大英博物館


ここも、何度も訪れている。最初は多分1992年ごろだろうか。

ミレニアムには、大図書館が完成している。この時も訪ねている。

始まりは250年前にサー・ハンス・スローンのコレクションの寄贈からはじまった。

美術館や博物館にはよく行くが、その由来など、あまり興味がなく、中身の鑑賞のみ
楽しんでいたが、ハンス・スローンが偉大な人であったことは、日本人には、私を含め
あまり知られていないような気がする。

桜井 武著「ロンドンの美術館」から引用する。

サー・ハンス・スローン 1660‐1753
生涯にわたって7万点のコレクションを集めた。著名な医者であった。
1687年総督アルバマール公爵の主治医として、ジャマイカに同行し2年間滞在した。
この時彼のコレクションが始まった。
採集した植物標本など800点をロンドンに持ち帰った。

その後医院を兼ねた住まいを現在の大英博物館に近いブルームズベリー街3番地に
築き医者として大成功をする。アン女王やジョージ1世、2世、上流階級の人々が
患者だった。
マラリアの治療にキニーネを使用した革新的な医者であった。

1719年 医科大学の学長
1727年 アイザック・ニュートンの後を継いでロイヤル・ソサイティの総裁就任
1742年 チェルシーの大邸宅にコレクションが増えすぎ、引っ越す。
1753年 93歳で死去 チェルシーオールド・チャーチに埋葬された。

このチェルシーからケンジントンにかけて、スローン・スクエア駅、
スローンストリートや、ハンス・ストリート、ハンス・ロードなど彼の名を
偲ぶ多くの広場や通りを目にする。

7万1000点の中に4万冊の書籍があった。大英博物館には、これらとともに
多くの書籍が寄贈され、膨れ上がって行った。
博物館の庭園に、天井がドーム状のリーディング・ルームが出来、
本棚の列は4.8キロになり、総ての本棚を集めると40キロにもなる大図書館
になった。
1997年 セント・パンクラスの近くに、図書館を大移動
2000年、新設計により大図書館を大英博物館に開館


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