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ポルトガルのポルト
ポルトガルのバスの乗り方は、ワンマンバスで、定期券の人は入り口の機械に定期券を当てるとピーとなって緑のランプが点く、赤はたぶん使えないのだろうが平気ではいっていく、この辺は運転手もおおらかなのだろう。キップの方も、差し込むと、ピーとなるが、入れる真似だけしている人もいる。
ポルトへは特急アルファ号が速い。300kmを約3時間10分、片道で20ユーロ
だ。乗る人が少ないと思ったら次のリスボンオリエンテで、沢山乗ってきた。この駅の方がリスボンの人は便利なのだろう。
しばらく行くと右手に海が? さてと思ったがテジョ川だろう。内陸を走っているはずだから、
一番列車は、6時55分 7時55分 8時55分 9時55分と続く、8時55分に乗った。
ホテルの朝食のハムとチーズをくすねてきたので、これで昨日買った、
ビーニョ・ベルディ(緑のワインと訳すのか、淡い緑色の微発砲ワインで、輸送に弱いのでこの地方でしか飲めない。) ワインを飲みながら、3時間10分の旅を満喫することに、
リスボンからアルファ号でポルトの終点に着くが、この駅はカンパーニャ駅で市街地は乗り換えてもう一駅サンベント駅まで行った方が良い。乗り換えに自動発券機でキップを買うが0.75ユローは帰りはいらなかったので、
買う必要が無かった。
ポルトはホテルをとっていなかったので、適当に歩いてと思ったが、HOTEL
の文字がなかなか目に付かない。坂をあがって右へ行ってまた戻るように
歩くと、各国の旗がなびいている良さそうなホテルが見えた。高そうだ。高かったら他を捜そうと入ってみた。交渉すると、46ユーロだと言う、
なんとなく良い感じなので、お願いすることに。
グランドホテルポルト、3星、由緒正しい格式のあるホテルである。
持ってもらうほどのカバンではないが、年老いたポーターが持ってくれて
部屋を案内してくれる。古いしかも立派な長い廊下を歩く。控えの間が
立派だ、アンティークも飾ってある。部屋もダブルベットで広い。名古屋で泊まるホテルと大違い満足である。
ホテルの人にアンティークの店はないかと聞くが、どうも中国の新物ばかり
ホルトガル第二の都市にアンティーク屋が一軒も無いとは、考えられない。
私の情報では、ポルトにはポルトガル美術協会の会員の店もあるはずだ。
しかしいくら捜しても見つからない。残念。
ところがポルトガルの何でも買います、リサイクル屋が見つかった。
地下に下りていくと、そこには電化製品の壊れたのとか、家具もかなり傷んでいるもの、古いワインのボトル、ガラクタの山があった。
事務所の天井の上にランプの笠がころがっている。はしごを借りて、ごそごそさがす。3個ばかり選んで買う。そういえば南蛮屏風のある美術館にいかなければ、荷物を預けて、店を出る。
迷いながらやっと着く、4時30分を過ぎている。6時閉館、真っ先に南蛮屏風のパンフレットの絵を指して、どこか聞く、2階へ向かうとレシーバを持った係りがもう1階上だと言う、閉館間際なので人も少なく監視されているみたいだ。
2004年11月6日土
朝食は立派な食堂で50席くらいあろうか、しかし私をいれて2組、ちと寂しい。例の如くハムとチーズを用意した袋に少々いただき、かえりのおかずに、朝は食欲が無いので、コーヒとジュースにパンを少しですませる。
ガイドブックによると、ボルサ宮に行ってサンフランシスコ教会に行く、
ドン・ルイス1世橋を渡って、ワイン工場を見学すると書いてある。
ボルサ宮、2ユーロ、見学に値する。しかし工事中の為屋上には出られない。
地図をみてもどれがドン・ルイス橋か、似たような橋が3つあるので、右の方に進む。するとアンティークのイスを抱えた若者とすれ違う、ひょっとして今日は土曜日だからどこかでフリーマーケットがあるなと直感。歩くとまさしく多くの人だかり、やった。かなり広い、リスボンより広い。
何がなくてもこういう生活感のあるガラクタフリーマーケットは大好きなのでワクワクしてきた。壊れた電化製品、工具、ビデオ、DVD、革カバン
古着、日本のフリーマーケットより、ランクは下がるが、この国はこの国で良いのだ。古い電話機もあったが重いのでやめる。電気の笠を昨日かったので、この国のソケットや取付金具を買う。
12時ごろかたずけ始めたので、きっと朝は5時ごからやっているに違いない。
工事中のドン・ルイス1世橋高さ172メートル
何しろポルトは駅を降りたところから平らなところがない。
坂ばかりなのだ。フリーマーケットの向かい側に食料品店があり
みなそこで何かを買っているので、昼飯にビールとパンを買った。
言葉が全然通じないので、商品を持って金を見せると、そこから
