゴールデンキングスと広島ドラゴンフライズによるBリーグ・ファイナル・ゲーム1。勿論、キングスTを着てはいたけど、本当はホワイト&ゴールドの“団結の力”Tを着なければならなかった。会場で売ってるかと思いきや売り切れとのこと。まあ、今日は3階スタンド席だからよいか・・・問題の手荷物検査、何せ今回は旅の荷物(大きめのリュックサック)を持っていて大阪を経由して来てるわけだから、昨日買った551豚まんも入っているし、沖縄から持ってきた、さーたーあんだぎーも入ってる。でも、そこらは特に問われず、要は瓶、缶が入ってなければということだった。ちょっと早いけれどもビールを買いに。しかし、2階や3階の売店は現金払いかペイペイくらい。おいおい、電子マネーも使えんの?すると、1階の入口側の売店は、スイカやら何やらも使える。加えて、そこは2階や3階よりも、なぜか列が短い。それはいいのだけど生ビール1杯900円?東京ドームよりひどいね。しかも、フタがなくてこぼれそう。ホットドッグは700円だが、これも紙に巻いてあるだけで、後で食べようとすると困るのだ。今回はキングスがホームの扱いで、ホーム側の3階スタンド席、視界は充分。思ったよりもコートへの距離も遠くない感じ。しかし、座席にカップホルダーもなくてビールは持ったままでないと。いやいや、沖縄アリーナがいかに優れた会場であるか、ここよりも全然上だろう。とまれ、ここいらの対応は今日の状況を踏まえて、明日は対策を講じるとす。さて、前述の通り、ホーム側になるキングスはホワイト&ゴールドで固められ、一方、アウェイ扱いの広島はいつも通り赤。会場を見渡すと赤も結構いるけれど、白6:赤4くらいの割合に思える。歓声についてはキングス側が圧倒する印象だ。まあ、案外、気合入れて沖縄から来る人の方が多くて、広島は距離的にも中途半端なのかなと思う。加えて、広島がファイナルまで行くとブースターたちも予想してなかったのではないか。キングスは、昨季のこともあるから、きっといくだろー!って信じられるたけどね。主にコンサートの会場だから、音響は優れているというか、とにかく音がでかい。レーザー光線でのセレモニー的なものもあるが、いや〜、これは沖アリの方がって、やっぱ、あそこでファイナル開催すべきだよね。その場合、キングスがファイナルにいってしまったら厳しいだろうけど。横浜故に、鶴見周辺在住の沖縄ルーツのブースターも多く詰めかけているのかも知れない。1万人を超える観客だったようだけど、完全に満席ではなかったのではないか。そりゃあ、千葉だの東京だのが勝ち進んだ場合に較べれば、地味な対戦ってことになるだろうから。試合内容については別のとこで読んでもらうとして、前期のファイナルでも感心したのは、オフェンスの時はホームでいつも流れているメロディ(キングスなら“笠之段”)がちゃんと流れること。3階スタンド席は、まあ周囲もそこそこの熱量だったかな。あと、タイムアウト中のダンサーズのパフォーマンス、キングスダンサーズの“ドント・ストップ・ビリーヴィン”がいつもよりもロングヴァージョンで踊り甲斐があったことだろう。ハーフタイム、何かやってたかな?またビール買いに行ったから。結局、この日は横アリで2500円使ったけど、明日はどうにかしないと。ハーフタイムはというか、外出も出来るようだから、そこらも利用して・・・試合は、第1Qからディフェンスが機能して点差がつき、これ圧勝じゃない?と思いきや、そこはいつもハラハラさせてくれるキングスだから、第4Qには結構追いつかれて、おいおい。そこはまたしても岸本隆一の一発、二発で突き放しという理想的な展開、昨日に続いて大いに泣いたよ(笑)。大満足の試合内容で、横アリ全体が(少なくともホーム側は)大きな幸福感に包まれたけど、ふと考えたら、明日、勝利したら優勝セレモニーがあって、それを見ていたら帰りの飛行機に間に合うか怪しくなるのでは?なんて思えたけど・・・試合終了後は新横浜駅ではなく、バスで菊名駅へ。そこから埼玉の家に1本で帰れるのでね。駅そばがあったから、明日は菊名で降りて、まずはそば食べて歩きで横アリでもいいかも。して、ようやく家に帰還・・・家は今夜1泊だけで明日はまた早めに横浜に向かうわけなので、早めに寝るとする。そもそも、夜行バスで眠れなくて眠いの何の。明日のゲーム2も制して、最高の気分で沖縄に戻れますように!
2024年05月25日
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さて、ツアーの始まり。那覇空港から座席の狭いピーチエア便で、まずは大阪に向かう。パフュームの大阪ドーム公演を見て以来4年ぶりだが、今回の滞在は8時間程度となる。かなり久々の関西国際空港、鉄道に乗るにはターミナル間を移動せねばならないが、異様に広いね、米軍基地かと思ったわ(爆)。急ぎJR線だが、以前持っていたピタパカードはもう解約してしまい、スイカで改札には入れた。でも、オートチャージにはならんのね・・・関空快速で向かうは、前回降りた大正でも無ければ、いつもの新今宮でもない。大阪駅で降りて、相変わらずわかりづらい地下を歩いて、見つけた551蓬莱の売店。みな保冷袋持参でチルド製品を買っていく。僕は持ってないけど、まあ、明日(しかも夕食用)までは大丈夫じゃない?そして、大好きな新梅田食道街へ。前回は食べられなかった串かつを!松葉総本店、17時台なのに混んでいる。黒生で紅生姜だの若鶏だの6本くらいをバクバクっと食べて滞在20分弱で店を出る。これで充分、して、歩いて中之島方面へ向かう。「リヴァーダンス」の今回は25周年記念公演と謳われている。25周年というのは来日がということなのかな?初演は1995年で、本来は29年のはず。初来日が1999年で、僕はその際に2回見ていて、その後、回を重ね、今回は6度目の来日にあたるけど、都合では5回見てるかな。前回の来日以来9年ぶりの公演で、僕の鑑賞もまた然り。前回も、この川の側のフェスティバルホールでの鑑賞だった。この会場は改めていいね、立地的にも設備的にも。19時開演、まずまずの入りかな。席は前から13列目で、これは遅めに取った割に前回よりも前の席だ。まずは、過去の名場面を回顧する映像が流れ記念公演であることが謳われる。女性独唱で始まりフルートが引き継ぐ。今回もバックの演奏陣はミニマムな態勢だ。ナレーションは英語で日本語訳等は出ない。まあ、出なくても充分楽しめるのだけど、物語の理解のためにはあった方が望ましくはある、今回はパンフの発売もないようだし。演奏のテンポが上がって、パーカッション、フィドルが加わり、ダンサーたちがワラワラと舞台上に。男女総勢17人かな。演奏陣はミニマムでも、やはりこの人数のダンサーが一斉にステップを踏み始めると、さすがの迫力で早くも圧倒される。ああ、かつてのあの感覚が蘇り鳥肌が立ってくる。そして、プリンシパル登場、今回は、アナ・メイ・フィッツパトリック、こちらは如何にもアイリッシュな名前だけど、もう一人がブランドン・アサザワ、おお日系かい!前回の公演時に、ダンサーの一人に現地採用された日本人も参加していたけど、今回はとうとう日系のプリンシパルか。どういう出自の人なのか、取材記事とかどこかにあったらいいな。背はあまり高くなく顔立ちは東南アジア系の感じだったけど、アサザワさんのステップは、過去のプリンシパルたちにも全く引けを取らない素晴らしいもの。相変わらずアドレナリン全開のオープニングだ。そして、タップシューズではなくトゥシューズで女性陣が幻想的に舞う“カウンテス・キャスリーン”、そこに太鼓の男性陣とダンサーが加わって再び圧巻の揃い踏みステップ。先のフルート奏者はイーリアンパイプを演奏、続いては彼による独奏。初代は名手デイヴィ・スピレーンの担当だった、あのインストナンバーね。こういう独奏が随所に挟まれるのはダンサーたちの着替え時間確保の意味もあるわけだけど、派手なダンスを披露するだけのショーではなく、アイルランドの伝統文化(それ以外の要素も色々あるけど)を遍く伝えようと言う意図も、しっかり感じられる演目になっているのだ。続いて、最も男っぽい演目というか、演奏は無しでステップ音だけで見せる聞かせる”サンダーストーム”になるが、以前よりもマッチョさが薄れている感じ?そして、“ファイアダンス”でフラメンコダンサーが登場する構成も変わってないな。ここらのソロが何という人の担当なのか、今回は情報が無いのが玉に瑕。その後の、月夜をバックに上半身裸のアサザワさんとフィッツパトリックが、合唱とパーカッションをバックに舞う”シヴナ”という演目は、僕は初めて見るような気がする。最も現代ダンス風の演目という感じで、二人のプリンシパルの技が存分に発揮される見せ場でもある。“スリップ・イントゥ・スプリング”は再びバンドの演奏パート。以前はフィドルもツインだった印象だけど、女性クラリネット奏者とパーカッションでソロを披露。初代プリンシパル、マイケル・フラートリーが立ち上げた「ロード・オブ・ザ・ダンス」は、この辺をかなり派手に見せていた印象だけど、こちらは嫌味にならぬ程度の熱演で。何かでも、もう一人ギター奏者がいたらいいなって思えるのだけど。そして、中締めの“リヴァーダンス”。初演で合唱を務めていたアヌーナは年末のケルクリで来日するね。とまれ、太鼓陣も加わり、プリンシパルのソロもたっぷり披露され、最後は勢揃いで一糸乱れぬパフォーマンスが繰り広げられる。すでに随所ではあったけど、もうここで感動の涙が止まらなくなる。やはり、こういう生のステージは、何物にも変え難いものがあるな。もうコロナも過去の話のようになりつつあるけれど、こういうものをしょっちゅう見ることが出来ていた、コロナ前、そして円安前の時代はどんなに豊かであったことか。いや、まだ半分、20分の休憩を挟んで後半に続きます。ホール内でのアルコール販売はないとかいう話だったので、開演前に同じ建物内のハブでギネスのハーフパイントを一杯引っ掛けてきたのだけど、ギネスはないけれどホールの売店でもビールやワインはあった。というわけで、開演前に赤ワイン、休憩中に白ワインで、しっかり出来上がる。後半は、“リフト・ザ・ウイング”のイントロから“ハーベスト”、片田舎の村人が賑やかに舞い踊るほっこり場面。そして、“リフト”の独唱。船旅から帰った男たちと女たちが束の間の再会を喜び合うという設定か。そして、ここからは世界のダンス見本市的な内容に。“トレーディング・タップ”は、NYブルックリンを舞台に黒人二人が華麗にタップを踏む。そこに現れる3人のアイリッシュ、最初は対立するようで「ウエストサイド物語」風だが、次第にお互いの技を認め合っての競演に。以前は、上半身固定のケリーダンスを黒人側が揶揄するような箇所があったと思うけど、今回はなかった。ここは本筋以外の場面では最も盛り上がるパートと言える。しかし、今日日なのだから、「リヴァーダンス」もヒップホップ要素を加えてもいいのではないかななんて思った。今日日“ラシアン・ダーヴィッシュ”はひょっとしたらオミット?なんて思ったけど、しっかり残っていた。ここのアクロバティックなダンスも見事だからね、やっぱり、欠かせない。毎回思うけど、ここでのダンサーは、アイリッシュ陣とはまた別なのか、彼らが兼ねているのか。フィナーレで別個に登場するところを見ると、別なのかな?とも思えるけど、先のタップの場面だけの黒人ダンサーといい、演奏陣はいくらかミニマムにしても、ダンサーズの数は減らすわけにはいかない。そうすると、ショーそのものの醍醐味が失われてしまうだろうから。そして、勿論、フラメンコも。これはソロの見せ場なので名手でないと務まらない。“アンダルシア”で再びの見せ場がある。でも、やっぱり、フラメンコも弾きこなせるようなギタリストが一人欲しいな。次は闇夜に浮かぶアンコールワットの彫像のようなのをバックに独唱からスタート、そして、フィッツパトリックと女性ダンサーたちが登場して、囁きのような歌唱とパーカッションをバックにステップを踏む。これが近年追加された新パート、“アンナ・リヴィア”のようだ。ジェームズ・ジョイスの「フィネガンズ・ウェイク」の一節から取られた女性讃歌で、前半の“サンダーストーム”と対をなす構成とのこと。この辺、歴史を重ね時代と共に練られてきている印象。そう、女性ダンサーの見せ場が以前よりも増えているのだ。フィドル・ソロからのトラディショナル演奏でショーも終盤だ。パーカッション奏者はバウロン技を聞かせ観客の手拍子を誘う。この辺の演奏パートでも、しっかり観客をのせて魅了するあたりはさすがだ。