プラド美術館

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私は好きな画家が、沢山いる。
そのときどきで、ころころ変わる、浮気物である。

ディエゴ・ベラスケス(1599年―1660年)
セビーリャ生まれ、両親は下級貴族であった。
祖父母はポルトガルの港町ポルトから、移住してきた。

プラド美術館にいくと、ゴヤの裸のマハを一番に見に行ったが、
手前にたびたび立ち止まる絵が、多い。
ベラスケスの「ブレダの開城」は、その大きさと言い、迫力に
圧倒される。槍槍槍槍槍、整然とした、勝者の槍はなにかを、
語っている。この物語はあとでしったのだが、なるほどと思う。
ベラスケス35―36歳の頃の作品だ。

槍

ベラスケスは18歳の頃には、すでにその才能を発揮していた。
21歳の頃の「セビーリャの水売り」は、好きな絵だ。

ゴヤはこのベラスケスを尊敬していた。二人とも宮廷画家に
なったのも、似ている。

ベラスケスは、カラヴァジオやリベラの絵を熱心に見ている。
ルーベンスに会って語らいイタリアに憧れる。
後にイタリア旅行に行って、ティーントレットを模写し、
ミケランジェロとラファエロを研究している。

ベラスケスほど人間の内面を見つめ、その人の人生が、
にじみ出てくるような、絵を描いた人は、少ないのではと思う。

画家は時々絵の中に自分を描く事があり、この絵の右端の
帽子の男が、本人だそうだ。プラドへ行ったら、
確かめてほしい。


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