母親の選択

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2005年07月04日

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テーマ：赤ちゃんが欲しい！(9174)

カテゴリ：わたし

昨夜、何気なくつけたテレビで、気を引く場面が目に飛び込んできました。
体の不自由なメスざるの出産の番組です。
何かの事故で、そのサルは両手から先を失いました。
そして群れの中で妊娠し赤ちゃんを出産しました。
でも手が不自由なので抱くことが出来ません。
抱いてやらなければ当然赤ちゃんは死んでしまいます。
飼育員が何度も近づくことで、やっと母サルは赤ちゃんを抱き寄せました。
そして赤ちゃんを抱いたまま、山の中へ消えていきました。
翌日、餌場に来た母サルは赤ちゃんを抱いていませんでした。

餌場に来るたびに元気がなくなっていく母サル。
ついに母サルは生きていくために四つん這いになり、餌場にやってきます。
その１ヵ月後、少し痩せたものの、そのサルは歩いて餌場に来れるまでに回復していました。

動物はどんな時でもわが子を必死に守ります。
なのにこのサルはわが子を諦めました。
わが子を育てることで自分まで死んでしまうからです。
辛い選択だったと思います。
死んだ子供を何日も抱いて離さない母サル。
生きていくためにわが子を諦めなければならない母サル。
どちらも母親の愛情です。

子供を欲しいと思っている自分と、重なって考えてしまいます。

私もこんなに強く生きていけるのかしら。
授かった子供がもしも障害を持っていたら。
自分が生きている間は守ってやることが出来ても、その後一人で生きていけるのか。
治療していて子供を授かることがゴールのように思っていました。
でも本当は生まれたときがスタートなんです。

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