そして、僕が持っているような初期のサントラ盤には、なぜか収録されていない“ハートランド”がゆったりと歌われて、いよいよフィナーレへと入っていく(曲目も結構変わっているので最近のサントラ盤を買わないとと思う)。ただ、いつもながら思うのだけど、フィナーレって案外短めな感じがするのだ。あのダンスは、ここまでにさんざん見せてきているから抑えめ?なのかも知れないけれど、おさらいとばかりに速射砲ステップや集団ステップをガンガンつるべ打ちでいいのではと。あれ、これで終わり?って思えちゃうんだよな。本来はここでスタンディング・オベーションのタイミングだと思うけど、何となく逃してしまうのも、そのためかなと。結局、カーテンコールでも観客が座ったままの状態が続いて、おいおい、立たないと何でしょーとハラハラする。いや、観客は自分も含め、大いに堪能し魅了されたのは間違いないのだけど、何となく日本人のショー見物の不慣れさがここでも?カーテンコールももう1回くらいあるかなと思えたけど、あっさりと“本日は終演”アナウンス。ショーそのものは文句なく素晴らしかったけれども。僕なんか4分の3くらいは泣いてたからね(笑)。改めて25〜30年続いているショーのクオリティの高さに感心し、かつ、コロナ以降、現在に至るまでライヴはご無沙汰気味な上に、こういう舞台実演ものは、ただでさえ久しく見る機会がなかった。ホールではリピーターチケットというのが売られていて、少し割引になったのかな?大阪にいるなら明日もまた見に来たかったくらい。昨日が初日で土日まであと4回公演があるわけだ。因みに、東京公演では別のプリンシパルだったらしい。演者も含めた、この辺の詳しい情報が上がっていないか探してみないとな。とにかく、実演ステージの素晴らしさを存分に味わうことができた夜。今更ながら、やっぱり、シンガポールで「ハミルトン」を見ておくべきであったと。どうにか、もう少し時間がありそうなので、再び同じ建物内の地下のハブで、今度はギネスを1パイント。しばらくすると、演奏者?っぽい客が数名。ダンサーと違って早めに飲みに来られるもんな。もう少しいれば前回のようにダンサーたちにも会えたかも知れないのに。しかし、22時50分の夜行バスに乗るために徒歩で30分余の乗り場に向かわねば。またいつか大阪、そして、「リヴァー」にもじっくり再会できる機会がありますことを。
2024年05月24日
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いよいよ、明日に迫った大阪&横浜&ナイチ帰宅ツアー。今だから言うけど、本当に琉球ゴールデンキングスがBリーグ・ファイナルに進むかどうかは、ちょっと半信半疑ではあった。でも、信じなきゃと飛行機を押さえたのは先月のこと。そして、見事、勝ち抜いて、ファイナル進出を果たしてくれた。目指すは二連覇だ。さて、飛行機は取ったけど、肝心要のファイナルのチケットは本日発売。折よく在宅勤務に戻ったので、休憩時間はチケット取得に徹することが出来た。正直、今回は沖縄と広島のチームの戦いなので、関東近県に在するチームのように、押しの人たちが押しかけることは少なめで取得は可能だろうと踏んでいた。これが、横浜や東京のチームだったら別だろうが。それでも、ゲーム1のチケット取得には1時間くらいかかった。期待の割にせこくて何だけど、二番目に安い三階席をゲット。いいんです、見られればね。ゲーム2は業後の18時より発売。こちらは、思いのほか早めに、ゲーム1よりは1000円高いアリーナ二階席をゲットした。それでも二日分でそこそこの出費だよ。加えて、横浜アリーナで、キングスグッズの出張販売があったら、“団結の力”Tシャツを今更ながら買おうと思っているから。キングスTは着ていくけれど、やっぱり、ホワイト&ゴールドで揃わないとね。これで、25日26日のスケジュールが確定。ファイナルを観戦するのは2013〜14シーズン以来10年ぶり。その際は、有明コロシアムで、BJリーグ時代のキングスと秋田ノーザンハピネッツとの対戦だった。キングスの岸本隆一はまだ新人、一方の秋田には、あの冨樫勇樹がいた。結果は、キングスが冨樫を押さえ込んでの勝利。優勝を間近で見られて感無量だった。そして、Bリーグ・ファイナルの観戦は初めてと言うことになる。昨年の初優勝は、勿論、嬉しかったけれども、猫が死んでしまったばかりで、嬉しさも半分ではあった。今回、二連覇を見ることが出来れば、これはもう昨年以上の無上の喜びを得られることだろう。信じていてよかったのだ。して、その前に、まずは大阪行き。「リヴァーダンス」9年ぶりの来日公演も楽しみだ。ファミマでチケットを発券してサントラ盤を聞いて備える。大阪での滞在時間は少ないけれども、串かつ食べて551豚まんが買えたら言うことなし。大阪から翌日は横浜へ行き、試合観戦後に、ようやく埼玉の家に帰還。猫の墓ケアはするけど、この旅程では親の顔は見にいく暇がない。そして、翌日も家から横浜へ、試合を見終えたら羽田へ直行、那覇へ帰還のスケジュールだ。誠に親不孝で何だけど、今回ばかりは、許せ!というところだ。ほな、行ってまいります。ちばりよー!
2024年05月23日
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CSザ・シネマではジョン・カーペンター監督作品を続けて放送。録画の中から未見だった「クリスティーン」'83をチョイス。これは、カーペンターという以上に、如何にもスティーヴン・キングっぽい内容だな。原作はキングらしく長くて、車の持ち主の物語も綴られているそう。しかし、カーペンターによる映画版は、シンプルに呪いの車が周囲を次々不幸に陥れていく様を描く。これはこれでなかなか面白い。車には詳しくないけど、如何にもアメ車っぽいプリマス・フューリーと、それに取り憑かれたオタクっぽい高校生(には見えない、みんな)、カーラジオから流れるロックンロール。キングもカーペンターも好きそうなものを集めている感じで、共鳴し合ったのだろうなと思える。主役であるクリスティーンは、感情を持った車?というだけでなく、どんなにぶち壊されても自分で再生していくという超自然生物のような存在。ロイ・アーボガストが手掛けたのであろう、この車の再生の場面が見事だ。映画の予算的にも最も注がれたのは、この部分らしい。故にキャストは地味だ。でも、「殺しのドレス」にも出ていたキース・ゴードンはオタク男役にハマっている。ハリー・ディーン・スタントンが、日本なら蟹江敬三が演りそうなクセのある刑事役で登場。クリスティーンが目覚める瞬間、流れるのがリトル・リチャードというのはいいね。ヒロインのアレクサンダー・ポールは、“ロックンロールは嫌い”なんて捨てゼリフを吐くのだけど。最初と最後に流れるのはジョージ・サラグッド&デストロイヤーズの“バッド・トゥ・ザ・ボーン”だ。スクラップと化したクリスティーンが、また動き出しそうなのが怖い。原作を読んでいたら印象は違うかも知れないけれど、これはカーペンターならではの渋いホラー作として印象に残った。未見と思いきや、これも、やっぱり以前見たことあったかも(爆)。
2024年05月22日
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CSムービープラスで「カンフースタントマン」’21を録画視聴。香港のカンフー映画には欠かせないスタントマンの存在。しかし、かつての黄金時代を経て、現在の香港のスタントマンは決して恵まれた状況にはないようだ。サモ・ハンを皮切りに、往年の名スタントマンや、スタントマン出身の俳優・監督が続々登場。活況の時代の事情を語る。サモ・ハンは、とりわけ厳しい要求をする人で有名だったそうだ。ブルース・リーが香港のカンフー映画に革命を起こしたものの、彼の死後は一時衰退。そんな香港カンフー映画を復興させたのは、サモ・ハンとラウ・カーリョンの存在だった。元々は京劇で、かつて香港には京劇の学校が四校あって、草創期のスタントマンは、みなそこの出身らしい。しかし、香港では京劇は活況とは言えず、出身者たちは映画に活躍の場を求めた。それが香港カンフー映画の始まりであったと。ショウ・ブラザーズ映画は、いつも皆が北海街19番に集合してバスで撮影所に向かったという。そのショウ・ブラザースも、キングスフォード・テラスという、今は大型マンションが立っている場所にあったゴールデン・ハーヴェストの撮影所も、今はない。スタントマンたちが体を張って築いた市場は縮小し、現在は香港映画そのものの状況も合まって、スタントマンは少なくなっているという。ベテラン勢は大陸に活動の場を求めて、武術指導のみならず監督も手掛けるるように。中国映画では監督でないと作品のコントロールが難しいためらしい。脇役俳優の印象のチン・ガーロウも本来はスタントマンで、今は後進の育成に力を注いでいる。香港がまだ貧しかった70年代に育ち、教育も受けられないまま、体一つで映画界に飛び込んだスタントマンたち。無茶な要求にもノーとは言わず、時には命を懸けて危険な撮影に果敢に挑んできた、その心意気。散々な目に遭いながらも、みな、往時の活気を懐かしみ、満身創痍の体で撮影に挑んできたことを誇りに思っている。エンドクレジットも始まったところで、最後にラム・チェンインが取り上げられる。「霊幻道士」でお馴染みの人も元々はスタントマン。病気で早世してしまった伝説的な存在のようだ。空前絶後のアクションを支えてきた香港のスタントマンたちにエールを。映画を通して、彼らの奮闘をしかと目に焼き付けよう。追記:先日、劇場でジャッキーの新作「ライド・オン」の予告編をやってて、“スタントマンはノーとは言わない!”のセリフがあって嬉しくなった。「ポリス・ストーリー」等の名場面も劇中に登場するみたい。今度は少し期待できるかな?
2024年05月21日
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沖縄からもうすぐ離れる?ことを意識して、沖縄でしか読めないだろう本を図書館で借りるようにしてきたけど、ちょっと読んでみたくなったものがあって寄り道、次の住処?タイに関するもの。題して、「だから、居場所が欲しかった。」、副題に“バンコク、コールセンターで働く日本人”('17 集英社刊)。意識しないで借りたのだけど、著者は、水谷竹英。何のことはない、以前読んだフィリピンの「脱出老人」等の著者だった。日本を離れ東南アジアの地で暮らす日本人の実情を取材する著者のタイ編ということだ。副題にもあるように、タイに移り住んだ日本人が、手っ取り早くつける仕事がコールセンターなのだという。日本からの電話を日本語で対応する。だから、英語もタイ語も話せなくて問題ない。しかし、このコルセンが、タイで働く日本人の中では最下層の仕事と位置付けられているそうなのだ。沖縄でもコールセンターの仕事はポピュラーだ。沖縄にしては時給も高めなので、コンビニや飲食よりは、むしろ、上位の部類の仕事の印象だけど、タイ、ないしは外国ではそうではないようだ。著者は、このコルセン勤務の日本人たちを対象に、背景を取材していく。まさに、訳ありの人物ぞろぞろ。別の仕事で身を立てることを考えている人もいれば、とりあえずの居場所として留まる人もいる。タイ特有のジェンダー系の事情で勤めている人もいる。そこら辺の事情は、また独特だ。タイもフィリピン同様に女性にハマってしまう男は多々だが、一方で、男にハマってしまう女性もいるのだ。また、ジェンダーに寛容なタイに日本とは異なる環境を求めて飛び込んだ人たちもいる。そんなタイでも差別はないわけではないし、天国というわけではないようだ。それでも、日本よりは、確実に生きやすい環境が存在する。僕自身も、関心があったのは、まさにそこだ。本書に記述の生活費の基準だと、自分が考えている程の安さ、甘さではない感じがしてひやっとするが、なるほど、一時的にコルセンなどに勤務してみるのも、一つの手かなと思えた。こちらは、最早、仕事のグレードが周囲にどう見られようが気にする筋は全くない。それで、ヴィザも得られ、住居も得られ、そこそこの収入も得られるなら言うこと無い。本書に漂う絶望よりも、希望の方を感じてしまったくらいだ。勿論、基本は働きたくないから日本を出たいのだけど。正直、ジェンダーの問題や、女を求めてとか男を求めてといったことは、自分の関心の埒外ではあるけれど、タイ・バンコクに住む日本人の事情を垣間見得たことは、そこそこの収穫だ。沖縄からの直行便で早いとこバンコクに行ってみたいが、エアアジア、なかなか運賃が下がらなくて、もやもやしている。あくまで対象は、タイのお金持ちなのかなあ・・・ウチナーンチュもタイに行けるように、下がれ、下がれ、運賃!
