Hic Rhodus, hic saltus.

2006.06.26
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『予備校が教育を救う』(文春新書) である。 「予備校のお話」 「学校のお話」 「大学のお話」 の三部構成となっているが、半分は「予備校のお話」に費やされ、さらには河合塾の視点でのみ語られているため普遍性はないと言えるかも知れない。しかし、予備校の内情や河合塾の強さの秘密を伺うことが出来る点では興味深いものがある。
予備校が教育を救う
たとえば、塾内で用いるオリジナル教材は、複数の講師が会議を経て執筆している点などは、コスト面からは高くなるため中小の予備校には出来ない芸当と言えるかも知れない。さらには、直ちに予備校に収益をもたらすとは思えない分野にも多額の費用を投じている点にも注目したい。中国や韓国の入試問題を翻訳分析し、中国の北京大付属中学と韓国の予備校・大成学院の協力の下、それぞれの国で実施されたテストを解かせて、生徒たちが相互に評価するという興味深いプロジェクトも紹介されている。

見方によっては、特定予備校の関係者による自画自賛の書と言えるかも知れないが、予備校側から受験生や高校・大学がどう見えているのかを知ることで、受験生や高校・大学が抱えている問題点を浮き彫りにすることが可能とも言える。日本の教育が抱える問題点を捉える一助にはなると言えるだろう。

『予備校が教育を救う』(文春新書)





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最終更新日  2006.06.27 01:42:27


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