小銭をつまんでいく、安かったと思う。
ボルサ宮の方に戻り脇の狭い階段を下りていく急な階段と狭い道を、どんどん道なりに降りていく、不思議なことに灰色のしま猫ばかりが道のあちこちにたむろしている。古い町並みというか、とにかく狭いのだ。
バス道りに出た。右にトンネルが見える。トンネルを過ぎるとそこは、
ドン・ルイス1世橋だった。ドロウ川にはワインの樽を積んだ船や観光船が
見える。橋の右手には、食堂街がみえる。きどった感じではない。
橋を渡った対岸ワイン工場側のレストランはきれいに整備され、超モダンな物もあり、いかにも観光客といった人種が一杯席を占めている。
ここには50以上のワイン工場があり、昔税金逃れでイギリス人がここに
沢山のワイン工場を造ったとか、だから英語名のワイン工場が多いということだ。どこも無料で見学させてくれ、試飲させてくれる。
まさに昔飲んだ赤玉ポートワインである。
さてどこへ入ろうか。さしてさしかわりなさそうなので、眼についた、
CROFTという工場へ入る。守衛はあっちだと指をさす。
部屋に入ると大きな樽を背景に、小さな樽を輪切りした、テーブルが並んでいて、数組カップルが待っている。聞くと5分ぐらいしてから、案内すると言う。
イングリッシュの人、はーい。スパニシュの人はーい。ジャパニーズはさすが聞いてくれなかったが、英語とスペイン語を交互に流暢に喋る、天然パーマの背の大きな青年が、案内してくれた。十数名の客、イギリス人半分
スペイン人半分、日本人一人です。
工場に入ると、おーー。と皆歓声をあげる。
8000リッターとか言っていた樽がずらり並び、その横に小さな樽の山積
が続いている。次の工場も次の工場も樽、樽、樽の山である。
最後の部屋は瓶詰めの瓶の山、両側に5-6メートルもあろうか、壮観である。
最初に待っていた樽のテーブルの部屋に戻り、そこで試飲と相成る。
赤はちょっと甘かったので、白の7ユーロを1本付き合う。
ワイン工場を出る。対岸は渓谷に家が貼りついて、壁のように見える。
100メートル以上ある。壮観な眺めで、上の方には、教会の塔が見える。
川沿いには、レストランやオープンカフェが沢山在る。オープンなところに
入りビール1.5ユーロ200円くらいを、たのむ。安いなあ、対岸の景色も値段に入れるべきだと思う。ここからホテルまでは、この高低さを見ると
歩く気にならない。ガイドブックのとおり、バスを利用したほうが、良さそうだ。駅の方に戻るバスの番号がなかなか来ない。丘の上まで上がってくれればどれでも良いのだが、ヘンなところに行っては困るので、その番号を
待つこと30分、やっと来た。
ポルトは1泊だけ、今日はリスボンの最初に泊まったホテルを予約してあるので、夜中についても大丈夫だが、5時ごろに帰ったほうが無難だろうと、
ホテルに預けた荷物を取りに行く。駅に着いたのは丁度4時半だった。
特急アルファ号は5時15分に次のカンパーニァ駅で乗り換え、しかし駅員は次の6時15分のにしろという。今待っている電車に乗れば間に合いそうなのだが、旅人がおたおたとホームを間違えるのではとの親心か、2番線の電車に乗れという、次の駅までは5-6分、しかしまあ良いか、だれも乗っていない電車に乗る。待つこと30分、カンパーニャ駅には5時30分に着く。時間があるので、構内のコーヒーショツプで、コーヒーと菓子パンみたいなものをたのむと、1ユーローだという、とにかくポルトガルは安い。
高いテーブルで日記を書いているとすぐ時間がきた。
アルファ号は2等でもゆったりしていて広いテーブルもついている。
手で測ってみると95センチは幅がある。トイレも身障者対応になって広く
ビデもついている。窓はカーテンが電動スクリーンになっている。
ポルトの街で買った、いわしのフライとホテルのチーズとハムで、残りの
ワインを飲みながら日記の続きを書いていると、すぐに時間がたってしまった。車内も混んできた。私の目的の駅を確かめようと、隣の人に聞くと、
言葉か通じない。近くの人が助け舟。その人の話によると、その駅には止まらないという。どうも最初にポルトへ行った列車とコースが違うらしい。
オリエンテ駅で乗り換えろという。私もその駅で降りるから、付いてこい
という。オリエンテ駅は超モダンな駅で、未来都市を思わせる。乗り換えホームを教えてもらい、お礼を言って別れる。
地図をにらんでいると、どうも私の泊まるホテルは次の駅に近い。わざわざ
元の駅まで行く必要がなさそうだ。駅員に聞くと別のキップを買って乗り換えだという。キップを買って電車に乗り込む。ホテルの周りをうろうろしていたお陰で、次の駅に降りると、すぐホテルの場所がわかった。
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