2024年05月20日
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本当は別の予定だったのだけど、当てが外れたもので、録画ストックの中からチョイス。これ3年前くらいにBSで放送されたものだな、2016年3月25日に行われたキューバ、ハヴァナでのローリング・ストーンズのライヴの模様を視聴。「ザ・ローリング・ストーンズ ライヴ・イン・ハバナ、キューバ」のタイトル、DVDでは「ハバナ・ムーン ストーンズ・ライヴ・イン・キューバ2016」で出ていて、劇場でも公開されたものだ。フリーコンサートで、観客は120万人?とにかく、ものすごい聴衆だ。ミック・ジャガーが言うように、つい数年前まではキューバでストーンズの音楽を聞くことは難しかったのだろう。しかし、観客の歓喜に溢れた表情は素晴らしく圧巻の光景だ。まずはオバマ大統領がキューバを訪問し、その数日後故に、“オバマが前座”のキース・リチャーズの発言は、あながちホラではない?”ジャンピン・ジャック・フラッシュ”でスタート。ドラムは勿論、在りし日のチャーリー・ワッツによるものだ。“アウト・オブ・コントロール”って「ブリッジズ・トゥ・バビロン」からの曲か、ちょっと珍しいね。ミックがハーモニカを吹く。“アンジー”では、ロン・ウッドがふかしタバコでギターを。この辺はキューバでも大丈夫だったのだろうか。“ホンキートンク・ウーマン”ではキースのソロに続いて、キーボードのチャック・ラヴェールのソロも。コーラスはバーナード・ファウラーとサーシャ・アレンの二人。サーシャは、勿論、“ギミー・シェルター”等でフィーチャーされる。メンバー紹介の後、そのまま、キースのヴォーカルに。そして、“ミッドナイト・ランブラー”からの、ライヴ定番中核ナンバーが続く。とにかく、ミックの動きが絶好調だな。“悪魔を憐れむ歌”では毛皮姿で。地元のコーラス隊を迎えた”無情の世界”ではギターも弾く。スペイン語MCも巧みにこなしてショーマンとしての存在感は相変わらず絶大だ。セットリストでは、アンコールが色々あったみたいだけど、こん番組では“サティスファクション”までで終了。勿論、歴史的なコンサートとしての価値はあるのだけど、とにかく、やっぱりストーンズのライヴの醍醐味というのは変わらず味わえる。今年は、ようやくニューオーリンズ・ジャズ&ヘリテイジ・フェスティヴァルでのライヴも実現して、その模様もフルセットで映像が見られるようだ。チャーリーはもういないながらも、やっぱり見てみたいね、そのうちに。
2024年05月19日
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ちょうど一週間前に放送されたものだけど、ETV特集「汚名 沖縄密約事件 ある家族の50年」を録画視聴。沖縄の本土復帰記念のタイミングに合せて放送されたもの。西山太吉に関するドキュメンタリーというのは、これまでもいくつかあったと思う。本人も言う通り、日本一の新聞記者になりかけた西山は、外務省の女性官僚と“情を通じて”情報を入手したということで、官僚も西山も国家機密漏洩の罪に問われる。いわば、内容のすり替えであり、肝心の密約の有無は追及されることなく有耶無耶となる。しかし、その後のアメリカの公文書で密約の存在は裏付けられることになる。番組は、西山の妻の視点に焦点を当てる。夫を支えるべき立場にある妻ではあるけれど、この顛末には複雑な思いがあっただろう。妻・啓子の日記が公開され、番組の(女性)ディレクターが紐解いていく。西山を扱った「密約」を記した澤地久枝(93歳にして健在!)は、西山と家族ぐるみの付き合いがあったが、妻・西山啓子の視点を顧みることはなかったという。アメリカの公文書での密約の存在を顕にしたのは、琉球大学の我部政明教授だった。そして、記者としての西山の矜持を継いだのは琉球新報記者・松元剛(現在は広告事業局長)だった。新報は、“外務省機密漏洩事件”、“西山事件”の呼称をやめ、”沖縄返還密約事件”に改めた。ただ、西山自身が沖縄に思いを寄せて密約の有無を追求したとということではなさそうだ。あくまでもブンヤとして大ネタを追及したまでということか。密約の存在が明らかになって復権を果たした西山だったが、やはり、忸怩たる思いは変わらず、晩年は酒やギャンブルに溺れていたらしい。一方の複雑な思いを抱えた妻・啓子だったが、やはり、夫の記者としての復権は素直に喜び、最後まで支え続けたようだ。妻・啓子が病で逝ってしまい、10年後に西山も鬼籍に入った。そして、二人は同じ墓に祀られた。日米の密約にあった、返還地の原状回復の費用をアメリカが払うように見せかけて、実は日本政府が肩代わりという、このカラクリ。これは今尚、辺野古の新基地建設を始めとする、様々な日米地位協定絡みの件で適用されている。そこを有耶無耶にして世間の目を欺いている点は現在も変わらない。これを追及するのは、確かに沖縄のマスメディアをおいて他にないだろう。
2024年05月18日
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ボブ・マーリーの伝記映画「ワン・ラヴ」を結構期待して初日鑑賞@新都心シネマQ。しかし、んんん・・・結論から言うと、この映画は、「ボヘミアン・ラプソディ」のようなライヴ場面で見せる映画なのかと思うと期待を外される。あくまでもボブの伝記ドラマという作りなのだ。冒頭にジギー・マーリーの挨拶があったりして、マーリー家が全面的に関わった家族公認の映画なのだ。しかし、家族が公認した映画が必ずしも面白いとは限らない。きれいごとに始終することに陥りがちだからだ。描かれるのは1977年のアルバム「エクソダス」が発表される近辺に絞られている。76年の、ジャマイカでのスマイル・コンサートの開催時、映画では、その前日に銃撃に遭い、妻のリタ・マーリーが重傷、そして、ボブも腕に傷を負う。一旦、山奥に逃れるもののコンサートは決行。実際は90分演奏したのだけど、この映画での描き方は、銃撃のトラウマでボブはすぐにステージを降りてしまったような印象を受ける。ここらの描き方が、どうも首を捻らせる。政争に巻き込まれぬようにとロンドンへ逃れたボブたち。アイランドレコードのクリス・ブラックウェルの庇護下で、ボブたちは新譜の録音を進める。アストン・バレットが何気無くかけていた「栄光への脱出」のサントラレコード。アーネスト・ゴールドによるテーマ曲をバレットは好んでいたようだけど、ボブは、映画の原題「エクソダス」に惹かれる。「ナヴァロンの要塞」のスカ・ヴァージョンもあるし、レゲエ系のミュージシャンが映画音楽をよく聞いていたのは事実のようだ。「エクソダス」は持っていないのだけど、これでもってボブは一皮剥けたというか、世界への本格進出の足がかりとなった1枚になる。そして、ボブはジャマイカへ凱旋、ワン・ラブ・ピース・コンサートへ出演となるわけだけど、そのコンサートの模様は描かれない。家族と再会したボブが、子供たちを前に“リデンプション・ソング”を弾き語るというのが最後の場面となる。あの歌は、ボブの中でも最も好きな曲ではあるのだけど・・・冒頭に書いた通り、ライヴシーンでの高揚を期待すると外される。一方で、ボブの生涯が赤裸々に描かれているというわけではない。まさに、“知ってるつもり?”ではあるけど、ボブがアメリカンの混血であることは知らなかった。思わせぶりに何度か登場する、炎に包まれた実父との場面も、結局、意味は明かされぬまま。よく知られてるエピソードなの?でもって、女癖が悪かったらしいボブの側面は、ほんのちらりと。あくまでも妻リタとの絆の深さを描くあたりは、家族公認ならではだろう。ラスタファライの信仰に忠実であったボブについては、よく描かれてはいると思う。しかし、何より、この映画、盛り上がるところがないのだ。お馴染みの曲は、ほぼバックで流れるだけ。ライヴシーンではなくとも、もう少し音楽映画としての高揚が欲しい。対立政党の党首二人をステージ上で握手させたという政治的な場面がクライマックスになるのかと思いきや、記録画像で伝えるだけ。後は、ボブが如何に偉かったという賛辞の映像と字幕がタラタラと。おいおい、家族賛美の映画ってこと?アメリカで1億ドル超えのヒットになったのは、ボブの知名度だけで?ちょっと解せない作りであった。もっと清濁合せたボブの生涯をキッチリ描けていたら、もう少し面白くなっていたのではないか。ジャマイカのヤバさみたいなのも、一向に伝わって来なかったし。「ハーダー・ゼイ・カム」みたいにジャマイカで作られないと、ボブの真実は描けないのかも知れない。誰かいつか、そういうのを作ってね。
2024年05月17日
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TVドラマ「グリー」のシュー先生ことマシューモリソン、元々ミュージカル畑の人で、知名度を生かして、日本で歌手としての公演を何度か行っていたことは聞いてはいた。そして、今回はミュージカル「シカゴ」の主役として来日。映画では、リチャード・ギアが演じていた、あの役ね。そして、Eテレの「クラシックTV」にゲスト出演。この番組、トピックによって時々見るけれど、清塚信也という、ちょっとチャラめのピアニストと、鈴木愛理というアイドル系が司会。更に、今回、モリソンのファンだという3時のヒロインなる吉本芸人の出演。これはどうなるかと思いきや・・・意外に良かったのだ。モリソンは舞台の「ヘアスプレー」のオリジナルキャストだったのだそう。「グリー」の裏話、やはり、相当大変だったらしい。あれだけの内容を毎週やっていたのだから当然だろうね。確かに「シカゴ」は、心得のないギアでも務まる程度の役なのだけど、モリソン版はダンスを増やしているらしい。司会の塚原が、「シカゴ」の楽曲を解説して、内容的にもしっかりしている。そして、モリソンの生歌披露、ちゃんとオケ的なバンドの演奏をバックに。なかなか贅沢な作りではないか。最後はモリソンがウクレレの弾き語りで“スマイル”を披露。ミュージカル畑のモリソンのキャラに応えた作りの番組で、試聴に値する内容だった。ここら辺はEテレならではかな。モリソンのステージ、機会あれば見てみたいものだね。
2024年05月16日
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沖縄の本土復帰の日だけれども、今年はそれにも増して歴史的な日だ。先日訪れたシンガポールの首相が交代。建国の父リー・クアンユーの息子の3代目首相リー・シェンロンから、4代目のローレンス・ウォンにバトンタッチということになった。4代目ではある。つまり、世襲と思われたクアンユーからシェンロンの間にゴー・チョクトンという首相がいた。でも、正直、あのクアンユーの存命の時だから、結局、息子のシェンロンまでの中継ぎに過ぎないと思われた。ただ、ゴーの在任期間は14年に及び、退任後も上級相として留まったのは意外だった。満を持して2004年にシェンロンが首相に就任した際は、やっぱりだったけれども。この辺、一応、シンガポールは、民主主義の体裁は整えてはいるのだ。でも、今回のウォンの就任はいよいよもってという感はある。近年はリー家の家族の内紛などもあり、最早、世襲の首相が就任する可能性は無くなっていた。ここいら、明るい北朝鮮などと揶揄する人もいる国なれど、それは必ずしも当たらないということがわかる。勿論、リー家の息がかかった人選ではあり、シェンロンも上級相になり影響力は残すわけだけど、リー家の世襲が事実上終わったという事実は大きい。まさに、シンガポールという国の建国以来のターニングポイントとなる出来事なのだ。ウォンもリーらと同様の華人で、多民族国家であるはずのシンガポールが、依然、華人支配の国であることは変わらない。本来ならマレー系やインド系の首相が誕生して然るべきなのだろう。圧倒的支持の与党政権ながら、野党の支持率も伸びつつあって、その中心は若年層であるという。まさに、ウォン新首相による政権運営が今後は問われることになる。言論統制が問題視されるシンガポール、ウォン政権下で改革がなされるのかどうか。仮に、なされたとして、では、与党の優位が揺らぐのかというと、まだまだではないかと思う。何より、シンガポールの政権運営は、リー・シェンロン政権下でも、そこそこうまくいっていたわけだから。今回12年ぶりにシンガポールを訪れて、やはり、ほぼ快適に旅することが出来たけれども、インフラ整備も含めて、やはり、この国は優れていることが多いと感じた。何よりも、政権が国民のことを考えて運営されていることだ。小国が如何に生き残っていくかというのは、永遠の課題であるから、外交上は八方美人であることはやむを得ない。故に、為政者も汚職に現を抜かしている暇がない。国民が如何に快適に働き暮らしていけるか、結果的に国そのものが富んでいく。政権が目指すのはその一点に限られる。そこが日本との大きな違いだ。勿論、リー家というカリスマを失った後のウォン首相の政権運営に課題は多いことだろう。しかし、リー家のDNAを受け継いだ政権が、これまでのように賢く、機転の効いた運営を心がけていくことを期待したい。シンガポールの更なる発展はあるのか?これからも注視していきたい。シンガポールドルが結構余ったので、また訪れる機会は近々あるかも知れないな。
