ある日の夕方、おなかが空いて、「おなかすいた~!」と、
「どーしたの、このメロン!」
「んまっ!」たぬちゃんは一応、イヌ科なので鼻が利くのです。
「たぬちゃんも食べる?」
「うん!」
「ちょっと待っててね……」
管理人さんは、冷蔵庫から新たなメロンを出しました。
メロンを出すと、管理人さんは夕飯の準備にキッチンに戻ってしまいます。
ちょうどその時、カッパちゃんはメロンを完食――カッパちゃんの目は、新たなメロンにロックオンした!
(たぬちゃんには悪いけど、このメロンもいただき!)
――どんっ!
たぬちゃんは、カッパちゃんに突き飛ばされてしまいます。
「いたた…」
テーブルの上から落とされたたぬちゃんは、突然のことで
何が起こったのかわからなくて、茫然としていましたが、
テーブルの上のカッパちゃんは、メロンを
がつがつ食べ始めていました。
「んま、ぅまっ!」
「カッパちゃんの声がする……」
頭の上から聞こえるカッパちゃんの声を聞き、たぬちゃんは
ようやく自分のメロンが横取りされたことに気づきます。
「カッパちゃんひどい!」
たぬちゃんがメロンを取り戻しにテーブルに飛び上がった
時には、すでに遅し……。
「あ~っ!\(◎o◎)/!」
たぬちゃんのメロンは綺麗さっぱりカッパちゃんの胃袋の中に納まっていました。
「ボクのメロン食べたね!?」
「うん、おいしかった(*^_^*)」
詰め寄るたぬちゃんに、カッパちゃんはおなかいっぱいで満足顔だ。
人のメロンを横取りしておきながら、この態度はないだろう――と、思うのだが(苦笑)、
たぬちゃんは管理人さんのもとへ走る。
「カッパちゃんにメロン食べられた!」
「えっ!? ――まじ?」
「うん!」
「メロン、さっきので最後だったんだけど……」
「ええっ?!(゜o゜)」
たぬちゃんは、死刑宣告を受けたようなショックを受ます。
「たぬちゃん、ごめんね。カッパちゃんには、後できつーい
お仕置きするから」
管理人さんの慰めの言葉も空しく、たぬちゃんは皮しか
残っていないメロンを見つめる。
「ボクのメロンだったのに……」
悲しみに沈むたぬちゃんでした。
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でも後日、管理人さんがメロンを買って来てくれたので、 「やった~♪」
もちろんこの時、カッパちゃんは管理人さんからの
『お仕置き』でメロンは食べられませんでした。
今度は独り占めしないようにね(笑)。
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