スペイン編


ほんとうに、間抜けな奴だとお思いでしょう、ところが凝りもせず、まだ話は、
あるのです。スペインはグラナダここは、マドリードやバルセロナぼど、危なくない、と聞いていました。素晴らしいアルハンブラ宮殿を観て翌日の日曜日です。
広場では、アマチヤバンドで4-5人のグループが歌をうたい、地元の中年の女性
は、そんなに寒くないのに、申し合わせたように、毛皮のコートでおめかししています。机を並べてコインや切手を売る業者などで とても賑わっています。
しばらく、それを愉しんで、人ごみを抜けて少し行ったところで、後ろから、
声を掛けてきたのです。若い男が紙ナプキンを手に、背中になにか付いているよ!
スペイン語だから、わからないけど、そのしぐさで、なにが起きたのか、すぐ
解かりました。ジャケットの上からズボンの下まで、点点てん・・と黄色のペンキ
みたいなものが、びっしり、やられた!と思った。これが噂のケチャップ泥棒か、
この手口は、あちこちのガイドブックに載っている奴だ。ご存知ないかたに、
説明しますと、この後親切にあらかじめ用意してあった、ナプキンで動転している
被害者の上着をぬかせ、前よりもっと悪くなるふきかたで、ひどいねーなどと
言いながら、内ポケットを探るのです。廻りに何人か集まってきてどうしたこうした。といっていのうちに、そこにおいたはずの、バックもなくなっている、という
寸法です。私は相手を睨み、おまえがやったんだろうが!と日本語で捨て台詞を
をいって、逃げるように、ホテルに帰りました。
だれか、ついて来ないか、なにか掛けられないだろうか、たえず後ろにも気をつけて、一人のときは、なるべく、グループの後に付いていくとか、歩く速さを
現地の人に合せて歩け、といわれています。
ガイドブックやカメラは現地のスーパーの袋にいれて、地図などは人前でみないことです。表通りは賑やかでも、一つ裏通りに入ると寂しいのが、スペインです。
後ろから羽交い締めされ、抵抗すると、刺される、そんなことがないように、注意
しましょう。



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