2024年05月15日
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沖縄の本土復帰記念日が近いためか、沖縄ローカル局の独自制作番組がちらほら放送される。19時台の放送にしては硬い「続・水どぅ宝」は、沖縄テレビでの放送。続と言うことは正編もあったのだろうけど、未見だと思う。正編はギャラクシー賞とかも受賞したそうだけど、沖縄の水の問題を取り上げた番組は、他局も含めていくつかあったもので・・・この番組ではアメリカの事例、取材も多く取り入れられている。「ダークウォーターズ」という映画にもなっているのはウエストヴァージニア州での仏デュポン社の化学物質による水質汚染を描いているようだけど、こちらではミネソタ州。家族が次々癌で倒れ、告発した20歳の女性も直後に死亡。こんなに明からさまに症状が出るとは、一体どのくらいの濃度だったのだろう。ほとんど水俣病並の汚染が現代のアメリカで横行していたと言うのが衝撃的だ。翻って日本、沖縄は、米軍基地による水質と土壌の汚染がかねてから指摘されていた。市民団体がカンパで集めた資金で、2022年に住民の血液検査が実施され、米軍基地に隣接する地域住民の血液からは、PFASが基準値を超えた濃度で検出された。基地に原因が起因することは明らかなのに・・・一方で、日本各地からもPFASの濃度の高い水は検知されている。日本には明確な基準値がないため、これまで野放しになってきたのが沖縄の問題を機に明るみになった形だ。自分も沖縄の水道水は10年近く飲み続けてきた。部屋のある那覇市中心部は、基地には隣接しない西原の浄水場からの水なのだろうと思っていたのだけど、どうやら問題の北谷浄水場からのものと知って、慌ててウォーターサーバーを導入したのが数年前。今や遅し、一番の貧乏県である沖縄が、飲み水に余分な費用をかけなければならない現実がある。子供たちに安全な水を供給すべく立ち上がった主婦たち。日米地位協定の壁は厚いながらも奮闘する。問題が認知されるようになって以降、沖縄県がPFASの対策のために費やした費用は300億円を超えるという・・・正編と被っている内容も多かったみたいだけど、この問題は尚も継続している。正編でもナレーターは津嘉山正種だったようだが、少々滑舌に問題が出てきているかな、少し聞き取りづらい部分もあった。
2024年05月14日
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いきなりバスケットボールネタですみません。迎えたBリーグ・チャンピオンシップのクオーターファイナル、琉球ゴールデンキングスは、相変わらずハラハラさせてくれるけれども、1勝1敗で迎えたアルバルク東京との第3戦、何とか勝利を収めた!第1戦からしてドキドキであった。ダブルオーヴァータイムの末の残り9秒での岸本隆一の3ポイントシュートで逆転、何と1点差。これまでも何度か見てきたキングス勝利のパターンで、もう笑うしかないけれども同時に泣けてくる。いや、いいのかねこれで?って思ったよ、正直。第2戦も、何とも焦ったい試合だった。もっと攻めようがあるだろうに攻めあぐねて。前日のアレがあったので、また岸本期待?みたいな調子で、それではいかんでしょうと。他の選手も活躍しないと。結局、勝てた試合を落とした。おいおい、大丈夫かい?と。そして、第3戦もスッキリしない試合だった。岸本はまた好調ながら他が続かないのは変わらず。いや、ヴィック・ローは調子良かったか。とはいえ、50点台のロースコア、またまた1点差で辛くも勝利。勝利インタビューの桶谷大ヘッドコーチじゃないけど、“たまらんすね”だよ、全く。エース今村佳太の負傷というおまけ付き。桶谷コーチは、別の誰かが活躍するからてなことを言っていたけども・・・一方の宇都宮ブレックスと千葉ジェッツも第3戦までもつれ込んでいた。もしも第8シードの千葉が勝ったらキングスは沖縄に戻ってホームゲームでセミファイナルを迎えるということに。こりゃあ、見ないとってことで、続けて30分遅れで開始の試合を配信視聴。今度はこっちがダブルオーヴァータイムの大接戦。22時過ぎまで試合が続き、何と千葉が勝利。言われてみれば、レギュラーシーズン最高勝率で勝ち上がったチームはCSで敗れるというジンクス、2シーズン前のキングスもそうだったもんなあ・・・しかし、宇都宮のヘッドコーチ、佐々宜央、悔しかったろうねえ。キングスを途中退任の真相は未だに伏せられているけれど。クオーターファイナルのもう片方でもアップセットが。名古屋は順調に勝ち上がったものの、何と広島が三遠に勝利。結局、第3、第5(キングス)、第7、第8シードのチームが勝ち上がった形。セミファイナルは名古屋と広島、千葉とキングス。こりゃあ、キングスの2年連続ファイナル進出の可能性は一層高まった。そして、2連覇も!ある意味、理想的な展開だ。この際は、次の試合こそ、スッキリと、色々な選手が活躍して千葉に勝利して欲しい。できれば、2試合で勝負を決めてもらって。ファイナルの方も当然、2試合で。火曜まで持ち越しなんてことは無しに。セミファイナル、コザに見に行ったろうかとチラッと思ったけれども、ファイナル見に行くつもりなんだから我慢しておこうと。ただでさえ、今月は大赤字なんだし・・・でもなあ、勿論、ホームで戦えるのはアドヴァンテージあるわけだけど、もしも対戦相手が宇都宮だったら、関東に留まって、横浜のファイナルまで向こうにいられて移動の疲れはなかった?今週末沖縄に戻って翌週は横浜だもんなあ。一番疲れないのは名古屋だろう。その名古屋とキングスとでのファイナル、レギュラーシーズンは全敗という借りを返すにはもってこいではあるけれど。とにかく、11日後に迫った渡航を前に盛り上がってはまいりましたぞ!
2024年05月13日
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とうとうその時が来てしまった。仕事の在宅勤務は、もう2年超に及んでいた。日本においては、コロナ禍も落ち着いて、在宅から出勤に戻すという傾向にはあるようだけど、アメリカとかは違うようだ。在宅勤務はコロナ禍の一過性のものに終わらず定着、オフィス街のビルはがら空きで不動産価格は下がる一方らしい。自分の勤めている先も一応外資絡みなもので、在宅勤務はむしろ推奨の立場らしい。なので、当分は続くと思われたのだけど・・・訳あって所属部署の仕事が減ってしまって部署の再編が行われることに。それは薄々予感していたけど、ついに。そうなると新業務ってことになるので研修が必要。そのためには出勤がマストであると。連休明けくらいからてな話だったけど、とうとう、今週の木曜からと出勤のお達しが出された、ひえ〜。もう少し先になるもんかと思っていたのだが。先日パンクこいた自転車を改めて整備(って556をスプレーしただけ)し、バス停の時刻もチェック。この時期は暑いから基本はバス通勤だけど、週末とかは自転車じゃないとお話にならないのでね。大体、帰りは歩くことになるだろう。コロナ禍を経て、バスの本数はますます減っている。1本逃したら、もう次はないって感じ。相変わらず遅くて時間通りには着きゃしないのだろうけど・・・水曜の仕事が終わったらPCをバラして、ノートPC2台とモニター、それにコードだの何だのを梱包して持っていく準備をせにゃならない。加えて、通勤時に使う品諸々。昼飯も用意せにゃならんし、何より服だよ。ろくに洗濯にも出してなかった、かりゆしウエア、シミでも出来てないかね。靴も磨かないと。これからは毎朝シャワー浴びて髭剃るのか。髭剃らずに外出時はマスクで誤魔化すってことが多かったもんな。もう、暑いからマスクはしたかないし。まあ、本格的に暑くなってくる、この時期、部屋にいるよりは冷房の効いた職場の方がいいかもってのはある。もう部屋に猫はいないし、運動不足も多少解消出来るだろうし。でも、メリットはそれくらいだな。何より、昼寝が出来なくなるのが大きいな。部屋だと、ガチで15〜20分は寝られていたもんね。職場の休憩室の机に突っ伏して、では熟睡は無理だよねえ。業務が軌道に乗れば在宅に戻る可能性もあるという。でも、少なくとも6、7月いっぱいは出勤だろう。つい、数ヶ月前までの5月いっぱいで沖縄を去るプラン継続であれば、これを機に辞めてナイチ帰還もありだったけれど、7月の飛行機も取ってしまって、少なくとも8月いっぱいは沖縄にいるであろうという現状。新しい仕事始まってやってらんなくなったら9月いっぱいでおさらば?も考えて入る。でも、どうも沖縄発の海外に味をしめてしまって、やっぱり、直行便でバンコクに行くまで沖縄にいたいかなあ、なんて・・・とにかく、木曜のことを思うと、ひたすら憂鬱な週末だ。6〜8月は昨年にも増して我慢が続く日々となりそうだ。ああ、またしても平和な日々が終わりに近づいていく・・・
2024年05月12日
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来週末にはボブ・マーリーの伝記映画が公開されるタイミングで、マーリーのライヴ映像も含むドキュメンタリーが公開。「ボブ・マーリー ラスト・ライヴ・イン・ジャマイカ レゲエ・サンスプラッシュ」'80。シネマパレットにて。これってリヴァイヴァル上映なんだよね?1979年のレゲエサンスプラッシュのドキュメンタリーだ。レゲエサンスプラッシュって、かつて日本でも開催されていたけど、これは現地ジャマイカでの2回目のフェスの模様だ。だから、マーリーだけでなく、出演者は他に、サード・ワールド、バーニング・スピアー、それにピーター・トッシュも。クライマックスはボブではあるけれども、ボブだけのライヴってわけじゃあない。撮影スタッフは主にドイツ人らしいけど、インタビュアーはアメリカ人っぽい。彼らが出演ミュージシャンも含め、レゲエとは、ラスタとは何ぞやというインタビューが度々挿入され、レゲエミュージック初級編みたいな作りにもなっている。サード・ワールド、この当時から結構ポップな曲を演っている。てっきりイギリス出身なのではと思っていたけど、生粋のジャマイカのバンドだったんだね。しかし、レゲエはメッセージが重要と言いつつ、この映画では歌詞の字幕は出てこない。予算がなかったのかねえ。バーニング・スピア、結構、大所帯のバンドをバックに歌う。この人、79歳で健在らしいけど、マーリーと同い年ということは、ボブも生きていればってことだね。一つ年上のピーター・トッシュも、ボブ同様に早死にした人、それも殺されちまったということだ。“解禁せよ”と歌っている通り、この当時は、ジャマイカでもマリファナは違法だったんだね。なぜか″組頭”の法被を着てのパフォーマンス。今やジャマイカの代名詞みたいなラスタマンも、当時は決して認められた存在ではなかったということが、色々な人物のインタビューで語られる。あくまでもルードボーイは、世間のはみ出し者。そりゃあ、ジャマイカだって、みながみんなドレッドヘアってわけじゃあないだろうからね。現在のジャマイカは、この辺の信仰はどうなっているのだろう?ともあれ、後半に至って、ようやくボブが登場、こちらもアイ・スリーズを含む大所帯バンドをバックに。さすがにボブの歌声の力強さは出色だが、演奏そのものは結構一本調子な感じなのは、当時のレゲエ故にしかたないところか。“ワン・ラヴ”や、“アイ・ショット・ザ・シェリフ”はなかったけど、“ノー・ウーマン、ノー・クライ”等の代表曲5曲くらい。曲間にも結構インタビュー入る。でも、“エクソダス”のインスト演奏で、徐に終わってしまった。ちょっと当時の、まだ素朴な作りというか、音楽ドキュメンタリーとしても、この前の「モンタレーポップ」だとか「真夏の夜のジャズ」みたいな、構成の妙とかは望めない。結局、題名通り、ジャマイカでは最後のライヴとなったボブのパフォーマンスの記録が貴重という1作になるのだろう。まあ、とりあえず予習が出来たということで、来週の「ワン・ラヴ」を期待しよう。
