"Piacere!"

初代親友マル

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愛する伴侶動物を失って苦しい時、ぜひ「虹の橋」というお話を読んで下さい。
いつか会える日まで残された私達は元気に生きていかなくちゃね。
http://www.geocities.jp/icke_jp/niji.html

初代マル

☆親友マルちゃん☆
小学生の頃、引越してワンコが飼えるようになりました。
私はこの日のために貯めていたお年玉を全部使う勢いで
とにかく早く早く！と母とペットショップへ向かいました。
たまたま見つけたお店はマルチーズ専門店だったようです。
それまではポメラニアンを探していた私も
綿毛の固まりのような子犬たちを見て一目惚れ！！
おとなしくて可愛い女の子に決めました。

早速名前は･･･マルチーズだから「マル」
小学生とはいえ超単純な命名だったよね～。(^_^;)

来た日から１週間はダンボール箱で夜鳴きに悩まされたけど
なんといっても小学生の遊び相手だから
公園の滑り台や階段上り下りも普通の子より早く覚えさせられたんじゃないかな？
（自転車のかごに乗せて走ったり･･･今考えると過酷だったよね～。）

結構気が強くて自分より大きな犬にも向かって追いかけていく所もありました。
でも私が涙を流しているとなめてなぐさめてくれたり・・・。
とにかく一人っ子の私には妹のような親友のような存在で
共に成長していきました。

母に怒られると壁際から襖をささっと通り抜けて逃げていくし
お風呂が死ぬほど嫌いだったみたい。
家族が出かけると２階の窓に手をかけて必死で覗いていたのが
可愛かった。足音や話し声で帰ってくるのがわかるんでしょうねぇ。

そして約１０年。思ってもみなかった日が訪れてしまいました。
ここからは書いていいものか･･･
もしも今はとても辛いと思われる方は読まないで下さい。

ある日具合が悪そうなので病院に連れて行くと
子宮蓄膿症という病気がわかり、明日手術しましょうと。
今まで大きな病気をしてなかったので食事中だったけど母から
話を聞いた途端、なぜか涙が止まらなくなって自分でも異常なほどだった。
翌日、手術に連れて行くのは怖いからと家で待っていると
電話で「ガンが見つかったから今すぐ会いにきて」と言われ
走っていくと開腹されたまま舌を出して麻酔で眠っているマルがいました。
このときお腹の中はピンクできれい。怖いとか思わなかった。
肝臓ガンだからこのままこのまま眠らせた方が
この子の負担にならないですよ。って・・・。
今は一旦元気になってもいづれ苦しむ姿を見るのはかわいそうだと言われました。

嫌だ！さっきまで元気だったじゃん！！これからも一緒に過ごしたい。
それでも父は決断し・・・。
まだすやすや眠っている頭を撫でて私は無理やり説得されそのまま帰りました。
11月3日。今でも眠っている姿しか私の脳裏にはありません。

でも私は納得できず･･･多分その後ずっと父を恨んでた。
今思えば父も母も身を切られる思いだったのだろうと思います。
隠れて泣いていたのでしょうね。
思い出すと胃が痛いくらい心が痛みます。

でもこのときにはこれしかなかったのか･･･検査不充分の時代も恨まれます。
手術をしてゆったりと余生を生きた子もいます。
どれが正しかったのかはわかりません。

そして20日後、母と私は金沢に旅行中でした。
空港からのバスの中、なんと隣にマルチーズの親子をつれた
女性が座っていて、子犬を抱かせてくれたんです。可愛い子犬と
母犬の凛とした姿、優しい眼差しに二人とも癒され励まされました。

その後犬を飼うことは父は嫌がっていたようです。
それからしばらくはもう飼うことは無いと思ってました。
でも私の結婚を期に寂しくて母は二代目マルを欲しがりました。

そして今、父は三代目である健太を本当に可愛がっています。
怒らないので健太のおもちゃかもしれません。でも幸せそう。

今まで知らずに犬の為にならない事や物を食べさせていたかもしれないという
教訓を元に今の健太は至れり尽せりかな。
今の時代、選択出来る飼い主はいっぱい勉強しなくてはいけませんね。

悲しみはいつか少しずつ癒えていきます。
そして本当にどの子もみんな可愛いけれど
私にとってマルは永遠の大親友に変わりはありません。

守護霊だったらいつも一緒にいられるんだろうな。なんてね。（笑）

最後まで読んでくださってありがとうございます。m(__)m

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