2024年05月11日
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連休前に見た1作目に続き、ミシェル・ヨー(当時はミシェール・キングだがクレジット上はヨーになってた)共演の「ポリス・ストーリー3」'92をCSムービープラスで録画視聴。なぜか日本語吹替版放送。今回、ジャッキー・チェンは、監督をスタンリー・トンに任せている。香港を出て大陸やマレーシアで撮影して大変だったからかな。ヨーが中国のインターポールの部長の設定。当然、香港警察のジャッキーに対してお堅い雰囲気だ。最初のアクション、ジャッキーは、七小福仲間のユン・ワーと共に宙吊りアクション、多分、本当にやってるんだろうな。ジャッキーが適当に故郷と言った地が、そういう設定になっていて、皆が幼馴染を演じる。ヨーは妹の役だ。そして、ユン・ワーをわざと逃すためにジャッキーもヨーも香港へ。その香港直前でのボートチェイスも迫力、アクションのキレは冴えている。冷酷な大ボスを演じるのは、「男たちの挽歌」のケネス・ツァンだ。麻薬取引場所で、ヨーは防弾チョッキと言われて爆弾を着せられて危機一髪。ここでは戦争映画並の大アクションが展開、戦車まで登場する。ジャッキーもカンフーではなく銃をバンバンだ。見覚えのあるKLの中心街、ジャッキーの恋人になっているマギー・チャンがツアコン?で登場し事態がややこしいことになる。そしてKL市内でのカーチェイス。ここが最大の見どころだ。走る車にぶら下がるヨー、更にヘリにぶら下がるジャッキー。マジで死にかねないアクションを生身で演じているど迫力。シリーズでも屈指だろう。降りた先の列車の貨物がドリアンで尻があいたたた・・・まさに、この痛みの感覚がジャッキー・アクションだ。更にアクションは続く、列車上でのバトルに加え、ヨーはバイクで列車に飛び移るとくる。スケールも大きいし、1作目以上に無駄のない作り。まさに、この2大スター共演ならではの傑作、すごかったわ。ジャッキーは新作も今月公開。声優・石丸博也は引退したらしいので吹替版での上映ではどうなるのだろう。でも、一応つきあっとこうかね。
2024年05月10日
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何かねえ、今更ながら、戦争映画大作を見てみたいと思うのだ。2月の「戦略大作戦」もそうだったけど、その5年前に公開された「バルジ大作戦」'65も、かつてテレビの短縮版は見たけれど、167分の完全版は見てないのではないかと。CSムービープラスで追いかけ録画視聴。この映画で何と言っても記憶に残るのは、“戦車の歌”、“パンツァー・リート”が歌われる場面だ。ロバート・ショウ扮するヘスラー大佐が、戦車隊の兵隊は子供ばかりじゃないかと苦言を程する場面で、その兵隊たちが気概を示そうと歌いだす。日本軍もそうだけど、こういう気合だけで無謀な戦いに流れていってしまうのだね。一方で、米軍の中佐のヘンリー・フォンダはどこまでも冷静だ。生粋の軍人ではなく刑事出身だが、疑う商売を20年続けてきたことが、戦場でも何かと適切な判断につながる。彼の敵の動きを読む判断は、次第に将校たちにも認められていく。戦局的には、もうドイツは後が無く、降伏間近と思われていた。独軍側でも厭戦傾向はあって、戦闘継続には懐疑的な声も公に語られていた。ここらは、米独共に正直だね。米軍側もチャールズ・ブロンソン率いる小隊はたるみ切っているし、戦車隊軍曹のテリー・サヴァラスは物資調達でひと財産残すことを考えている。そのブロンソンは捕虜になるが、独軍の米兵虐殺を非難し、捕虜の権利を主張してショウと対決。一方、サヴァラスは、仏人女性とのちょっとしたロマンスがあったりする、あの顔と頭で(爆)。ショウはイギリス人なのに、「ロシアより愛をこめて」ではロシア人、ここではドイツ軍人と、悪役的キャラ故なのか、他国の人物を演じることが続いていた。とにかく、軍服を着続けることが生き甲斐で、勝敗はどうあれ戦闘が続くことを望む。それを知った世話役が呆れて離れていく。軍人や役人、政治家は、いつの世も一般市民のことなど顧みないのだ。そういう意味では、この映画もそこそこ考えられて作られている1作という印象だ。フォンダの献身が戦いを勝利に導く。市井の人物が、頭の固い軍人たちを凌いで貢献を果たす形。戦闘場面の迫力も勿論だし、ハリウッドの戦争映画の範疇で考えれば、よく出来た1作と言えるのではないか。「史上最大の作戦」の主要部分も手がけたケン・アナキン監督、スカイウォーカーの名前の由来はこの人だったんだね、今更ながら。
2024年05月09日
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今日は沖縄ローカルの特番がいくつか、復帰記念日が近いせいだろうか。19時台が空くようで、ちょっとお堅いけれど、QAB琉球朝日放送で南西諸島の自衛隊基地問題を取材した番組が。三上智恵さん絡みではないようだけど、「誰のために島を守る ~自衛隊配備 その先に~」と言う番組、与那国島と石垣島を取り上げる。2016年に与那国に自衛隊基地が出来て以降は、もうなし崩しだ。住民投票で自衛隊受入賛成が6割を超えた結果だけど、あの時賛意を示した住民も今は後悔しているのではないか。そして、このことろ、とみにイカれた発言が目立つ、現町長の糸数健一、田舎のネトウヨじいさんが、そのまま長になってしまったような感じの人物だ。かつて台湾との繋がりで栄えていた与那国、その賑わいを取り戻そうと、姉妹都市の花蓮にも出張所を設け、経済圏を作る計画を進めていた。当時は、市町村合併の流れには組せず与那国の独自性を守ろうということで島に一体感があった時代。しかし、一方で、2000年代後半から自衛隊誘致の仕込みも進められていた。結局、島は主体性を捨てて他力本願の誘致に傾いていく。前町長の外間守吉が地域振興の観点で受入を認めたと言うことだが、それが大間違い。自衛隊バブルなぞ数年でポシャることは目に見えていた。一方の石垣島、住民投票を行う条例案が議会で否決されたのは明確な憲法違反、今も訴訟は続いているということだが・・・石垣島の自衛隊の存在感も増し続けている。ここにも山里節子さんが登場。しかし、石垣の中山という市長もひどい男だね。与那国町長は勿論だが、石垣市長もリコールを求めて然るべきだろう。専守防衛という態勢には住民の視点が決定的に欠けている。台湾との特区の協力が得られれば医療の充実も計れるし、経済でも潤うことが期待できるのに。与那国の可能性を潰してしまう自衛隊配備、本当に勿体無いことだ。表題通り、誰を守るための自衛隊配備なのか。離島の混迷は続く・・・
2024年05月08日
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フジテレビで放送の「ザ・ノンフィクション」なる番組、フィリピンで暮らす日本人を追った内容というのでチェックしていた。4月28日放送の“私の父のなれのはて ~全てを失った男の楽園~”、身も蓋も無いタイトルだけど、配信スケジュールに間に合ったのでティーヴァーで視聴。ナレーターは尾野真知子。ここに登場する平山さんがフィリピンパブにハマったのは妻との離婚がきっかけだったとか。友人と一緒にフィリピンに渡り日本料理店を開くはずが、その友人に資金を使い果たされ、不法滞在のペナルティも支払えぬまま、ずるずるとマニラに滞在。そして、優しいフィリピン人たちの施しで生き永らえ、妻を得て娘も得た。決意を持ってフィリピン移住をしたわけではなく、流れでそうなったと言うことに過ぎないと。この人、去年読んだ「日本を捨てた男たち」に出てきた人かも知れないな。バスの呼び込みで多少の稼ぎを得ていたが、そのうち、屋台を得て軽食を売る仕事を始め、以前よりは収入が増える。ところが、その屋台を一式盗まれてしまい、一転、無職に。一家の生計は、妻や姪が担うことになる。やっぱり、フィリピンで頼りになるのは女の方なのだ。そんな平山さんも実の娘には会いたいと思ってる。娘も父のことは好きだったが、ようやく連絡が取れても、フィリピンを訪ねてまで父との再会を望むわけではない。ただ、その後は折に触れて連絡は取るようになっていく。しかし、次々と現れる怪しい日本人。一攫千金の夢のような話を抱えたまま、どうにもならずに異国で死んでいく老人たち。先の本にも綴られていたような話が現実に進行していたのだった。淡々とながら曲がりなりにも家族と日々暮らしている平山さんは、まだ幸せのように見えたのだが・・・何と、唯一の拠り所であった奥さんが亡くなってしまう。病気を抱えながらも満足な治療を得られず若くして去っていった妻、残された平山さんはもぬけの殻の如し。結局、姪や娘の世話になって生き永らえるのだろう。それでも女たちは明るい。そして、平山さんは、杖をつかないと歩けない体になってしまっていた。セブ島でも実際目にした貧しい作りの家での暮らし、それでもどこか明るいフィリピン人たち。でも、日本人のメンタルでは、そんな中で楽観性を維持していくことは難しいようだ。しかし、本人の思惑はともかく、日本に住み続けた場合と比してどうだったろうか。ある意味、フィリピンはより生きやすい世界とは言えるのかも知れない。自分にはやっぱり無理かも知れないけれども・・・
2024年05月07日
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桜坂劇場で「無名」'23。オープニングに数社のロゴが出てくる大陸製のスパイサスペンス。だから、トニー・レオンもしっかり普通話セリフを喋る。かつては、余り話せない故に「非情城市」で聾唖者の役だったくらいなのに(以下、ネタバレあり)。日中戦争から第二次大戦終結までの間の、中国共産党、日本軍、そして、傀儡の汪兆銘政権のスパイたちの暗躍を描く。しかし、時系列があちこち飛ぶ作りで、「オッペンハイマー」かいというツッコミを入れたくなる。レオンらは普通話で話し、部下のワン・イーボーは日本語も話す。会合では日本軍のスパイの渡部も、ひたすら日本語で話し、それで会話が成立するというのは、ちょっと香港映画みたいな作りでもある。森博之扮する渡部は準主役的役どころだ。ステロタイプの日本軍人ではなく、東條英機と対立した石原莞爾の派を自称。日本の英米への宣戦布告を無謀なものと見なす賢明さもある。この森という人、面構えはいいけれど、日本語のセリフ回しも決してうまいとは言えず、本来なら普通話を話せる日本人俳優を起用しそうなところだけど、なぜ敢えてこの人を起用したのかは不明だ。日本兵が出てくる場面もあるが、これまでの反日映画等での不自然さに較べれば、演技や描き方にしても、だいぶマシな方かも知れない。でも、そこは大陸資本の映画、結局は、正しきは共産党という流れなのだ。つまるところ、レオンは二重スパイで共産党に内通。特別出演程度なのかと思えたジョウ・シュンは同志であり妻なのであった。だから、その夫を演じていた元共産党員で、汪兆銘政権側に寝返るホアン・レイを殺す。しかし、裏切り者である上司を渡部の指令を受けたレオンの部下ワン・イーボーが襲う。かなりの死闘を繰り広げる二人だが、結末を知ると、あのバトルは何だったのかって話にはなる。そのワン・イーボーは、かつての恋人を同僚で親友のエリック・ワンに殺される。ワン曰く、彼女は共産党員だから殺したということだが、実はイーボーも二重スパイで共産党員で・・・とくると、レオンと戦う必要ないじゃんって話になるでしょ。戦後の刑務所で、解放されたレオンが、戦犯として収監されていく渡部とイーボーに飛びかかろうとするのは演技?渡部を欺くためってことか。刑務所内でイーボーが渡部を殺して任務完了ということか。しかし、最後にイーボーが渡部に言った日本語セリフ、何て言ってたの?あれ、重要でしょうに。戦後は、レオンもジョウ・シュンもイーボーも香港にいる。イーボーは、ワンの両親が営む食堂に顔を出して上海語で礼を言うが、両親たちは息子を殺したのがイーボーであることを知らない・・・という結末。エンディングで流れる甲高い歌声はイーボーのものだそう、どちらかというと歌手みたいだね。雰囲気や撮影、語り口は悪くないし、日本人の描き方にも工夫はあるけれど、何せ、結局は、共産党様!で終わってるので、今日日の大陸の映画以上でも以下でもないよなあってところ。レオンもよく出たなってか、出ざるを得ないのだろうかな。久々に観たジョウ・シュンの存在感が、やや小さめなのも気になってしまった・・・
2024年05月06日
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まあ眠れたような、そうでないような。那覇空港にはこちらの時間で朝8時に到着。短いもんだよねえ、でも、今日明日もお休みというのが救いだ。部屋に戻って、すぐさま昨日のキングス@広島戦ゲーム1を観戦。昼飯を挟んで、午後からのゲーム2を続けて。1敗してしまったので、今季は地区優勝を逃す可能性が濃厚。もう、ファイナル観戦のための準備はしてるわけだからね、CSはアウェイで、東地区のチームと当たることになりそうだけど、一つ一つ潰していってほしいところ。さて、今日は第50回那覇ハーリーの最終日。例年、GWは猫連れてナイチ帰宅していたから、那覇のハーリーは久しく見物していなかった。当初は、ハーリーを見るのも今年が最後かと思われていたけど、ひょっとしたら来年も?なんて。そこはまだ未定だけど、とにかく見に行かねば。昼寝の間も無く、終盤の模様を見に那覇新港へ。シンガポールも暑かったけれど、直射日光の強さは沖縄の方が上かも知れない。そう、SGの暑さは太陽ギラギラというよりは、とにかく湿気蒸し蒸しの暑さだった。新港に着いたはいいが、SGドルはあれど日本円がろくにないという状態で、食べ物とかもコンビニでしか買えない。まあねえ、この手のイベント会場の露店の食べ物、SGのホーカーの飯よりも高い今日日だから・・・16時から決勝、そして、御願バーリー、本バーリー、これだけ見られれば充分というところだけど、やっぱり、見物客多くて、なかなか視界良好とはいかない。御願と本は、白の衣装の久米、青の衣装の那覇、黒の衣装の泊が競う。この数年は泊の連勝ということだったが、今回も僅差ながら泊の勝利。エイサーと違って、漕ぎ手は青年というよりも年齢高めで、疲労も募ることだろう。お疲れ様でありました。この競技と競技の間、そして、表彰を経てのステージイベント開始まで結構間があくのだ。なので、一度部屋に戻り、19時からの喜納昌吉は見ようと思っていたのだけど、どうも、やっぱり疲れ気味、何より眠い。せっかくSGで色々食べてきたのに、いきなりコンビニ飯に戻ってしまうのも悲しい限りだけど、結局、再度出かけることなく部屋に留まる。いつもの「バラカンビート」聴いてまったり。最後の花火は屋上から少し見えた。まあ、時間は短かったけれど。結局、少なくとも夏いっぱいくらいは沖縄に留まり、この先もイベント等で花火を見ることはあるだろう。次に目指す海外のプランは、もう少し落ち着いたところで練り始めるとしよう。
2024年05月05日
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今朝も轟音で起こされるのだろうと覚悟はしていたのだけど、更に別の音が。これって雨音?結構、激しくないか。そして、そのうち雷鳴が鳴り響く。あやや、本当に雨なのかい。でもまあ、SGの雨ってスコールのようにザーッと降って、すぐ止むもんでしょと思っていたら、何だか続いているよ。そして、迎えた6時半、雨にも雷にも負けず、やっぱり轟音が響き始めた。ただ、雷が続いているせいか、その音楽は一旦8時くらいにはやんだかな。でも、雨の方は止まないぞ〜まいったね、たまたま那覇の部屋を出る時に雨が降っていたので、嫌々ながら折り畳み傘は持ってきていた。また、バッグパックのカバーもたまたま。だから、荷物やらは大丈夫だけど、問題は靴。底に穴が空いてきていて、地面が濡れているところを歩くとすぐに靴下が濡れてくる。もう、靴下なんぞ履かない方が良さげ。何せ、今日はチェックアウトして、夜は宿に泊まらない。飛行機が深夜なのでね。SGっていつも行きか帰りに、このパターンなんだよね。チェックアウト時間(12時)までギリギリ宿かなあと思ったけど、少し雨脚弱まってきたので、セラングーン通りのアーケード伝いに歩いてテッカセンターへ。今日の朝食はカヤトーストで、といきたかったけど、テッカには出している店が見当たらない。中華のパン系の店はあったのだけど、香港トーストってのがあって、それにする。分厚いトーストにスープが入ってるやつかなと思いきや・・・さにあらず。パン3枚重ねくらいで、中にはチーズ、卵、それにピーナツバターが塗られ、その上にメイプルシロップという、カロリー高〜い一品でありました。練乳入りコピと合わせて6ドル也。宿に戻るも、また雨脚は強くなってきた。どうするかね?今日は久々のオーチャードロードをウロウロしようと思っていたのだけど、歩ける感じではないな。とにかく、荷造りして雨予防は堅めて正午までベッドでゴロゴロ。しかし、雷もまだゴロゴロだよお。なるべく雨に濡れぬように、再びアーケード伝いにリトル・インディア駅に向かい、イージーリンクカードをチャージし、MRTを乗り継いでオーチャードへ。まずはアイオンというSCへ。ここも割とこの近年出来た新しいとこじゃない。そこの6階にコインロッカーがあるということで。色々迷って、ようやく辿り着いたのだけど、あじゃ〜ん、全部埋まってるじゃないの(泣)。それほどの荷物ではないのだけど5kgくらいのリュックを日がな背負って歩くのはしんどいので荷物を預けたかったのだが・・・こりゃあ、一度空港に行って預けるしかないかなあと。とりあえず、昼飯済ませちゃおうかと、これも新しく出来たらしいフードリパブリックなるフードコートへ。色々店はあって、ここは少し高めなのだけど、目に留まったのはトースト・ボックス。地下にヤクンもあったのだけど、ここもカヤトーストで知られるところではなかったか。朝食いっぱぐれたカヤトーストをここで食べるかと。コピと合わせて4.2ドルってやけに安いなと思ったら、結構しょぼかった。しかし、この店、ラクサもあるんだよな。ではと、ラクサも頼む、更に、海南風味らしいカヤジャムの瓶も。これが自分用の土産だね。ここのラクサは麺がぶつ切りみたいな感じで箸ではなく蓮華で食べる。しかし、相当にスパイシーで、一口めで思わずむせてしまったくらい。うーん、ラクサは、また空港ででも締め飯に食べたいもんだな。口直しにパパイヤミルク3.6ドル也を一杯。さて、空港へと思うが、その前に試しにもう1回アイオンの6階に行ってみたところ、おお、ロッカーに空きが!めでたく荷物を預けて身軽になってオーチャード散策開始。小雨になったので、まあ歩けないこともないレベルで。因みにロッカーは、コイン使用のみで1ドル。ホーカーですらスマホ払いが主流なのに今時珍しいね。オーチャードを歩くったって大して目的があるわけでもない。とりあえず土産を買うべく高島屋へ。地下のスーパーは軽く土産買うのに絶好だ。人用にマーライオンクッキー・ドリアン味を一箱買ったけど、結局、自分用はさっきのカヤジャムだけ。帰りの荷物を重くしたくないしね。しかし、またぞろ睡眠不足で疲れてきたぞ。そこで目に留まったのは、そう、映画館であります。うん、休憩&時間潰しに映画でも観るかねえと。出来れば香港映画かインド映画が観たかったけど、ここいらは、やっぱりハリウッドもの主流。あまり気は進まなかったけど、時間的にちょうどいいのと尺も長くなかったので、全米では大ヒット、日本公開は半年後の話題作「シヴィル・ウォー」でいってみる。料金は15.5ドル、今回初のカード払い。何せ、もう現金が残り少なくて。劇場はショウ・シアター・リドというところで、アイマックスのはずだけど、スクリーン小さいな。観客はさすがに結構入っていた。疲れているから寝てもいいなと思って観始めたけど、映画は、なかなかに強烈な1作だった(英語字幕あり、以下、ネタバレあり)。40代ですっかりおばさん顔になったキルステン・ダンスト、彼女をヒーローと仰ぐ23歳の若いジャーナリスト志望娘ケイリー・スピーニーと出会う。彼女にはジャーナリストの心得を説くわけだけど、ワシントンへの取材旅への同行には反対する。何せ、戦地を掻い潜っていく危険な道程なのだから。タイトル通り、アメリカ人同士が殺し合っている状況だが、まさに、アメリカンはかつてもこんなことをやっていたわけだ。最も衝撃的だったのは、香港出身のジャーナリスト二人が呆気なく撃ち殺される場面。観客の中華系シンガポーリアンも複雑であったろう。何となく結末は予測できた。とうとう、ホワイトハウスに乗り込んだ反政府軍、その瞬間を撮るべく身を乗り出すスピーニー、それを抑えようとしたダンストが・・・スピーニーはダンストが倒れる瞬間もしっかりカメラに収める。まさに、彼女がジャーナリストの性に目覚めたが如く。そして、処刑される大統領の姿も。何とも後味の悪いカタルシスのない1作で、近未来SFとも言えるけれど、これは、明らかに、あのトランプが焚きつけた連邦議会襲撃の件に着想を得た1作だろう。あの件の通り、一種のSFながら、これは充分に今のアメリカで起こり得る話にも思える。一方で、ジャーナリストの立ち位置とは。日本では危険を冒して現場を取材するジャーナリストの存在すら否定するような具合だけれど、アメリカにおいては対照的ながら、ここまでやる必要もあるのかと疑問も感じる。その二つのテーマを描いているわけだけど、正直、悪趣味な部分も感じられて、あまり共感はできない内容だ。まあ話のタネにはなるけれど、やっぱり、インドや香港の映画にしておけばよかったよなあ・・・とにかく時間は潰せて、雨も上がって、ぼちぼちラストストレッチ。空港へ向かう前に途中にある、どこかのホーカーでビールと夕食を済ませたい。そこで目についたのが、これも割と最近できたらしい、その名もマカンスートラ・グラットン・ベイという、割と小規模なホーカー。昨日のマリーナやマーライオンの対岸のロケーションだ。とりあえずビール、そして、サテーをと思ったが少し高くて、逆に惹かれたのがバクテー。昨日のリヴェンジといきたくて、12.8ドルのセットを。ご飯、副菜、油條もついて、ちゃんと黒醤油とかの調味料も添えられる。正直、昨日のリョンキーよりも全然うまかったぞ。ちょっと唐辛子とニンニクを入れ過ぎて強烈ではあったけど、リヴェンジを果たした満足感は得られた。トイレも何だから、ここではビールは一杯にして、ぼちぼち空港へと。何せ、空港の方でも、もう一つお楽しみがあるのだ。チャンギ空港、とにかくデカくて全貌が掴みきれない。そこに、更に、ジュエルなる新たな施設が出来て、ここも植物園やらSCやらある上に、無料のショーも見られると。第3ゲートから通路を通ってジュエルへ。こちらもガーデンズのような巨大タワーがと思いきや、これが噴水なのだった。どっかーん、これ、マジで空港の中なのかい?ここも有料部分と無料で見られるところがあるのだけど、無料で充分。音楽に合わせて巨大噴水がライトアップされる5分ほどのショーだ。いや、すげーなーとしか言いようがない。ジュエルの最上階にはバーも色々あるのだけど、ビール1杯15ドルからなので、さすがに。地上5階、地下5階にも呆れるほど店が色々ある。そこらをウロウロしているだけでも、まあ時間は潰せる。何せ、飛行機は深夜2時発で、チェックインも済んでいるので、早めに搭乗口へといっても深夜過ぎだ。第4ターミナルに行くバスもジュエルから出ているようなので、ずっとここにいる。そうこうするうちに2度目の、本日ラストのショーが始まって再度見物。はい、あっという間に今回のSG旅も終焉だねえ。第4ターミナル行きバス乗り場には、かなりの行列。しかし、これが待てど暮らせど来やしない。第2ターミナルから行く方が早いのではと、スカイトレインで第2に向かう。案の定、バスはすぐに来たよ。深夜前だけど、もう搭乗手続きに入る。ここで、最大の誤算というか、全くもって快適そのものであった(宿での朝以外)SG旅、唯一にして最大の立腹案件が。荷物チェックで、カヤジャムあるだろと言われ取り出す。別に何も入っちゃいないよと、でも、そういうことではなくて、国際線は100ml以上の液体を持ち込むことができない、だから、カヤジャムひと瓶もダメだと。何〜?これが自分用の唯一の土産なんだぞ。大体、液体じゃないだろ、液状なだけで。そんな理屈は通じるわけもなく、何と廃棄処分!そうか、これまでは荷物は預けていたから問題なかったのだけど、今回は手荷物故に引っかかったのだ。仕方ないとはいえ、納得はいくわきゃない。もう、悔しくて、思わず“ファック・ユー!”が出た。ちっきしょー、カヤジャムでトースト食べるの楽しみだったのにぃ!しょぼいかと思われた第4ターミナルだが、そこはさすがにチャンギ。他ほどではないだろうけど、売店やら飲食処も結構あって、深夜近い時間帯でもまだ開いている。広い土産物コーナーで、“カヤジャムある?”と聞くとあった。但し、小さめのふた瓶で20ドルの品。いくらSGドルが余ったとはいえ、これ買うのもなあ。実は45ドル余り残っちゃってて、日中におろしたキャッシュ50ドルが完全に余分であったのだ。イージーリンクカードは概ね使ったと思うけどね。映画もキャッシュ払いすりゃよかったか。まあ、飲むか食べるかで少し使うことにする。タイガーバーみたいな店があって、タイガーのパイント20ドル・・・う〜ん、ここはハーフパイント、それもタイガーではなくギネスを、14ドル也。まあ、スマホの充電も出来るから良しとする。そうそう、まともなピローを買おうかとも思ったけど、30ドルくらいするので、これは日本で買った方が安いかもと。いやいや、物価がバカ上がりの日本でも、海外よりは安いななんて時勢になってきているのだ・・・搭乗開始を待つばかりだが、チャンギの第4、かったいベンチとかではなく、ソファーみたいに寛げる場所が多々、ますますさすがであります。とにかく、空港での待ち時間を快適に過ごしてもらおうと、過剰なばかりに工夫と趣向が凝らされまくっている。ということでまったりと時間を過ごし、無事、搭乗。もう、トレイを倒して、そこにピローを置いて突っ伏して寝るのみだ。香港の時は有金がきれいに消えたけど、今回は余りまくってしまい、これはまた来いよってことなのかもと勝手に解釈する。いや、ホント、まだまだ食べたいものは色々あったし(そればっかだが)、シンガポールの建造物も味わいあるもの多いので、一度そういうところをじっくり見ても歩きたい。何せ、短かったよな今回は。実質2日半だもの。やっぱり、シンガポールは単に観光ポイントと食にとどまらず、色々と印象に残る場所もある。また、改めてプランを考えつつ戻ってこられたらなあと思う。出来れば、那覇からがいいけどね! というわけで、シンガポール旅2024、概ね終了。
2024年05月04日
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アセンブリー・プレイス・ア・コリヴィング・ホテル@ヴィーラサミーは、基本はいい宿だと思う。しかし、なぜプロモーション価格で安く泊まれたのか、その理由はわかった。昨日は0時過ぎくらいには寝たのだけど、部屋のエアコンをタイマーでセットしておいたけど、切れる度に暑くて目が覚めた。そんな調子でただでさえのところ、朝6時半、おおお!ズンズンと低音が響き、キンキンと高音が響く。宿の前は、食堂やバーとかだけでなく色々な商店も軒を連ねる。どこも賑やかで活気のある通りだが、音は隣のレストランだろうか?早朝からインド映画音楽が轟音で鳴り響いているのだ。何で耳栓を忘れたのかと後悔したけれど、耳栓で抑えられる音量ではない。こりゃあゆっくり寝ていられるわけがない。それでも、まだ眠いから寝床で粘っていたけれど、熟睡は出来ぬままダラダラと9時くらいに。まあ、急ぐ旅ではないけれども・・・ようやく10時近くに朝食に。リトル・インディア駅側のテッカ・センターのホーカーへ。まあ、やはりインド繋がりでロティを食べたい。マレーシアではロティ・チャナイという言い方だけど、こちらではロティ・プラタという。たまたま見つけた店で、朝っぽくカレーではなくバナナの入ったプラタを。ドリンクは勿論マサラテー、合わせて4ドル也。高い高いと言われているSGだけど、ホーカーとかなら、このくらいの値段で充分に、それも美味しいものが食べられるのだから、これがSGの良さだ。ついでに、大好きな仙草(チンチャオ)のドリンクも。ロティを食べたアル・ラーマン・カフェは何気に有名店だったようで、僕が食べた後は行列が出来ていた、ラッキー。SGで今更観光って感じではないのだけど、僕が訪れていなかった間に新たに出来た場所は行っておきたい。そりゃ何たってマリーナ・ベイ・サンズだ(実は2011年に出来ていたそうだが)。映画「クレイジー・リッチ」のラストにも登場した弩級の建造物。こんな僕でも、やっぱり、あの上に行ってみたいわな、多少高くても(30ドルくらい)。でも、展望台のチケを買い求める行列がすご過ぎて、即断念。そりゃあそうだよな、スカイツリーなんぞ目じゃないもん。MRTダウンタウンラインのベイフロント駅で降りれば、マリーナの中に繋がっている。ホテル、カジノや劇場も備えた瀟洒なSC内を見て回るが、まあ、縁がないっちゃ縁がない世界ではある(汗)。フードコートもあるのだけど、うわー、これかい!というゴージャスさ。当然お値段も高めなので、ここで食べようとは思わない。ただ、劇場で上演中のミュージカル「ハミルトン」は見てみたかったなあ。因みに一番安い上階の席で80ドルだった、一番高いのは300ドル、ひえ〜。隣接するガーデンズ・バイ・ザ・ベイというのも新名所で、要は巨大植物園らしい。入口のところでチケット売られていたけど、基本は無料で公園内を歩き回れるけれど、フラワー・ドームとかそういうところに入るには、やはり30ドルくらいの入場料がかかる。でも、無料で見て回るだけでも充分。未来世界のようなジュラシック・パークのような世界。端っこの方にサテーを中心にした、ちょっとしたフードコートがあるのだけど、勿論、ここでも食べない。今日の昼は、やっぱり、チャイナタウンの方で。ってことで、あっついガーデンを後にする。夜は、マリーナ、ガーデン、共にショーがあるので再訪する予定。シンガポール、暑いです。今の時期の沖縄よりも暑く、もっと湿気があって蒸し蒸しする。尤も、今タイやフィリピンは気温40度台らしいから、その点でも快適な部類であろうか。ガーデンズの駅からイーストコーストラインでマックスウェル駅へ。降りると、すぐ側にマックスウェル・フードセンター。ランチはここで決まり。色々食べたいけれど、ここではチキンライスをと決めていた。評判の天天海南チキンライスは、マリーナベイサンズ並の!行列。なので、勿論、僕は別の店で。そこのはまあまあだったけど、日本人は骨付の肉ものは苦手だよねえ、6ドル也。チャイナタウンは何があるってわけでもないけど、建物はそれぞれ味があるし、まだ昼間だからひっそりしているけど、良さげな食堂街、飲み屋街も色々。勿論、露店等もあって、ここらは「世界ネコあるき」でも登場したかなって感じのところ。ただ、SGという国の管理上、野良猫というのは見当たらず、昨晩、団地内で飼い猫っぽいのを1匹見かけたくらいだ。ちょっと寂しいかな。ただでさえ睡眠不足な上に歩き疲れたので、今度はMRTではなくバスに乗って移動。よく風景が見えるように二階建てバスの前列に陣取る。これ観光にはうってつけで、カラフルなドアのおしゃれな建物は警察署!?チャイムスというのは単に教会なのかと思ったら、中にはレストランだなんだ色々あったそうだ。この、チャイナタウンからブギスに向かうバスは、こういった建物見物には最適だ。そう、下車したのはブギスだ。お寺が立ち並ぶあたりをウロウロして、今度はこれも評判のホーカーの一つ、アルバートセンターに辿り着く。ここでは、ちょっとおやつというか、涼を取るかき氷を。仙草やら小豆やらがかかったチェンドル、2.3ドル也。もっと色々具がのったアイスカチャンにしても3ドル程度で、沖縄のぜんざいよりも安いくらい。こんな具合に、SG、案外、適度な金額で色々食べられるのだ。本当はアラブストリート辺りまでと思ったのだけど、些か疲れ気味で時間も何なので、一旦宿に戻る。歩いてもリトル・インディアは近かったのだけど、MRT利用で。シャワー浴びて夜に備えて少しお昼寝。相変わらず通りは賑やかなのだけど。もう今夜はまるっとおのぼりさんで行くつもりで、先程訪ねたマリーナベイとガーデンズのショーを見物する。その前にどこかで一杯行きたかったけど、相変わらず、とことん地理に疎くて迷ってばかり。ショーの鑑賞場所は、あのマーライオン公園に定めたのだけど、ボートキーに行くつもりがクラークキーの方に行ってしまって、そこでは少し遠いので、また歩く。なことをしているうちに時間がなくなってしまった。飲みはカットして、とにかくマーライオンへ、ここも久々だなあすでに多くの人が集まってきているけれど、とにかくビールくらいは飲みたい。モスバーガーかい?でも、ビール飲めるならいいや、席にも陣取れるし。ビールとオニオンリングで15ドルだけど仕方ない。他の国なら一人でテーブルで座っていようものなら、家族連れとかが、どけと言わんばかりに側に座り込んできたりするけど、SGにおいては、中華もインドもムスリムも一定の節度があるのがいい。多民族国家故に、多少、周囲に配慮するのだよね。本当のインドや中国では間違いなくこうはいかない。程よい時間になったので、マーライオンが水吐き出している近くに行って20時からのショー開始を待つ。スペクトラは、ライティング、レーザー光線、噴水、そして音楽による”光と水のシンフォニー”。こちらの対岸側では音は小さいけれど、全体が見渡せるからいいだろう。音楽はディック・リー担当とかってことはない?ショーは15分ほどで結構長い。思った程の派手さではなかったけれど、これを毎晩数回無料で見せてくれるのだから太っ腹だよねえ。見終わって、今度はガーデンズ・バイ・ザ・ベイの方に移動。こちらでは20時45分より、ガーデン・ラプソディというショーが。こちらも音楽に合わせて、日中見た、巨大ツリーがライトアップ、点灯する。これも日中行った無料エリアの展望台のようなところから見物。土曜夜ながら、遅い方の回だったせいか、そんなにすんごい混みではなく、しっかり見物することができた。マリーナの展望台に登るのは明日も無理かな?とりあえず、2大ショーを見られたので良し。さて、ようやく夕食だぞ。すぐに向かいたかったのだけど、スマホの電池が切れそうだったので、モバイルバッテリーを取りに、一度宿に戻る羽目に。でも、宿前のセラングーン通りから、目的のエリアはバスで1本で行けるので、むしろ好都合であった。後何分で来ますみたいな表示まである停留所で二階建てバスに乗って、向かうはカラン、あのゲイラン近くですね。どうしても、行きたくってね(笑)。で、夕食は、ゲイラン通り沿いのリョンキー・バクテーにて。そう、バクテー食べたかったのだ。ここは、もっとフードコート的に色々ある中の一つかと思っていたけど、単独の店舗だった。しかし、わざわざここまで来たのにいくつか誤算。シンプルなバクテーにご飯つけて11ドル程度と高めながら、至ってミニマムな料理。何よりもビールがなくてソフトドリンクだけ。そして、味の方も期待した程のものでは・・・あれ、こんなんだっけ?店の裏のトイレに入ったら、巨大なネズちゃんに遭遇のおまけ付き。まいったね。せっかくここまで来たから久々のゲイランも少し歩く。まだ時間が早めなせいか、お姉様方は見当たらない。いや、別に入るつもりもないのだけどね。いわゆる金魚鉢と言われるような拠点は、いくつか明かりがが灯っている。以前のように宿がここいらだったら食事処も含めて、もっと歩いて回りたいけれど、またバスで戻らにゃならんので、程々で切り上げる。結局、リトル・インディアに戻り、昨日と同様カントリーサイド・カフェへ赴くが、今日は結構混雑している。それでも、顔見知りとなった店員が席を開けてくれて、ビールにありつけた。やっぱり、客は専らインド系なのだけど、後になって、色は黒いけれど、スタイルはすごくいいクールなインディアンガールが一人でフラッと。インドで女性一人とかなかなか厳しいだろうけど、ここらはああいうかっこいい人もいるんだなと感心する。何となくバクテーで、量はともかく満足度が低かったもので、調子に乗って、また締めの飯を食いたくなる。24時間営業っぽいムスリム系のフードコートで、マギー・ゴレン。インスタント麺かなと思いきや、ちゃんとした焼きそばで濃いぃ味だった、少し高めで9.5ドル。いや〜、またしても腹パンパン、しかも何だかんだ、宿に戻ったのは深夜2時近く。またキンキン声で6時半に起こされるだろうに(爆)。ティッシュを丸めて耳の穴に詰め込んでせめても。今夜はエアコンはもう付けっ放しで、またしてもシャワー浴びずにバッタリ紀行PART3につづく
2024年05月03日
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というわけで、個人的には今日からがGW、12年ぶりのシンガポール行きだ。マレーシアに移住しようと、住処を探す旅をした際に寄って以来。確か、かつて行われていたウォーマッドには3回行ったと思うので、都合では6回目となると思う。那覇からの直行便が復活し、GWで4万円は安いんじゃない?ということで、香港と違って特段目的は無しの渡航、とにかく行ってみたかったのでした。何せ、シンガポール大好き!なもんで。ジェットスター便は9時発。チェックインはオンラインで済ませたけれど、まあ、国際便なので2時間前には空港にってことで6時半には部屋を出た。でも、今日日の出国はあっさりしたもので、パスポートと親指をスキャンするくらい。さすがに昨年来、3回目の海外なので飲み物は事前に飲み干して税関へ。シンガポールも入国はオンライン登録で、これもちと苦労したけど、事前に済ませた。荷物も預けないので程なく搭乗ゲートへ。那覇空港の国際線ターミナル、大した店もないし朝早いからまだ開いてないが、とりあえず、開いてた店で水を買う。実は現金は両替用の万札2枚だけで小銭は持ってないのでエディ等で払うしかない。朝食はスーパーで買ったさーたーあんだぎーだが、飲み物は、なぜか売られていた缶入りのミキ!追加料金払いたくないから荷物預けも座席指定もせず。案の定、通路側の席だった。やや大きめのリュックサック一つの中身は下着と予備のTシャツと短パンくらい。後は電源コードに変換プラグとか。しかし、国内線ではやたら荷物チェックが厳しいジェットスター(だから嫌いだ)、今回はノーチェックだった。何がいいって、成田からなら7時間になるけど、那覇からなら5時間、この差は大きいよね。やっぱり眠いので機内では概ねウツラウツラだけど、昔のピローが変な形で使えない代物。前に突っ伏してしまうばかりでろくに眠れない。ピロー、まともなのを買わないとなって、今更遅い。機内食も検討はしたけれど、何と日本円で2000円台!円安恨めし、アベノ何とかマジクソ喰らえだ。なので、またしてもコンビニで買ったポーク玉子おにぎりだ。ここ3回の中で一番長い搭乗時間ながら、まあ、5時間は堪えられるギリギリかな。シンガポール・チャンギ空港は、一番端っこのターミナル4に到着。入国の方もあっさりで、例の入国登録の証を求められることもなかったな。SGの場合は、やっぱり、市内に出るのは地下鉄MRTだけど、一応、12年前のイージーリンクカードを持ってきたけど、さすがに使えなかった。12年前にも新しいものを買ったのだけど、今回もまた。1.3ドルくらい残っていたようだけど、引き継いでくれなかったみたいだな。まあ、新しいカードの柄が何気に「スター・ウォーズ」のイラスト物だったので良しとする。10ドルでデポジットが5ドル。でも、残り5ドルで余裕で市内には出られる。物価が高い高いと言われているSGだけど、交通費は結構安いのです。この日のSG1ドルは114円ってとこ。エキスポ駅でダウンタウンラインに乗り換えてジャラン・ベサール駅までは30分ちょい。アゴダで予約した宿は駅から徒歩で10分程。おやおや、目の前がスリ・ヴィーラマカリアマン寺院という、リトル・インディア(以下LI)ど真ん中の場所。前もここらに泊まったことあったっけ?側の食堂でビリヤニ食べた記憶が。とにかく、アセンブリー・プレイス・ア・コリヴィング・ホテル@ヴィーラサミーというのは、その名の通りヴィーラサミー通りにあって、わかりやすいし便利なロケーション。本来は1泊1万円くらいらしいけど、プロモ価格で4,000円ちょい。今日日、SGだとこの価格だとカプセルになることを考えれば、結構お得だ。但し、いわゆる訳あり物件であることは、翌朝知ることになるのだけど・・・勿論、個室でシャワー・トイレ付。大型テレビもあるけど、これはセブ宿同様にTVそのものは映らず、ネットものなら見られるってやつ。部屋は狭めだけど清潔さやアメニティは申し分なし。通りに面した部屋で賑やかなのは少し気にはなったが・・・しかし、SG、空港も含めシャワートイレは無い。以前はよくあった尻手洗い用のホースも、今やあまり見かけない。けど、この部屋にはついていた。だったらいいよ!さて、イージーリンクカードが買えたように、SGドルの現金は20ドルくらい持っていたのだけど、まずは両替をしないと。ってことで、レートがいいらしいムスタファセンター、あの24時間営業の巨大SCへ。LIの宿ってのが幸いして徒歩5分だ。しかし、ここは、ドンキなぞ目じゃないくらい魑魅魍魎な売り場なので、両替所がどこにあるかさっぱり。したら、何のことはない、入口の側にあったのでした。万札両替して87.2ドルを得る。これで落ち着いて、ちょっと腹ごしらえを。ムスタファ併設のファストフードの店でカレーパフとサトウキビジュース、4.4ドル。SGはとにかく高いって印象だけど、これくらいだと安いなあって思えてしまう。まあ、日本円だと500円なのだけどね。セブ島だと、これくらいだと高い!って印象になったのだけど。香港やセブも概ねそうだったけど、ここでも明らかに観光客っぽくても、何か変な人に声をかけられるとか皆無。今や海外もガイドブック不要、グーグルマップさえあればって感じだけど、道端でぼーっとスマホ見てたって全く問題ない。今回もワイモバイルのローミングで、あんしん定額は忘れずに3日間設定。短期間ならSIMカード買わなくてもこれで充分。とりあえず、着いた初日は遠出せずにLIをひたすら散策。ここはとにかく活気がすごくて歩いているだけで全然退屈しないし。セブ島みたいにアホなくらいな交通量ではないし、道もまあまとも。ムアッとする暑さではあるけれど、ぼちぼち夕方なので・・・食事処といえば、LIのMTR駅の側がテッカ・センターだし、べサールの駅の近くにもベーセー・フードセンターがある。そこもここも前にも来たことあるなあ、ヴィーラサミー通りの端っこには警察署があるので治安面での不安なんて、これも皆無。少し早いけどミルクの時間でいいかなと散策がてら店を探索。12年前に訪れた際もLI近辺に滞在して、その際に泊めてもらったAさんオススメのインド系つまみで飲める店にもう一回行きたかったけど、多分、そこは、ファラー・パーク辺りだったと思う。でも、同趣向の店はLIにもいくつかあるようなのでここらで済ます。気になるのは、ダンスクラブみたいな店。ディスコではなく、インド人ダンサー及びシンガーがショーを見せてくれる店みたいなのだけど、値段どうなのかな?とりあえず、ジャラン・ベサールに近い、ちょっと良さげなバーに入ってみる。カントリーサイド・カフェって店。ハッピーアワー的な時間は過ぎていてタイガービールのパイントは10ドル、これもいい方じゃない?つまみはマサラ・パパドゥを。マジで辛いけどいいか?と聞かれたけど、辛いの全然OKっと頼んだが、唐辛子いっぱいでマジ辛かったわ。汗と鼻水を垂らしながらビールお代わり。時間早めなせいか客も少なく、店員も不要に話しかけてくることなく放っておかれる。これでいいんですよ、これで。店内ちょっと暑いのが難点で、かつ、せっかくインド映画音楽系が流れていたのに、マイコーとかに変わってしまったので2杯で店を出る。26.9ドル也、ああ、3,000円かい、まあ、飲みだから・・・カレーパフのせいで、あまり腹が減ってないのだ。なので、更に夜のLIを散策。まあ、とにかく、ここらはむっさいむっさい世界だ。でもって、呆れるほど食事処がある。日にちが変わるくらいの時間になってきたけど、24時間営業っぽい小さめのフードコートへ。中華系おっさんがビールだけ飲んでるから、まだ大丈夫だろう。そこで、締め飯のチキンビリヤニ、それにタイガー缶一本で12ドル。こんな時間にこんなガッツリ食ってって、SGではいつもこんな調子だったから。とはいえ、さすがに今日は眠いので割と早めのお開き。腹パンパンでシャワーも浴びずにベッドへ。はい、SGのLIはタミルの世界だから、当然ラジニ様です。紀行PART2につづく
2024年05月02日
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4月21日 ラナウェイ・キャット、ワンダラーの続き。おばあの姉弟猫の弟の方、だらー君は家出してまだ戻って来ない。その後、役所の人の手を借りて捕獲作戦を展開するも、また逃げられたらしい。草むらから出てきて、おばあが餌を与えようとしたところで、役所の人が捕まえようとして、取り逃がしたとか。“何日も食べてないのだから餌をあげたかったのに!”とおばあがキレて、もういいですと断ったそうだ。そして、だらーは、アパート隣の空家に逃げ込んだらしい。その方が、捜すのは却って厄介だぞ。この数日は僕も捕獲への協力は出来ず終いだった。おばあは、件の空家を単身で捜索すると言っていたが、階段を登るだけで息が切れてしまうような状態故に、そんなことをしたら倒れて救急車を呼ばないといけなくなるよと反対したが、決意は堅かった。で、捜索の結果、やはり、見つからなかったと。だらーは、どこか見えないところに潜んでうずくまっているのか、或いは・・・?正直、もう餌を食べないまま二週間くらい経っているから生存の可能性は低いと思う。それでも、尚、だらーは、なぜ飼い主の元に戻らず“家出”したのか?薬を飲まされるのがよほど嫌だったというのもあろうが。ある時、おばあが姉弟に説教をしたのだとか。あまりに言うことを聞かないから、他のところに譲るぞとか何とか。しかし、それを猫が理解できるとは思えない。ただ。おばあ曰く、姉のみーみーに較べ、だらーは非常に賢い猫で、小学生並の知能があるとか。だから、言葉を理解したのではないかと。うーん?僕が思うに、だらーは自死を試みたのではないのかと。持病の口内炎は一生の病気で、痛いと餌がろくに食べられない。言われてみれば、少しずつ痩せてきていたようにも思える。前にも書いた通り、そもそもおばあ自身が、自分の身の回りの世話さえきつい状態になってきている。おばあよりも猫の方が長生きしそうなのは明らかだ。どうするのかな?と思っていたけど、同様のことを、だらーも考えていたとか?だらーは、時折、調子の悪そうなおばあをじーっと見つめることがあったという。姉のみーみーの方は半野良みたいなスタンスだから、おばあでなくともアパートの誰かが餌をやれば生き永らえるかも知れない。しかし、持病を抱えるだらーは通院も必要だし、引取り手を探すのも難しい。そんな状況を自らも自覚していた?そして、自ら身を引く決心をしたのではないか。決して、おばあを嫌いになったわけではない、おばあを思うからこそ、負担にならぬよう、おばあの元を離れ、覚悟の上で一人・・・階段から階下のおばあの部屋を覗くと、いつでも猫が入って来られるようにか、ドアは開けっ放しだ。まるで、“岸壁の母”状態なのが、何とも忍び無い。僕自身もどうも気が済まないので、運動帰りのシャワーを浴びる前に、隣の空家を捜索してみた。しかし、隠れられるような場所はなかった。ゴミが積まれる周囲にもいそうにない。結局、見つけることは出来なかった。こんなことなら、僕の部屋に入って来ようとした時、迎え入れてやればよかったなと・・・とりあえず、おばあ共々、やることはやった。おばあは、だらーは空家を出て近所で誰かに保護されたのではないかと希望的観測を語っていたが、正直、その可能性は低いと思う。心配で飯も喉を通らない状態というのは、とても理解出来る。傷心で体を壊さなければいいが。しかし、だらーがいなくなったことで、これでおばあは少し肩の荷が降りて、介護施設に入るなりを選択出来る状態になったのでは。僕もそれを薦めているのだけど、おばあは食べ物にうるさい人で、病院に入院した際も病院食には手をつけなかったのだとか。介護施設の飯なんて食えたものではないと。しかし、現実問題、そんなことは言ってられないだろう。僕の猫がいなくなって1年、更に、最近は少し馴れてきてもいた、だらー君も不在に。以前は、猫たちで溢れていたアパートも、今や半野良のみーみーを残すのみ。明日以降の不在の間に、何か変化はあるだろうか?ないだろうなあ・・・
2024年05月01日
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